オートマオイルパン清掃〜2メッタ切り編

オートマオイルパン清掃〜2メッタ切り編

切腹編」からのつづき。

で、これが外したオイルパン。

出きらなかったATFが残っています。

さぞかし汚れが、、、と思いきや、
パン底にはほとんど汚れは付いていませんでした。

ヘドロなんてありゃしない。オイルチェンジャーで交換すると、ヘドロも一緒に出るのだろうか?

でもマグネットには、さすがに何か付いていました。

それでも厚さ2mm程度。少々拍子抜け。

マグネット外して、、、

パン底に磁力で貼り付いてるだけです。

パーツクリーナーで掃除。

パン底も掃除したら、次は古いガスケットはがし。

ところがコイツがなかなか難物で、、、

内装はがしではがそうとするも、、、

パンに密着してて千切れてしまう。

ちなみに紙ガスケットでした。

結局こうなってしまいました。ガスケットのメッタ切り。

ボルトで締められていた所が密着してはがれない。

そこで木工のみで削ってはがす。

youtubeで教えてもらったのですが、なかなか良いです。但し刃は良く研いでからやった方がいいです。刃が鈍っていると、力かけ過ぎてパンを傷つけます。

なんとかガスケット取れました。

仕上げに軽くワイヤーブラシして、、、

最後は目を皿のようにして、さらに指でなぞって、何か残っていないか確認。

こういう時、指はなかなか優秀なセンサーです。残りかすが付いているとすぐ解ります。

ついでに定規当てて、合わせ面のゆがみチェック。

そうしたら意外にすき間が開いているのを発見。ボルトで締める箇所にすき間が、、、きっとボルト締めると平らになるように出来てるのかも。

続いて車体側のねじ穴清掃

コレが車体側の合わせ面。
ガスケットくずは付いていませんが、、、

ネジロック剤がねじ穴に茶色く残っているので、、、

パーツクリーナー吹いて歯ブラシでこするも、、、よく取れない。

そもそも上向き作業で、しかもATFがポタるのでやりにくいのです。

しょうが無いので適当にあきらめて、ノミで軽くならして、、、

ストレーナーも拭き掃除。

表面の汚れが取れて銀色に光りました。

周囲のボルト清掃

オイルパンを固定する周囲の22本のボルトも、、、

ゴミやらネジロック剤やら付いている。このままねじ込むわけにはいかない。

ワイヤーブラシ掛けて、、、

キレイにする。これを22本繰り返す。

それではパンを戻します。

ガスケットよし!マグネット2個よし!ゴミ無し!
二度と開けないと思うので、慎重に確認します。電車の車掌さんの気分?

固定ネジに多めにネジロック剤付けて、、、

紫色の液体がネジロック。

22本をねじ込む。まずは手で軽く締める。

ここで新兵器登場!

オイルパン固定ネジの指定トルクが7〜9N・mなので小さいトルクレンチ買いました。
計測範囲5〜25N・m。

安物ですけど、コレの一つ大きいサイズのを10年使って特に問題無いので、今回も同じブランドにしました。

でも初めて使う前に、一応問題無いかチェックします。
万力に適当なボルトナットを固定して、、、

締めてみる。

コキン!の感触が少し弱くて気付きにくいですが、特に問題無いですね。

それでは22本を締めていきます。

ネジはもちろん対角位置の順に締めます。最初は5N・mで締め、最後に8N・mで締めました。
7〜9の指定トルクを8で締めたのは、8にすればトルクレンチに多少の誤差があっても、指定トルク内におさまり易いと思ったから。

と言うことで、オイルパンは取り付け完了。

パーツクリーナーでゴシゴシやったから、シャーシブラックがハゲました。前回から二年経ったので、そろそろ下回り全部塗り直しだな。

最後はATF注入です。

用意したのはアイシンのAFW+。これを4L×2缶用意しました。

でも今回抜けたのは4L強。
しかももともと少し多めに入っていたので、実際に入る量はもっと少ないかも。

入れるのはレベルゲージからです。
入れ方は、まず手許にあった直径10mmのアルミパイプにビニールテープ巻く。

パイプの中はあらかじめパーツクリーナーでキレイにしておきます。

それを漏斗に刺す。

漏斗の上から刺すと上手くいきます。

漏れ防止に、念のため口の所をテープで巻く。

そしたらゲージを抜いて、代わりに刺す。

ATFゲージ口は、エンジンオイルゲージ口よりも直径が大きいので、このくらいのパイプなら余裕で刺さります。

では注入開始!

少しずつ慎重にあふれさせないように入れる。
このアルミパイプ方式はなかなか良いです。ビニールホースとかと違って、漏斗を固定しなくても安定しています。

結局4L弱しか入りませんでした。

COLDラインの一番上でストップ出来ました。その後エンジン掛けて、ATシフトを各レンジに入れてエアー抜きしたら、油面が5mm位下がったので、少し足してOKとしました。

と、言うことは、、、

この日産サファリは、取説によると10.3LのATFが入っているそうです。
今回新油に換えた量を4Lとすると、

4÷10.3=0.39なので、
約4割しか交換出来ていないと言うことです。

つまり6割は、あの汚れたATFが入ったままと言うことになります。
なので、もう一缶ATFもあることだし、
近日中にもう一回下抜きして交換します。
そうすれば、

0.6×0.6=0.36となり、

約6割強交換出来るハズ。
なかなか整備は終わらない。

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