エアバッグ修理〜6 スパイラルケーブル分解編

エアバッグ修理〜6 スパイラルケーブル分解編

エアバッグ修理〜5 スパイラルケーブル取り外し編」のつづき

前回取り外したスパイラルケーブル。
これが表(運転手に向いている側)。

裏側。

黄色いコネクタの端子と、本体側白コネクタの端子の導通が切れていると、エアバッグ警告灯が点滅するのです。

そこで、ミノムシクリップやゼムクリップを駆使して、端子にテスター棒を接続。

白いぽっちを持って、スパイラルケーブルを回して、テスターの導通ブザーが途切れないかテストする。

スプリングケーブルが断線していれば、回したときにブザー音が途切れるハズ。

ピーーーーーー

と安定して鳴り続けました。途切れませんでした。

でもそれも想定内。
警告灯は、いつも気温が10℃を下回ったときに点滅し出すので、常温では途切れないだろうと思っていました。

そこで、ケーブルを冷蔵庫に入れて10℃以下に冷やす。
冷えると、長さ1m以上あるスパイラルケーブルが縮んで、断線箇所が離れることで、接触不良が起こるのでは?と思うのです。

半日入れてキッチリ冷やす。左は味噌。右はキムチ。どうでもいいですが、、、。

で、再チェックしましたが、

途切れませんでした。

おっかしいなあ??
でもこれであきらめる訳にはいきません。
さらに分解を進めます。

ネジ外す。

これから外す白い部品に合いマーク入れる。

この合いマークは多分不要です。どの向きに差しても問題ありません。たぶん。

かみ合っているツメに、ドライバーを差し込むと、、、

写真ではまだ1本ですが、最終的には4つのツメに4本差し込みます。

外れる。

黄色いのはグリスです。

表側を上にして、おそるおそるフタを持ち上げる。

一気に持ち上げると、内部のケーブルの巻き方がわからなくなるので、最初は隙間からのぞき込んで、巻き方を確認。写真も撮っておくと安心。

もう少し持ち上げる。

単純に巻かれているだけでした。車種によっては、もう少し複雑な巻きをしている場合もあるようです。
巻きの中心側。
外側。

コネクタも抜く。

とうとうバラバラになりました。

で、これがスパイラルケーブル。

7本の芯線が白い樹脂で覆われています。この内2本がエアバッグの線。

このケーブルの表面をルーペで拡大して断線箇所を探します。

毎度のPEAKの18倍ルーペ。昔買ったこのルーペがこんなに役立つとは。

こんな感じに見えます。ずっと見ていると目が疲れます。

これで1〜2mあるケーブルの表裏を2回チェックしましたが、

断線箇所発見できず。

白い樹脂が破けている箇所も無く、きれいな表面です。それならば、、、

LEDライトの上にコピー用紙を乗せて光を散乱させて、その上にケーブル置いて、透かして再チェック。

表面に傷が無くても、内部の芯線が切れていれば、そこから光が漏れて見えるかも。

こう見えます。

さっきよりは見やすくて目が疲れません。

でも、断線箇所はありませんでした。

と言うことで、いろいろやりましたが結論としては、

スパイラルケーブルは、問題ありませんでした。

しょうが無いので組み立てます。
元のように巻いて、、、

心を込めて丁寧に巻く。

フタして、問題なく回るか確認。

綿棒に接点復活剤を染みこませて、接点を掃除。

綿棒が結構汚れる。

車に戻して中立点出し。

ハンドルはめて、センターナットを規定値35N・mで締める。それ程のトルクじゃないんですね。

エアバッグ固定ネジは、元のトルクスネジは使わずに、普通の六角ボルトに変更。
この方がまた外す場合に外しやすいし、トルク管理もできるから。

ステンのM6ボルト(右)に変更。

元のネジのように、多めにネジロック塗って、、、

紫色に見えるのがネジロック剤。

規定値20N・mで締める。

元通りになりました。

結局、原因は発見できませんでした・泣。

案の定、数日後に再発しました。

一体何が原因なのか?
最近は、エアバッグ自体に原因があるのではなく、DIYでいろいろ付けたセキュリティシステムや、前後のドライブレコーダーなどの電装アクセサリーとの相性や、それらによる電圧降下が原因なのではないかと考えて始めています。でも確証はありません。

季節も暖かくなり、これで次の冬までは再発しないと思うので、その間にゆっくり考えます。チャンチャン♫

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