冬のロシアを走るには?〜電気・タイヤ編〜

冬のロシアを走るには?〜電気・タイヤ編〜

“オイル編” のつづき

■バッテリー

バッテリーの電解液は、満充電なら-70度くらいまで凍らないそうですが、完全放電すると0度でも凍るそうです。
原因は電解液の希硫酸が、完全放電すると水になってしまうからです。
しかも凍ると体積が膨張して、バッテリーケースが割れるそうです。
そうしないための対策は、

放電し過ぎない。

でも極寒の地では、ヒーター、電熱線、ライト、ワイパー、、、寒くて雪が降るほど電気は必要になるものです、、、。
ならば次の手は、

大容量バッテリーに交換する。

容量が大きければ、空になりにくいので多少の対策にはなるでしょう。
でもオルタネーターの発電量が増えない限り根本的解決にはなりません。
一応、努力目標として節電に努めましょう。

むしろ大容量バッテリーにすることの最大のメリットは、

極寒での始動性が上がる。

「寒くなるとバッテリーが上がる」とよく言われますが、あれは低温でバッテリー内の化学反応が進みにくくなり、発生する電気が減るからです。
本当に空になったわけではありません。温度が高くなれば元に戻ります。
でも極寒の朝にセルが回らなくて、始動できないのは困ります。

そんな時大容量バッテリーは電極面積が広いので、低温で化学反応が進みにくくなった分を面積でカバーして多少は多くの電気を発生させてくれます。

デイビーのバッテリーは、前にも書きましたけどコレです。

乗用車用バッテリーとしては最大容量です。(たぶん)
なのでバッテリー単体としてはこれ以上の極寒対策はできません。
そこで朝始動できない場合の秘密兵器があります。
それは、

■ジャンプスターター

ぴーぱーには、今年2月に仕事仲間が開いてくれた壮行会で頂いたジャンプスターターがあります。

この前テストしたら好成績を収めたので(パチパチ!)、

これを夜間、ホテルの部屋で暖めておいて、朝始動時に車につないでバッテリーをアシストするという方法もイケルと思います。
ヤマノウチさん!皆さん!ありがとう!

あと、こんなグッズもあります。

バッテリーに断熱材を巻いて保温する製品です。
ホムセンでグラスウール断熱材買ってきてアルミテープで巻くのもアリかな?
でも逆に、エンジンの熱でバッテリーが暖まるのが遅くなって、走行中は逆効果でしょうか?少なくとも夜間に冷え切ってしまうのは、多少防げると思うのですが、、、。
なお、ウレタン銀マットはエンジン熱で溶ける(燃える?)かもしれないのでNGです。

それからサファリの場合は、バッテリー冷却のために外気を導入するダクトがバッテリーカバーに付いているので、それも外します。
でもアフリカの暑い地域に行く前には、断熱カバー外しとダクト戻しは忘れないように注意が必要。

それから思い出しました。
寒さに強そうなバッテリーと言えば、オプティマバッテリーがあります。
輸入代理店HPによれば、レッドトップは-40度まで使用可能とのことです。
常温ではかなり高性能のようですが、実際に極寒時に使ったレビューが見つかりません。“-40度まで使用可能” とは言っても、100%の性能は出せないでしょう。世界に行く時は、バッテリーのような重要部品は、自分で実際に使ってみて、「コレなら大丈夫だ」と思える実績あるものしか使わないつもりなので、オプティマは別の機会に使ってみたいと思います。

■タイヤ

3年ほど前の情報では、ロシアの車の8割はスパイクタイヤを履いているそうです。
日本ではスパイクタイヤは入手できないので、スタッドレスで行くしかありません。

日本のスタッドレスは、シャーベット状の路面には強いですが、ロシアの極寒のサラサラ雪では、ミゾに雪が詰まってボウズ状態になり効かなくなるというのを、十年くらい前に何かで読んだ記憶があります。今のはどうなんでしょう?

で、どのスタッドレスにするかがモンダイですが、ブランド好きのぴーとしては、やはりブリジストンか? でも小遣い不足だから、ヨコハマ、ダンロップ、いやいやトーヨー、、、。
悩む楽しみは、本当にそうなった時までとっておきます。

小物編” へ つづく。

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