カーナビ iPadホルダー作製
先日、ナビ用にiPadを購入したので、次はそれをダッシュボードに取り付けるホルダーです。
既製品を購入して簡単にすませるつもりだったのですが、いいのがありません。
どの製品もレビューを見ると、「グラグラする!」「アームが折れた!」「落っこちた!」なんて書き込みだらけです。
これでは世界のオフロードを安心して走れません。iPadが落ちて壊れたらシャレになりません。
かくなる上は、、、久々に自分で作ることにしました。
取付場所と取付方法、かなり悩みました。
最終的には、デイビーのカーステのこの部分にすき間発見。
ここに鉄板を差し込んで、それにiPadを固定する方法にしました。
ネットでよく見かける“ブックエンド流用方式”です。
ただし市販のブックエンドを使用するのではなく、ホルダー部分は自作します。
まずはすき間の厚さ測定。
手許にあるいろいろな物を差し込んで、、、
ノギスで厚さを計って、、、
差し込む板厚は、0.6〜0.8mmくらいが良いようです。
走行中の振動で抜けないように、差し込むのに多少力が要るくらいの厚さにします。
パソコンで図面を描いたのを実寸大で出力し、、、
切り抜いて寸法確認。問題なし!
手配した材料。
小さい板が0.7mm厚のステンレス板。
大きいのが、2mm厚のアルミ板。
ともにMonotaROで購入。
カーステのすき間に差し込む0.7mm厚の板は、アルミ板では柔らかくてiPadの重さに耐えられないのでステンレスにしました。
ステンは堅いので、150mm×150mmの物を買い、切らずにそのサイズのまま使用します。
たとえ切れても切り口が歪むと、すき間に差し込めなくなるので切るのはNGです。
またステンは、錆びないこともいいですね。
図面をアルミ板にスプレーボンドで貼り付け。
要所にポンチを打ったり、、、
カッターでケガキ線を引いたり、、、
金ノコで切り、、、
曲げる角にドリルで穴を開け、、、
折り切る箇所にカッターで溝を引き、、、
曲げて、、、
切り離す。
ぴーの、いつものやり方です。
と言うことで切り出しました。
次は曲げ加工。
万力にはさんで、、、
当て木をしてハンマーで叩いて曲げます。
曲げる箇所が長いので、万力で挟む箇所を変えて、少しずつ曲げていきます。
ちなみに使っているハンマーは、
PXの1.5ポンドハンマー。650gです。最近買いました。
このハンマー買った当初は、「ちょっと重すぎたかな?」と思いましたが、こうやって叩いて曲げる時は、このくらいの重さが丁度いいです。
力でひっぱたかなくても、自重でゴンゴン叩けば、材料が自然に曲がってくれます。
もちろんヘッドのぐらつきも無く、柄の材質、太さ、感触も問題なし。いいハンマーです。
より厚い物を曲げる時のために、もう一回り重いのがあってもいいかと思うくらいです。
長年(40年くらい・笑)、“金属加工の基本はドリル穴開けだ” と思っていたぴーですが、
最近は、“物づくりの神髄は叩くにあり” と考えを改めました。叩いてなんぼかな?
閑話休題。
だいぶ曲がってきました。
この箇所は、90度以上曲げたいのですが、このままでは万力のはさみ口がジャマでそれ以上曲げられません。
そこで合板の切れ端を万力にはさんで、、、
カンナで断面を斜めに削り、、、
それを当てがって、さらに曲げます。
いいカンジに曲がりました。
さらに左右両側も曲げて、、、
曲げ完了。
次は、角を丸くしたり、切り口のバリ落とし。
角は、ペンチで切り落とし、、、
やすりで丸く仕上げます。
仕上げ完了。
形が見えてきました。
次は差し込みステン板の結合です。
リベット止めする箇所にポンチを打ちます。
ここは走行中の振動で常にグラグラ力がかかるので7カ所留めします。
で、穴を開けるのですが、ステンは堅いので普通のドリルキリでは歯が立ちません。
そこで、その昔買って一、二度しか使っていないステンレスキリの登場です。
本体価格440円、税込み462円。
計算したら、消費税5%でした。
いったい何年前に買ったのでしょうか?あの頃消費税は安かった、、、。
おいといて。
穴開け開始!
開いたら、ちょっと太めの別のステンキリでバリ落とし、、、
穴開け完了。
これをアルミ側に当てがって、同じ位置に穴を開けます。
これが結構難しいんですよね。お約束のように毎回、穴がズレてしまうのです。
慎重に真ん中にポンチを打ち、、、。
開いた!お見事ピッタリの位置!
長年、工作やってますが、ここまでピッタリ合うのは偶然とは言え珍しい。
気をよくしてリベットで固定。
裏側。ちょっとキタナイ・笑。
こうなったらあとは勝ったも同然。
残りの穴はステンの穴越しに開ければズレる心配が無いので、どんどん開けて、、、
7カ所固定完了!我ながらスバラシイ!
組立は完了したので、次は装飾です。
まず切り口断面を油性サインペンで黒く塗ります。
面部分には、手許にあった黒のカッティングシートを貼り、、、
iPadとの接触部分にも、同様に材料箱にあったスポンジやウレタンを貼り完成!
完成!
では取り付けてみます。
車側のこの部分に、マグネットシートを貼り、、、
iPadのカバーにも貼ります。
ステン板をすき間に差し込むとこんなカンジになりました。
iPadをホルダーに差し込む。
お!なかなかいいぞ!
裏のマグネットシートも効いています。
これなら世界のオフロードの揺れにも耐えられそうです。
カバーを閉じるとこうなります。
まだ走ってないのでなんとも言えませんが、
多少のぐらつきはありますが、落っこちるとか、折れるとかはないでしょう。
しっかり感は充分にあります。
自分的にはなかなかの出来栄え。
これでしばらく走ってみて、さらにダメ出しして完成度を高めます。
ぴーぱー夫婦の だんなのぴー:車担当。
四駆、旅、登山、星、温泉、お遍路、DIY、野菜づくり、マグロ好きの50代。別名マグロよしのり。2020年3月退職。
コメントを書く