目の錯覚? トー角測定

目の錯覚? トー角測定

先日デイビーの前タイヤを何気なく見たら、

なんか外向いてね?

こうなってたのです。

上から見下ろすと、進行方向に開いているように見える。

左前輪もそう見える。

図で書くとこう言うことです。

これは前輪のトー角と言うヤツが外を向いている状態。

いわゆるトーアウト状態ではないでしょうか?

車のトー角は、正常値はまっすぐ前を向いているか(トーゼロ)、または若干内側を向いている(トーイン)だったと思います。
トーアウトになると、直進性が悪くなると何かに書いてあったような、、、。

でも一体何時からこうだったのでしょうか?それとも元からこうなのか?
今まで全く気にしてなかったのでわかりません。

それでも記憶をたどれば、昨年2月にステアリングリンケージのゴムブーツ破れを修理した際に、
トー角を調整するタイロッドバーを外したので、その時ずれたのか?

でもその後の昨年9月の車検では、トー角異常を検査するサイドスリップ試験を合格しているので、そんな事はないハズ。

そうなると昨年5月にタイヤ交換して、純正より直径が2cm大きなタイヤにしたからそれが原因か?

調べると、独立懸架のサスペンションはタイヤ径が変わるとトー角も変化するそうです。
でもサファリのようなリジッドサスもそうなのか?
それに直径2cmってことは、半径1cmですが、たったそれだけでこんなにズレるでしょうか?
タイヤがすり減れば、新品時より7,8mmは半径が小さくなるハズです。でもタイヤが減ってトー角が狂ったなんて聞いたことありません。そこまでシビアじゃないと思うのです。

そうなると他には、
どこかの縁石にタイヤぶつけなかったっけ?
未舗装の山道を高い空気圧でガタガタ走ったからか?
DIYでそこらじゅうイジってるから、知らないうちに悪くしてしまったのか?
17年も走ればこのくらいはズレるのか?

もう何もかも信用できなくなり、不安が募るばかりです。

これは一度、ディーラーかオートバックスでも行って、アライメント調整してもらった方がいいかなあ?
でも金も掛かるし、元からこうだったらムダだし、DIYのやり過ぎだって言われるかもしれないし、メンドウだし、、、、

トー角をDIYで測定できないかなあ?

と思って調べてみたら、ナントできるんですねえヤッパリ。皆さんやってます。
そこで今回は、幾つかある方法の中から、一番簡単そうな方法でやってみることにしました。

で、その測定方法を図で説明すると、、、

カンタンです!

ではやってみよう!

まず左右の空気圧を同じにして、
前輪をまっすぐにして(見た目でまっすぐな位置なので、この時点でこの測定方法には少々誤差が含まれます)、
タイヤの前側に差し金当てて、タイヤの適当な高さにテープ貼って、サインペンで印を付ける。

印を付けた位置は、タイヤの内側から二本目の縦溝の、地面から高さ28cmの位置。
本当はタイヤが最も前に出ている高さ40cm付近に付けた方が誤差少なく測れるのですが(このタイヤの直径は81cmなので)、
その高さだと車体底のサス等がジャマして、反対側のタイヤまでメジャーを渡せないので、この高さに印し付けました。

反対側も、同じ位置に印し。

メジャーの先を印の位置に貼り付けて、、、

反対側まで、シャーッと伸して、、、

長さを読む。

1567mmでした。

それにしても小石をよく噛むタイヤです。

続いて、前輪の後ろ側にも同様に印して、、、

280mmの位置。

メジャー当てて測ると、、、1572mmでした。

つまり結果を図で書くと、、、

”前側が5mm狭い“ でした。

つまり片側にすると2.5mmトーインと言うことです。

なんだトーアウトじゃないじゃん。

さらに2.5mmという数値からトーイン角を計算すると、、、
(ピタゴラスの定理と三角関数で計算します)

約0.4度でした。

まあ簡易的な測定なので誤差はありますが、これはほぼトーゼロまたは若干トーインの正常値だと言えるのではないでしょうか?

参考までに後輪も計測してみたら、、、、

後輪もナント! 約0.4度トーインでした。

すごいね!日産サファリ。
偶然かもしれませんが、前・後輪ともピッタシ0.4度トーインです。
この計算結果が出たときは、軽く毛が逆立ったと言うかゾクッとしました。
四輪とも同じ0.4度と言うのが、設計値なのか単なる偶然なのかは解りません。
でも同じ数値になるという偶然は、なかなか起きないと思うので、やはり設計値かもしれません。
車齢17年、26万キロ走行で設計値を維持しているとは。さすが頑丈一徹サファリ。オドロキです。
(まあディーラーに車検を出していた4年前までは、ディーラーがトー角調整してくれてたのかもしれません。
 また後輪には、トー角調整機構はありませんので、後輪にトー角が付いていること自体良いのか悪いのか解りません。後ハブ部分でトー角付けるのは構造的に無理でしょうが、後デフの根元で角度付けるのなら出来るかも。また後輪は、左右別々に角度を計測すればバラバラの数値かもしれません)

じゃあ、どうしてトーアウトに見えたのか?

それは、ボディ形状が前方に絞られているから、その分タイヤの前半分がボディからはみ出しているように見えたのかもしれません。

こう言うこと。

つまり目の錯覚です・笑

全くお騒がせです。スイマセン。
でもサファリのスゴさを垣間見たような気がするので、いいことにします。
(念のため言っておくと、デイビーは違法なハミタイではありません。念のため)

それから、角度が問題無いことが解ると、外側に開いているように見えなくなるから不思議です。

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