冬のロシアを走るには?〜水編〜
ファイザーやモデルナ等のワクチンが90%以上の効果があると少し前に発表されました。コロナ収束への一筋の光が見えた気がします。
でもファイザーのワクチンの輸送にはマイナス70度の極低温が必要なのがネックだとか。
これはかなり難しそう。少なくともクール宅急便ではムリですね。
世界旅に出たくてウズウズしている身としては、ワクチン接種は一日も早く始まって欲しいところです。
しかしワクチン接種が始まってくれないと、冬のロシアを走ることになるかもしれません。
もしワクチン接種が来年春までに始まらず、そのまま夏になり、秋になり、、、。
8月末までに出発出来なければ、もう一冬日本でくすぶり続けなければならなくなります。
それは気分的にも財源的にもかなりキビシイと言えます。
そうなると、ワクチン接種完了次第、秋でも冬でもロシアに渡って、旅を開始するという強硬手段に出るのも一案です。
しかしロシアの冬はもっとキビシイらしいです。
例えばチタという都市。
ここは極東からヨーロッパへ向かう場合に、必ず通る場所ですが、
ウィキによればチタの1月の平均最低気温は、
マイナス31.2度 !
最低気温記録はなんと!
マイナス49.6度 !!!
さすがにマイナス70度にはならないようですが、そんな地を走るための、車の極寒対策を調べてみました。
その方法とは?
極寒対策は、水とオイルと電気対策。
車にはいろいろな水やオイルが使われています。
水は凍ると膨張して配管やエンジンブロックを破壊します。
そうなったら一発で廃車なので、水関係は絶対に凍らないようにしなければなりません。
またオイルは各所の潤滑や動力伝達をしているので、これが凍るとやはりいろいろな動作不良や故障が発生しそうなことは明らかです。
走っているときは、エンジンの熱で凍る心配はありませんが、
夜駐めているときに凍らないようにすること。
そして翌朝、エンジンを始動できるかどうかに全てはかかっているようです。
そしてそのエンジンを始動させるのがバッテリー。
バッテリーを夜間駐車中、低温から保護して性能低下を防ぐことが肝心です。
では一体マイナス何度まで対策したらよいのでしょうか?
物には限度もありますので、一応マイナス40度まで凍らないで再始動できることを目標に考えてみます。
それ以下になったらどうするのかって?
暖かくなるまで待つべし!
一日の最低気温は明け方に出るものなので、昼まで待てば若干気温が上がってなんとかなるのでは?と思います。甘い考えかも、、、。
ちなみにロシアの極寒地では、寒さで菌やウイルスが死ぬので風邪をひかないそうです。南極の昭和基地でもそうらしいです。
冬のロシアは、コロナは安心か? それとも飛沫感染だから関係無いか?
それでは早速、水関係から見ていきましょう。
(※以下は全て、ぴーがネットで調べた内容です。間違った内容があるかもしれません)
■冷却水クーラント
いまデイビーに入っているのは、昨年12月に日産ディーラーで入れた純正スーパーロングライフクーラント(略してSLLC)です。これはカタログによれば-36度まで凍りません。
なかなかいい線行っていますが、目標の-40度にはあと一歩。しかしSLLCの低温性能は、どれもこんなもんらしいです。
しかも交換した際に整備士さんが、
「配管内に古いクーラントが2、3割残っているので、100%の性能は発揮しません」と言っていたので、もう少し高い温度で凍ってしまうかもしれません。
そこでこれを、普通のロングライフクーラント(LLC)に全量交換します。
LLCは水で薄めて使いますが、あまり薄めないで濃いまま使えば、−40度以下でも凍らないようです。
10万キロまで使える長寿命のSLLCを、寿命2〜3万キロのLLCにスペックダウンしなければなりませんが、凍って壊すのだけは避けなければなりません。
で、例えばコレ
コレを75%に薄めれば、
-50度まで凍らなくなります。
それなら薄めないで原液のまま使えばもっといいのでは?と思うでしょうが、原液のままだと、液が濃すぎて粘度が上がり、冷却性能が落ちてオーバーヒートの原因になるそうです。
また薄める際は純水がベスト。日本の水道水ならOKですが、海外の水道は硬水なのでNGとのこと。硬水に含まれているカルシウムやマグネシウムがLLCと反応し、水あかを発生させて放熱効果を下げるそうです。
なお交換の際は、いい機会なのでラジエーター洗浄剤で内部を洗浄しようと思います。(昨年の交換時に、これをしなかった事が悔やまれる、、、)
絶対に凍らせることができない冷却水。-50度対応でひとまず安心です。
■ウインドウォッシャー液
これが凍る程度なら、配管やポンプのモーターが壊れるだけで、走ることはできると思いますが、やはり避けたいところ。
現状は、北海道旅行の時にガソリンスタンドで景品でもらった-40度まで凍らないやつを、今年2月の車検前整備の際に原液で入れたままになっています。
一応目標に達していますが、世の中にはさらに強力なウォッシャー液があるようです。例えば、
なんと-60度まで凍りません。これでキマリ!
水関係はこの二つかな?(多分)
“オイル編”へ つづく。
ぴーぱー夫婦の だんなのぴー:車担当。
四駆、旅、登山、星、温泉、お遍路、DIY、野菜づくり、マグロ好きの50代。別名マグロよしのり。2020年3月退職。
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車の寒冷地対策は、モンゴルのAjitoさんが詳しいです。
欧米人のオーバーランダーの車をメンテナンス&修理したり、預かったり、宿もやっています。
ウランバートルの冬の朝は、不用意にエンジンをかけると壊れるって。
ボクら、帰路にも立ち寄るつもりです。
ぴーよしさんの車だと、ゴビ砂漠の手前まで走れますね。
ウランバートルも寒そうですね。wikiで気候を調べたら、最低気温記録はマイナス45度でした。でも雪は少ない(またはほとんど降らない)ようです。確かに極寒の朝は、ムリに始動させようとして壊すより、昼まで待ってから出発した方が得策ですね。味戸さんの存在は頼もしいそうですね。旅沈さんの過去ブログや、日本人ライダーのブログを読み直しました。忘れないように覚えておかないと。いろいろ調べても、すぐ忘れてしまうのをなんとかしたい57歳、、、。