25万キロ初交換シリーズ② デフオイル
「25万キロ初交換シリーズ」の第二回目。
トランスファーオイルの汚に恐れおののいたぴーです。
そうなると次に心配になるのはアレ。
ギアオイル交換の定番、“デファレンシャルギアオイル”。通称デフオイルです。
もちろん15年25万キロ、一度も交換していません。
デファレンシャルギア(略してデフ)とは何かと言いますと、
エンジン→オートマミッション→トランスファーの順番で伝わってきた回転軸を、左右のタイヤに振り分けるための歯車です。
4WD車には、前と後ろの二カ所あります。
その歯車を満たして潤滑しているのがデフオイルです。
まずは位置確認。
よくトラックを後ろから見ると、車体の下に大きな球形の鉄のかたまりがありますが、あれがデフです。
デイビーの場合はコレです。
この球形の容器の中に15年物の “熟成オイル” が入っているわけです。
オイルの交換方法は、トランスファーオイルと同じ。
フィラープラグ外す→ドレンプラグ外して古いオイル排出→ドレンプラグ閉める→フィラーの穴から新オイル注入→フィラー閉める です。
では作業開始!
まずは後ろから。
フィラーを外します。
ところでフィラーとドレンのボルトの頭は、六角ではなく四角い穴です。
これを緩めるためのソケットを2個購入しました。
(トランスファー交換でもすでに使ってますが、改めて紹介します)
フィラーが13.5mm角。ドレンが13mm。
この0.5mmの差は何なのでしょうか?ソケットを2個買わせるための策略でしょうか?
まあおそらく、フィラーとドレンを間違って付けないようにとか、何か理由があるのでしょう。
仕方なく2個買いました。
で、作業に戻ります、、、案の定固着。回らない。
ブレーカーバー登場、、、回らない。
というか車体の下に寝そべって回そうとしても、体勢が悪くて力が入らない。
そこで必殺の1mのエクステンションバー登場。
これで車体の外まで伸ばして、思いっきり力を掛けてみます。
満身の力を込めて、ようやく外れました。
パンドラの箱、、、
おや?汚れていない?
液面は、穴の2cmぐらい下でした。多少減ったようです。
(減ったオイルはどこへ行ったのか?もしかして、ドライブシャフトの方へ漏れてたりして、、、少々気になる)
続いてドレンも。
ん、ぐぐぐ〜〜〜。
外れた&どばー!
オイルは薄いアメ色。見た目には多少汚れている程度。少々拍子抜け。
でもオイルには、細かい黒い粉がかなり混ざっていました。
たぶん鉄粉だと思います。本当に細かくて粉のようです。
写真は撮り忘れましたが、バケツの底に、うっすら積もっていました。(オソロシイ)
プラグのマグネット。
鉄粉とオイルがドロのようになって付いています。
こんな針金も。
ドロは厚さ4mmくらいかな?
これ以上は磁力で吸着できないような感じです。
吸着しきれなかった鉄粉が、バケツの底に積もっていたのでしょう。
見た目ではオイルは汚れていないように見えましたが、けっこう末期的な状態だったのかもしれません。
掃除して、、、
ガスケット塗って、、、
ねじ込もうと思ったのですが、ポッタンポッタンが終わらない。
ポッタンポッタンと言うよりは、ツツーーーと言う感じでいつまでも終わりません。
このオイルは粘度が高そうな感じです。
待っている間に、今回チョイスしたギアオイルを紹介します。
エネオスのギヤグランドDX GL-5 80W-90。
何故コレにしたかというと、
このオイルは省燃費性がいいそうです。どれくらい省燃費なのか具体的な数値は書かれていませんが、これから10万キロ以上走ることを考えると、少しでも燃費がいいのは助かります。
詳しくは、メーカーHPをご覧ください。
https://www.eneos.co.jp/business/lubricants/automotive/pdf/aut-0079-2007.pdf
いつまで経ってもツツーーが終わりません。45分くらいは待ちました。
これ以上待ていられないので、ねじ込んで、、、
(ソケットに差し込んでねじ込むと、ガスケットが手に付かなくてやりやすい)
50Nmで締めて。
排出口ふさぎ完了。
オイル注入!
色は黄色。
20L缶を車体の下に入れるのが、高さギリギリでした。
普通の車では、別容器に移さないとムリですね。
ちなみにこのオイルは粘度が高いです。ドロドロです。
石油ポンプも、シュコシュコとはいかず、ムギュ〜〜と言うカンジ。力が要ります。
47回ムギュ〜〜したら、オイルがあふれてきました。
規定値3Lに達したようです。
フタして後ろデフ終わり。
前デフもやった事は同じなので省略しますが、
デイビーは4WDにして走ったことはほとんどありません。
これまで合計で200〜300km走ったかどうか?という程度です。
山間の林道を走っても、本当に四駆が必要な場所は少ないものです。
大きな水たまり10m横断とか、石ごろごろの急坂20m登りとか、、、。
なので、前デフのオイルは汚れていないのでは?と思ったのですが、同じ色、黒い鉄粉、プラグのドロの付き方も同じでした。
鉄粉はやはり新車時に、歯車のあたりがつくまでに出るものなのかもしれません。
しかもドレンが外れてオイルが出た瞬間、一瞬、真っ黒なオイルがドッと出てきて驚きましたが、その後すぐに薄いアメ色になりました。
きっと沈殿した鉄粉が先に出たのだと思います。
前輪を駆動していないので、オイルが撹拌されていなかったのでしょう。
(それでも半年に一回ぐらいは、デフ歯車のさび付き防止に、四駆に入れてたんですけどね、、、テヘ)
規定量5.4L。115回ムギュ〜〜しました。
手が疲れますが、サンクションガンは不要です。(気温10℃前後)
ただし何度もこの作業をするならば、ガンは必要かと。
石油ポンプでこの作業を繰り返せば、ポンプが壊れるのは時間の問題です。
今回は壊さないように丁寧にゆっくりムギュ〜しました。
ずっと気になっていたデフオイル交換。
ようやく終えてスッキリしました。(もっと早くヤレっての!)
細かい鉄粉で、デフギアには細かい傷が付いてしまったかもしれません。(時すでに遅し!)
どうか世界から帰るまでガムバッテください。
“25万キロ初交換シリーズ” は続く!
ぴーぱー夫婦の だんなのぴー:車担当。
四駆、旅、登山、星、温泉、お遍路、DIY、野菜づくり、マグロ好きの50代。別名マグロよしのり。2020年3月退職。
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そういえば、キャンプ場は斜めになったところが多いので、板を用意したほうがいいですよ。
旅沈さんへ
私も経験あります。車が斜めってると、寝ている間、身体が滑らないように無意識に踏ん張ってるので熟睡できないんですよね。
今度、何か作ってブログネタにしてみます。
いいアドバイスありがとうございます!
冬の嵐、サマータイヤ、シェンゲン、ワーニングランプと問題山積で大変そうですが、モロッコ、モーリタニアあたりで時間をつぶすのも悪くなさそうですね。でもそれ以上進むと、アフリカの深みにハマりますね・笑。