世界へ!最終整備3 前輪ハブメンテ〜ハブ分解つづき
※「世界へ!最終整備2 前輪ハブメンテ〜ハブ分解」からのつづき
再び車体側に戻って、ドライブシャフト抜きます!
引っ張るだけで抜けました。
CVジョイントの中は、モリブデングリスが使われていました。
グリスはほとんど汚れていませんでした。(モリブデングリスはもともと黒灰色です)
でも手許には、モリブデングリスが無かったので、慌てて発注する。
CVジョイント外し
ドラシャに付いている半球状のジョイントは、CVジョイントと言うそうです。
ココに刺さっているドラシャを抜いて、内部を掃除してグリスを詰め直したいのです。
ハンマーで思いっきり叩けば取れるらしいのですが、、、取れません。
ドラシャがココにスプラインで刺さっているのですが。
内側をタガネで叩いてもビクともしません。
固着でしょうか?いえ少し調べたら、
ドラシャの先端に抜け止めのCリングがはまっているらしいのです。
ハンマーで叩くと、衝撃でリングが溝に押し込まれて(溝はリングが沈むように深く切ってあるらしい)抜けるそうです。
でもこれ以上叩くと壊しそうなのでやめておきます。
ナックルフランジシール外し。
ナックルフランジ裏側の数本のボルトを外します。
するとグリスシールを圧着している金属枠が取れて、、、
次に切れ目のあるあるゴムリングが外れる。
残りの二本は、切れ目が無いので後で外します。
キングピン外し。
キングピンは、ステアリングを切ると、これを中心にハブとタイヤが動く重要な軸です。
ナックルフランジの上と下に付いています。
まず上側の4本のボルトを抜く。(後でわかったのですが、下側から先に抜いた方が、ナックルフランジがナックルに当たった状態になる時間が少なくなるのでいいです)
キングピンベアリングと共に軸が抜ける。
同様に下軸も抜く。
この時、軸圧調整のためのシム板が上下に挟まっているので、一緒に取って保管します。
尚シムは組立時には、付いていた場所に同じように戻さなければならないので、わからなくならないように気をつけます。
ちなみにデイビーの右側は、下側だけに2枚付いてました。
上側のキングピンベアリングのアウターリング。
ところが下側が!!!
これは非常にゆゆしき状態です。
縦筋はおそらく、ベアリングのコロが一箇所に当たり続けて付いた、フレッチング摩耗と言うヤツですね。
タイ、マレーシアに2ヶ月行っている間、ほとんど車動かさなかったから付いたのか?
それにしてもフレッチング摩耗は、ハブベアリングに発生するのかと思っていたのですが、キングピンベアリングにも付くんですね。
たしかに車重は、ハブベアリングだけでなく、下側のキングピンベアリングにも集中する訳で、キングピンベアリングはハブベアリングよりも小さいので、より過酷なのかもしれません。
まあキングピンベアリングは、高速でグルグル回転する箇所ではないので(ステアリング切ったときに最大でも90度程度動くだけ)、このまま再利用しても何とかなるかもしれませんが、下側だけ交換決定!泣。
ナックルフランジ外し。
ナックルフランジにつながっている、タイロッドエンドを外します。
割ピン抜いて、ボルト外して、、、
プラーで引っ張りながら、ハンマーで横から叩いて外す。
外れた。
2年前に外したばかりなので、手で引っ張れば外れるかと思ったのですが、甘かったです。
この詳しい外し方は↓。
ナックルフランジが外れました。
ここでようやく残りの2枚のナックルフランジシールを手前側に外します。
ホーシング。
モリブデングリスは、新車組立時には、内側に5mm程度の厚みで塗られているだけです。グリスで満たされている訳では無いのですね。
汚れもほとんど感じられません。
オイルシール抜き
グリスを拭き取って、中心のオイルシールを抜き取ります。
ペンチで摘まんで引っ張るのですが、なかなか取れません。
最後はウォータープライヤで摘まみながら、テコの原理で抜きました。
内側に傷つけずに取ることが出来ました。ほっ。
最後にABSセンサー抜き
本来最初にやるべき作業が、最後になってしまいました。
すき間に565浸透させた上で、彫刻刀たたき込んで少しずつ持ち上げる。
さらにマイナスドライバーたたき込んで、、、
ここまできたら、、、
手前側にラチェットソケットをあてがってハンマーで叩く。
悪戦苦闘1時間。抜けました。
原因はサビ。紙やすりできれいにしておきました。
無事に車体から分離できたナックルフランジを清掃。
分解完了! 4日掛かりました。
つづく
ぴーぱー夫婦の だんなのぴー:車担当。
四駆、旅、登山、星、温泉、お遍路、DIY、野菜づくり、マグロ好きの50代。別名マグロよしのり。2020年3月退職。
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