セルモーターオーバーホール〜3組立編

セルモーターオーバーホール〜3組立編

※「セルモーターオーバーホール〜2分解編」のつづき

いろいろ事件はありましたが組み立てます。

まずは掃除から・笑。
セルモーターとエンジンの貼り合わせ部分に残っている液体パッキンを取り除きます。

彫刻刀のような道具(名称不明)で削り取ります。

モーター側OK。

ピカピカ。

エンジン側。

ビフォー

奥まっているのでなかなかタイヘン。半分手探りです。

アフター。よく見えないけどヨシとします。

電極もピカピカ。

取付ボルトも

まるで新品のよう。

ギア類もキレイに。

パーツクリーナー吹いて歯ブラシでブラッシング。

問題は3個のプラネタリーギアのベアリングをどうするか。

それほど痛んではないようですが、せっかくなので交換したいところ。

方法としては、ギアごと購入するか、ベアリングだけ購入して打ち替えるか。
でも前の記事で書いたように、ギアごと発注しても違うギアが送られてくるかもしれません。
今回に限っては信用出来ません。

一方、ベアリング購入なら、ベアリングの型番が解っているので間違い無いブツが送られてくるハズ。
しかも安い(ベアリングなら@300円×3個。ギアは@1,200円×3個)

型番は、NTN HK0609FMと読めます。調べると外径10mm、内径6mm。小さなベアリングです。

なのでベアリングだけコチラで購入しました。

数日後届いたので作業再開!
まずはCRC浸透させて、、、

浸透待ちの間に、合板に直径12mmの穴開ける。

ベアリング外径は10mmなので、この穴にギアあてがって、ベアリングだけ押し出します。

万力に挟んで、手許にあった直径9.5mmのパイプ(ホムセンに売っていた)で押し出します。

カキン!クククーと外れました。

そしたら新品ベアリングとギア内側にグリス塗って、、、

万力で押し込む。

キズ防止に木で挟みます。

グイグイッとね。

圧入成功!

外輪がプレス板製で弱そうなベアリングですが、つぶさずに圧入出来ました。

ベアリング内にグリスをたっぷり充填。

小さいマイナスドライバーにグリス付けて、ローラーの間にグリスを押し込みます。これ以上入らなくなったところでやめました。

ちなみに今回の組立に使用したグリスは↓。特に理由はありません。

それから新品プラスブラシを付ける。

ゼンマイバネを精密ドライバーでどけながらブラシを挿入。

取付成功!

不本意ながら交換出来なかったマイナスブラシの当たり面を、接点復活剤染みこませたウエスで掃除。

まあ接点復活剤つけても、2、3回セル回せば、削れて取れてしまうでしょうけど。おまじないです。

ちなみに交換新品と未交換ブラシの接触面の様子。ご参考まで。

未交換ブラシの角のバリを取り忘れました。

ローター側の接点も、、、

だいぶ汚れている。

800番→1500番のサンドペーパーで軽くこすって、、、

汚れを取る。

やり過ぎると接点が薄くなりそうなので、この程度でやめときました。

組立の最難関は、ブラシアッセンブリーをローターにどうやってはめるかです。
精密ドライバーで4個のゼンマイバネをある程度引っ込ませながら、、、

あとはブラシを一個ずつ、さらに手で引っ込めてはめていきます。

なんとかはまりました。必死だったのでどうやってはめたか、じつは良く覚えていない・笑。

このコネクタの端子も掃除。

綿棒+接点復活剤。
こんなに汚れが。

それから外してしまったメタル軸受けも不本意ながら戻します。
まずは本体側とメタル外側にグリス塗って、、、

優しくたたき込みます。

ツラまで入りました。

もう少し入れたいので、たたき出しに使ったスパナの先ででトントン叩く。

いい位置に入りました。イイネ!

耐久性が不安のプラスチックレバーには、シリコングリス付けてのばす。

分解できなかったシャフトは、パーツクリーナーで内部の汚れを洗い出した後、
スプレーグリス吹きました。内部まで届いているといいのですが。

手許にあったクレのウレアグリススプレーです。

それでは組み立てます。

シャフトと軸受けにグリス塗って、、、

ヌルッと入れる。

交換出来なかったけど、長持ちしてくれよ!

ギア類もグリスまみれに。

カントリーマアムの “チョコまみれ” っていうクッキーがあるのですが食べてみたい。

ローター差し込んで、、、

ネジ締めて、、、

最後にメタル軸受けのキャップ付ける。

はめてから精密ドライバーをトンカチで軽く叩いてカシメる。もしこれが外れてエンジン内部のどこかに挟っまたりしないように、しっかりカシメます。

完成!

最後に動くかテストしてOK!

分解前は、ガチン!ギャルルルーーっと盛大に金属音してたのが、ゴン!ドルルルーーとマイルドな音になりました。グリスが効いたようです。
(ガチン!は、ピニオンギアが前に出たときの音です〕

つづく

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