セキュリティフィルム貼り 助手席編

セキュリティフィルム貼り 助手席編

O2センサーの修理に時間を取られてしまいましたが、当初の予定通り来年3月の出発に向けた車の改造を進めなければなりません。

まず手始めに「防犯性能を高める改造」として、ウインドウガラスに防犯セキュリティフィルムを貼ることにしました。フィルムを貼ったガラスは、ハンマーやバットで叩いても割れにくくなり、駐車中の車上狙いをある程度防ぐことに効果があるようです。

フィルムを貼ってくれる会社は、ネットで調べればいくつも見つかります。
試しにある会社から見積もりを頂戴してみたところ、フロントグラス以外の全窓の両面に貼った場合、いくらだったかというと、、、

30万円でした!!!

またもやめんたま飛び出たぴーよしです。
そうなると、もう解りますよね?自分でやるしかありません。ネットで検索すると、家の窓にDIYで貼った記事はよくありますが、車の窓にDIYで貼った事例は見つかりませんでした。はたしてできるのでしょうか?

車と家の窓の違いは、車の窓は平面でなく曲面であることです。曲面貼りはたしかに難しそうです。
でもよく見ると、助手席や後部座席ドアの窓のように、上下に開閉する窓は、一方向だけの曲面です。
縦方向には湾曲していますが(定規がガラスから離れているのが解るでしょうか?)、

横方向には湾曲していません。(定規がガラスに密着しています)

つまりロール状に湾曲しているだけと言うことです。

それ以外の開閉しない窓は二方向に湾曲していて貼るのが難しそうなので後回しにして、まずは簡単そうな方に試しに貼ってみることにしました。

選んだフィルムは、GS350というシート。厚さ0.35mmのセキュリティフィルムとしては厚手の物です。運転席、助手席、後部座席ドアの4窓分で1万数千円でした。

※実際の購入は、yahooのサイバーレップス社のHPより購入しました。

届いた荷姿は、紙管に巻かれた状態でした。

開けると透明に光るフィルムが現れました。

さらに開けてフィルムとご対面。フィルムと言うより、薄い下敷きのよう。

同梱されていたスプレーノズル、シール、施工液(中性洗剤らしい)、スキージー。

500mlのペットボトルに刺すスプレーノズルと、そこに水と一個分を入れるとちょうど良い濃度になる施工液。スキージーは、カッティングシートで有名な中川ケミカル製。オマケで付いてきた安物かと思いましたが、実際に作業してみると、このスキージーがなかなか使い勝手が良い優れものでした。

フィルムを眺めるのはさておいて、早速作業に入ります。
フィルムを貼るにあたって、ガラスを外して全面に貼るべきか、窓枠から見える部分にだけ貼れば良いのか、未だにどちらが正解なのか解りませんが、一応全てに貼っておくことにしました。

以下、ガラスを外す手順です。
まずドア取っ手の底に貼ってあるフェルトを剥がすと、隠しネジが現れるので外します。

次にアームレストを外します。後ろから5cm位の所に、内装はがしを差し込んでテコのように持ち上げると外れます。(この差し込み位置を発見するまで、アームレストが外れなくて苦労しました)

ちなみに外れたアームレスト。ツメの位置はこうなっていました。

すると前部分も外れます。

裏側の二本のねじを外してパワーウインドスイッチを外します。

三カ所のネジを外します。太いネジなので、No.3のプラスドライバーがあればベストですが、No.2のドライバーでも外せました。

それからこのカバーも外します。内装はがしを周囲に差し込めば外れます。

次に、ドアミラー取付部分のカバーを外します。
このプラスチックピンを、ピン抜きで抜こうとしたところ、

ピンの頭が割れてしまいました。
工具のさしかたが甘かったのかもしれませんが、この時気温が低くて(気温10度以下)プラスチックが硬化していたのかもしれません。
このような作業は、気温が低い時にはあまりしない方が良いですね。コレ教訓。

なんとかカバーを外しました。(でも心のダメージはけっこう大きい)

ここまでいろいろ外して、ようやくドア内張を外せるようになります。
内装剥がしを周囲に差し込んで刺さっているピンを抜きながら外します。
ちなみに使用しているピンクの内装剥がしはKTC製です。内装剥がしはコレ一本しか持っていませんが、なかなか使えるヤツです。信頼しています。

内張を外すと、こうなります。

ブチルテープ(周囲に黒い筋のように見えるベタベタするもの)でとめられているビニールを引っ張って外すと、ガラスを取り付けているねじにアクセスできます。ネジを外して、ガラスを上に引っ張り上げれば外れます。

外した後の窓枠は、突然の雨に備えて、ビニールで覆っておきます。

外したガラス。いよいよここからが本番です。

まずは風呂場に持ち込んで、台所の中性洗剤で洗浄&脱脂。でも下側の黒いゴム跡(ウインドゥの下端のゴム跡)はとうとう取れませんでした。

フィルムの上にガラスを載せて、サインペンで形を書き写します。

線に沿ってフィルムを切り抜きます。はさみで簡単に切れます。

切り抜いたフィルムをガラスに重ねてみます。なかなか良い形に切り抜くことができました。

再度スプレーで施工液を拭きかけ、スキージーで表面の小さなゴミやホコリを取り除きます。表面にゴミやホコリが残っていると、あとでその部分のフィルムが浮き上がって目立ちますので丁寧に取り除きます。
そしてフィルムの剥離フィルムをはがして、いよいよフィルムをガラスに密着。
スキージーでこすって水と空気を抜き取ります。

この作業は非常に重要です。水や空気が残ってもあとで目立ちます。これでもかと言うくらい力を入れて、心を込めて(これも重要・笑)ゆっくり丁寧に抜き取ります。スキージーにペーパータオルを巻いて拭き取ると、フィルムの縁から染み出た水を吸い取ってくれて、水がフィルムとガラスの間に戻るのを防ぐことができます。ちなみにフィルムは充分に厚いのでシワになる心配は全くありません。


貼り終わりました。今回は試し貼りなのでガラス内側に貼るだけにとどめました。

ガラスを車に戻しました。
ガラスが白く曇っているように見えるのは、水抜きが上手くいった証拠。何故かスキージーでこすった跡が白濁するのですが、2,3日すれば消えて透明になります。

ちなみに水抜きが甘いと、円形に水が残ります。(写真では少し解りにくいですが、緑の円で囲んだ中が、水が集まって凸レンズ状に膨らんでいるのです。背景のコンクリ壁が歪んで見えてるのが解りますか?水玉の直径1cmぐらいです)

フィルムを貼った直後は無くても、2、3時間すると水が集まってきてこのようになり、その時になって初めて、水抜きが甘かったことを後悔することになるのですが、でも大丈夫。水玉の大きさにもよりますが、2~3ヶ月もすれば、フィルム表面から徐々に水が蒸発して消えて無くなります。
くれぐれも早まって、フィルムに針穴をあけて水抜きしようなどとは考えない方が良いです。特に夏になって気温が高くなると蒸発するスピードも速くなります。

一応、助手席と運転席、両後部座席ドアの内側には貼り終えました。回を重ねる毎に少しずつ上手く貼れるようになり、ゴミや水玉が残ることも少なくなりました。初めて貼る時は、失敗が目に付きにくい、後部座席から始めて、上手になってから運転席や助手席に貼るべきでした。
ガラスを指で叩くと、堅い音がしてガラスが強くなったような感じがします。なかなかいい気分です。

《注意!2021.03加筆》

フィルムを貼ってから約2年後の車検時に、運転席と助手席に貼ってあるフィルムのせいでガラスの透過率不足で車検検査に落ちました。フィルムが経年劣化でほんの少し白濁していました。
透過率の合格ラインは70%ですが、ガラスの両面にフィルムを貼った状態では65%。片面はがしても68%でNGでした。仕方なく両面はがして何も貼っていない状態に戻して合格しました。
このことから、このフィルムは2年程度たった時点で、透過率が一枚に付き3%程度落ちるようです。
またサファリの運転席と助手席のガラスは、もともとの透過率が70%強程度のようです。なので何貼っても透過率不足になり車検を通らなくなる恐れがあります。今の車は紫外線や赤外線カットやらで、もとから透過率が70%ギリギリで作ってあることが多いそうです。ご注意ください。

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