世界へ!最終整備18 ボディアース磨き〜まだあったアース線

世界へ!最終整備18  ボディアース磨き〜まだあったアース線

※「ボディアース磨き〜エアバッグ直るか?」のつづき

こうなったらアース線のメンテと交換を徹底的に進めます。

まず最初に思いつくのは、バッテリーマイナス端子からボディとエンジンブロックに延びている、太いメインのアース線の交換です↓

この線。

ところがモノタロウに発注したら、まさかの欠品中。納期は一ヶ月先。
これでは車を海外へ運ぶコンテナ船の出航に間に合わないので、アース線が届いたら手持ちで運んで、海外で交換します。出だしをくじかれる・泣。

では、他に出来るカ所をメンテします。

オルタネーターアース

前回の作業では気付かなかったのですが、こんな所にもう一つアースがありました。

人知れずひっそりとした奥ゆかしさ・笑。コレはなかなか気付かない。

この線は、オルタネーターにつながっています。テスターで確かめたので間違いありません。

それにしてもこのアース線は何のためにあるのでしょう?太いボルトでエンジンにガッツリとアースされているオルタから、わざわざ細い線のばして、こんなに遠くにアースする理由は何なのでしょう。
ノイズ対策?アース回路内の電位差解消? ぴーよしにはわかりません。

とにかく外します。

外してみると、サビてはいませんが、かなり汚れが。導通障害出てたカモ。

そこでねじ穴は、タップ清掃+パーツクリーナー+接点復活剤で処置。

取付ボルトも同様処置した後、導電グリス塗って、、、

端子も同様にして、、、

再取付。キレイになってスッキリした。(ちなみにオルタ側接点は、前回に同様の処置済み)

エンジン左右のアース線交換

この辺りにある二本の線です。
細い平編線が、エンジンブロックとボディをつないでいます。

前回、車体左側は端子磨きのみ。右側は奥まっているので作業を断念したのですが、今回は両方とも交換します。なにしろこの二本は、真っ黒に汚れていて、あまり信用できないからです。

それにしてもこのアース線も何のためにあるのでしょう?
左側のは、正確に言うとエンジンではなくエグゾーソト・マニホールド(要するに排気管)につながっていて、近くにO2センサーが刺さっているので、それへのマイナス確保かとも思いますが、
試しに線を外してエンジン掛けてみたのですが、メーターパネルのエンジン警告灯は点きませんでした。(数年前、O2センサーが壊れたときは、警告灯が点いたので、線外せば点くと思ったのです。まあこの線が無くても、エキマニはエンジンブロックに固定されているのでマイナスは来てますからね)
それならノイズ対策でしょうか?じつはサファリの部品図を見ると、この二本はカーラジオのアンテナと言う図の中に描かれています。
ならこの線を外すとカーラジオに盛大なノイズが乗るか?と言うと、そんなこともありませんでした。
結局の所、トーシローには解りません。

とにかく外して交換します!

で、これが手が入らない右側の線。

エンジンオイルゲージの奥にある。

手が入るように、バッテリーを降ろす。

片手でひょいと、、、とはいきません。
それにしても何年経っても、このバッテリーのリチウム化はされないのですね。安全性、コスト、低温に弱い等が理由でしょうか?

両手で渾身の力で持ち上げて降ろす。

バッテリーとバッテリーカバー。
ところでこのカバーですが、最近知ったのですが、寒冷地仕様車にのみ付いているんですか?

それからクーラントタンクの固定ネジも外して、タンクが多少動くようにして、、、

エンジンオイルとオートマフルードのゲージも、ジャマだから抜くと、、、

ATFゲージの差し込み口は、ゴミが入らないように、テープでフタしました。

これで、ギリギリ手が届くようになりました。

で、線の両端のボルトをやっとこさゆるめて、、、

狭いところに腕を入れるので、両腕が擦り傷だらけになります。特に左腕が。

右側外れた!

左側はカンタンです。ソケットレンチで両端ゆるめれば、、、

1分で取れます。

これが取れた二本のアース線と両端の固定金具。

それにしても真っ黒な平編線。今回は、両端の金具やボルトは流用します。

で、肝心の線は自作します。
純正ケーブルは二本で三千円程度ですが、自作すればその半分ですみます。
材料は、モノタロウで購入した平編線と手許にあった丸形端子。

ここで線の太さ比較。
右は5mm、左7mm。
購入した線は6mm(断面積3.5㎟)。
左より若干細いですが、まあ大丈夫でしょう。

線を長さに切って、両端に丸形端子を圧着。

お恥ずかしい限りの出来映え。
そもそも端子に対して線が太すぎる。

一箇所だけ、この小さいサイズなので仕方ないのです。

ワザの未熟さを、ハンダでごまかす。

エンジン熱をもろに受ける箇所なので、融点の高い鉛フリー半田を使用しました。

他の三箇所は、大きめの丸形端子。こちら側は、普通のハンダを使用。

このくらいの端子になると、握力ではつぶしきれないので、圧着ペンチの柄を万力に挟んでつぶします。

ハンダのヤニは絶縁物質なので、フラックスクリーナーで除去します。

完成!

ちなみに抵抗値を計ってみました。

旧の黒い線は、0.8オーム。思っていたより抵抗値が高くて驚く。

新は、0.5オーム。
旧よりは低いですが、平編線って抵抗高いんですね。同じ長さのビニール線ならほぼゼロですよ、普通。

新を車に取り付けます。
端子に導電グリスを塗って、、、

戻す。

これで信頼感マシマシかな?

長くなったので “つづく”

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