世界へ!最終整備6 前輪ハブメンテ〜組立編

世界へ!最終整備6  前輪ハブメンテ〜組立編

※「前輪ハブメンテ〜キングピンベアリング交換」からのつづき

それでは慎重且つ丁寧に組み立てます。

ドライブシャフト オイルシール打ち込み

オイルシールはコレ↓。
ドラシャがこのシールの中でグルグル回るのです。
ハブ内にデフオイルが漏れてくるのを防ぐ大切なシールです。
でも走行距離が増えると摩擦ですり減って、漏れてくるそうです。

シール外周には、細いスプリングが一周入っていて、摩耗しても漏れを防ぐようになっています。

ハメあわせ面にグリス塗って、木をあてがってハンマーでたたき込む。

キッチリ入った。

ナックル裏側清掃

ココにこびりついている、サビ、塗料、泥、グリスもキッチリ落とす。

デススター、または一つ目小僧。

キングピンベアリング外輪取外し

摩耗痕が見つかった下側のキングピンベアリングの外輪を外します。

フタと外輪が、下からはめ込まれている。

フタの左右に、たたき出し用の穴があるので、ドライバー差し込んでたたき出す。

外れた。

そうしたら、グリスを塗ったフタと新ベアリングの外輪を、、、

フタは、グリスで既にナックルに貼り付いている。

エクステンションバーをあてがってたたき込む。

入った。

ナックルシール取付

ナックルの後ろにグリス塗って、、、

輪になっている新シール二枚を通しておく。今通さないと、入らなくなるから。

表裏と順番を間違えないように。部品番号40579VB000。後で付ける三枚目と合わせてセット販売です。

グリス塗って、ぶら下げておく。

キングピン給脂

「買い物編」で交換したキングピンベアリングに、、、

グリスを塗り込む。
グリスはベアリングコロの内部まで、すき間無く詰め込みます。
最初は指でちまちま押し込んでいたのですが、らちが明かないので、、、

上面に均一にグリスを盛って、、、

えいやっ!と手のひらで押し込んだら、、、

全周からグリスが出てきて詰め込み完了。2回で完了します。この方法はオススメ。

ナックルフランジ取付

ナックルフランジとシールの合わせ面と、、、

キングピンベアリングの外輪にもグリス塗って、、、

ナックルに被せる。

キングピンとフランジの合わせ面に、液体パッキン塗って防水して、、、

沢山塗ると、次回分解時に取れなくなるので、ほんの少し塗りました。これでも防水には充分かと。

上のキングピンを先に差し込む。

4本の取付ボルトを仮止め。

これでフランジが落っこちないようになる。

下側のキングピンには、忘れずにシムを元のように挟んで同様に仮止め。

シムに液体パッキン塗ると、二度と剥がせなくなるかもしれないので、コチラはグリスをたっぷり塗って防水。

ナックルシール固定。

ぶら下げておいた二枚のナックルシールを、ナックルフランジの溝にはめて、、、

三枚目のシールにグリス塗って、、、

重ねる。

この頃には、両手が油地獄に。

シールの切れ目は、キッチリ真下にする。分解時に確認したので、真下で間違いありません。

その上から半リング状の留め金を、、、

あてがってボルトで固定。

規定トルク9.1〜13.7N/m。

さらにステアリングを左右にグルグル回して、ロック位置が分解前と同じ位置になるように、、、

ステアリングストッパーボルトの高さを調節し、、、

ナットを固定する。

規定トルク30〜40N/m。

タイロッド連結

ここで外してあったタイロッドをナックルフランジに連結すると、、、

規定トルク59〜74N/m。

フランジが動かなくなるので、キングピン固定ボルトを本締め出来るようになる。

34N/mで締める。

ドライブシャフト給脂

抜いたドラシャのスプラインを掃除。

ゴミを噛むとマズイので。

CVジョイント根元に付いているワッシャも一旦外して、、、

掃除してグリスで固める。

ドラシャを万力に挟んで固定して、、、

CVジョイントに付いていた古いグリスを拭き取る。

ジョイントを前後左右に動かして、出てきたグリスを丹念に拭き取る。
シャフトが抜けていれば、もっと簡単に拭き取れたのに、、、

拭き取りが完了したら、モリブデングリス注入。
玉のすき間にジャバラの口を押し当てて、、、

出たグリスを指で押し込む。

あっという間に、また油地獄。

ある程度押し込んだら、ジョイントを前後左右に動かすと、グリスが内部に入って行くので、さらにグリスを加えて押し込む。それを数回繰り返す。

それ以上入らなくなったら、仕上げにダイソーで買ってきたヘラを使って、、、

本当は、ケーキに生クリームを塗る道具です。ネットで探すと二千円近くしますが、100円で買えました。

黒いケーキの出来上がり。

上下のオイルシールが当たる部分にはウレアグリスを塗り分けました。

シャフトの両端のスプライン部分もウレアグリス。

デフに刺さるこの端は、刺した後はデフオイルで潤滑されるのですが、オイル注入までの錆防止に塗りました。

長くなったので、次回へつづく。

Translate »