セルモーターオーバーホール〜2分解編

セルモーターオーバーホール〜2分解編

※「セルモーターオーバーホール〜1取外し編」のつづき

前回取り外したセルモーターを分解します。

因みに今回の作業に当たっては、下の動画を参考にさせて頂きました。
「福本児童舎」福ちゃんです。いつもお世話になってま〜す。

今回のセル分解方法については、福ちゃんの動画を見た方がよっぽど解りやすいので(こういうのはやはり動画にはかないません)、今回は分解の流れを押さえる程度にします。

と言うことで、動画でバッチリ勉強して、準備万端で始めたのですが、、、

事件はいろいろ起きたのです。

それでは分解します。

ネジ抜いて、、、

コネクタ外すと、、、

マグネットスイッチが外れる。ところが、、、

もっと分解したいのですが、写真の針金みたいなのが接着されてるのか抜けなくて、これ以上はバラせませんでした。

スイッチの動きは問題無いのでヨシとします。

ここで事件1

スイッチで動される本体側のレバーは、まさかのプラスチック製。金属じゃないのかよ。
この先折れないかな。大丈夫かな?

交換したかったのですが、時間と小遣い不足で流用決定!

こんな事件は序の口です。
つづいて本体側もバラします。ネジ抜くと、、、

パコッとね。

モーター側のフタ取る。

フタには汚れたグリスが付いている。

これは何グリスかなあ?黒いのは多分汚れ。もともと黒いモリブデングリスではないと思う。

モーター側の裏ブタネジを外しても、、、

固着して分離しないので、、、

叩いたら、、、

パカッ!

ブラシアッセンブリーが現れる。

フタの内側には、ブラシ屑がわんさか。こりゃヤバい。分解してよかった。

引っ張り出して、、、

外れ止めワッシャを、ウォータープライヤで挟んで取る。

取れた。

強そうなワッシャですが、そんなに力はいりません。

ブラシアッセンブリを抜く。

これがブラシ。

コードが付いてるのがプラスブラシ(1と2)。付いてないのがマイナスブラシ(3と4)。

つづいて事件2

なんと!マイナスブラシのリード線は本体に溶接されている。

これじゃ交換出来ません。無理矢理むしり取ってハンダ付けしても信頼性に欠けるし。
せっかく新品買っといたのに、、、今回一番したかったブラシ交換が出来ないとは。ガックシ。

でも新品ブラシと長さを比べると、、、1〜2mmしか減っていない様子。28万kmでこれしか減らないとは。

さすが80kmに一回しかエンジン掛けなかったからか減りが少ないのか?
これなら未交換でもまだまだ行けそうです。

コード付きのプラスブラシだけ外します。

精密ドライバーでゼンマイバネをどけるとブラシを外せます。

分離成功!

あとで新品付けます。

モーターのローターには、、、

ナゾの穴4つ。

重さのバランス調整かな?

続いてギア側をバラします。
3個のプラネタリーギアに表裏がないか注意して抜く、、、ところが!

ギアの角が直角の面と、丸く面取りされてる面があるのですが、揃っていませんでした。
どちらでも構わないと言うことでしょう。

さらに事件3

プラネタリーギアの内側にまさかのベアリング!

ここは穴に軸が刺さっているだけかと思ってました。これは福ちゃんも教えてくれなかった。
ベアリング交換するかしないかどうしようか、、、

分解を進めます。
元に戻す位置が解らなくなりそうな場合は、合いマーク入れてから分解します。

ドライバーで軽く傷つけて合いマークにします。
この箇所が元の位置にすべきかどうかは、結局よくわかりませんでしたが、同じ位置なら問題ないでしょ!と言うことです・笑。

マーク付けたのでリングギア取って、、、

内部は汚れたグリスでベタベタ。

軸を引き抜く。

この軸の中にも軸受けやギアがあるので更に分解したいのですが、、、

リングがあるので出来ません。

リングがストッパーになっているのです。(写真は清掃後)

リング内側にCリングが軸の溝にはまって抜け止めになってるのですが、このCリングがどうやっても取れません。

ピックツールや精密ドライバーでこじるのですが取れないので諦めました。
ココを分解するときは、新品リングを購入した上で、リングをニッパーで破壊して外すしかないと思います。

続いて軸受け交換

まずはギア側軸受けから。
先端キャップを外します。

周囲六箇所を軽くかしめて固定されています。

裏側から割り箸入れて、軽く叩くと、、、

あっさり取れて軸受けが現れる。

なんとベアリングではなく、メタル軸受けでした。

なんだ安作りか?と思ったのですが、調べたらベアリングよりメタル軸受けの方が荷重に強いらしいです。

で、じつはメタルは事前購入済みなので打ち替えて交換します。
まずはCRC浸透させて、、、

こんなスパナがメタルとほぼ同径だったので、、、

うまく打ち出せました。ところがっ!!!

トドメの事件4

購入済みのメタルをは打ち込もうとしても何故かはまらない。
ヘンだと思い軸側にもあてがってみると、、、はまらない。

メタルの穴がほんの少し小さくて軸が入りません・汗。

いやな予感がして、もう一方のモーター側軸受けもチェックすると、、、

はまらない・泣

コッチも軸が入らない。

ノギスで計ったら、0.5mm程度内径が小さいです。

なんでだよ〜。

ぴーよしの発注ミスでしょうか?、、、いえいえ部品番号は合ってます。じゃあ、、、
日産か?日立か?部品検索HPか?この誰かが間違っていると思います。
買い直しても同じのが届くだけだから意味ないし、
幸いメタルにキズやガタは無いようなのでこのまま流用することにします。

整備してるとホントいろいろ起きてくれます。
DIY整備でもこうなので、きっとプロはもっと驚くようなことの連続かもしれません。

次回は組み立てです。

つづく

Translate »