ポルシェとフェラーリ メンテ

ポルシェとフェラーリ メンテ

ぴーぱーは、ママチャリを2台持っています。
名前はポルシェとフェラーリです。

あっ、そこのあなた!ページを閉じないで!、、、

ゴメンナサイ、ゴメンナサイィ〜!

でこの2台ですが、15年以上乗っています。
たまに掃除くらいはしますがメンテナンスはほとんどやったことがありません。高級車なのに・笑。

近所の買い物の足として活躍しています。

でもとうとうタイヤがすり減って中身が出てきてしまいました。

チェーンもサビサビ。

そこで二台まとめて整備することにしました。

さっそく整備開始!

まずは後輪周りから。

後輪軸のボルトをモンキースパナでゆるめようとして、、、案の定なめる・笑。
さすがに自転車をナメすぎてました。

で、ここからが車整備で培った経験とワザの見せ所。←えらそうに
556吹いて固着解除して、、、

あらかじめmonotaroで買っておいた15mmのラチェットコマ。@200円。安くて助かります。

とうとう買ってしまった15mm。車整備では出番は無いでしょう。

で再挑戦したら、、、

あっさりゆるむ。556は不要だったなコリャ。

で、後輪が取れる。

15年の汚れを、

掃除したら、少しやる気が戻ります。

ここからは未体験ゾーン。
ナット外して、パンドラの箱をおそるおそる開けると、、、

おお!汚れたグリスにまみれたベアリングが現れる。

15年も人知れずガンバってきたんだねぇ。
でもいかにも安物、精度も低そうなベアリングでした。

さらに引っ張ったら、こんなのも抜けた、

ココには灰色のグリスが使われていました。

ゲッ!なんか取れた!

ポロッと取れました。どこから取れたの?戻せるかな?ドキドキ。

どうやらコレが、自転車が空走するときのワンウェイ・クラッチのようです。
空走したときチリチリ言ってるヤツですね。自転車のキモの機構です。
深呼吸して落ち着いてからよく見たら戻せました。あ〜驚いた。もうダメかと思った。

後輪ハブの反対側も分解して、、、

ベアリング抜いて、掃除して、新しいグリスを充填して、、、

ダブルナットで締めて戻します。

ハブの両側は、ダブルナットで締められているのですが、薄いナットを使用しているので、スパナが掛からず難儀します。

ちなみに今回使用したグリスは、KUREのグリースメイト ペースト。
気軽に使えるので、これまで車に限らずいろいろな整備に愛用してきたのですが、
最近製造中止になったようです。コレ無いと困るんですよねぇ。
KUREは代替の新製品を出すのだろうか?

ちなみにこのグリスをハブベアリングに使ったら、若干粘度が硬かったようで、車輪の空転がほんの少し重くなりました。でも乗って走ってしまえば全く問題ありません。

続いて前輪ハブ。

前輪外して、ベアリングのシールを外します。
こちらは一般的な6000番台のラジアルベアリングが使用されていました。

なので精度は後輪よりは高そうです。

でも圧入されたベアリングは外せないので、パーツクリーナーで古いグリスを洗い流し、、、

新しいグリスを押し込む。

精密ドライバーで、ボールのすき間にグリスを丁寧に押し込む。

最後は指でならして充填完了。

ハブ中心のダイナモから出ているケーブルの根元は、コーキングのような物で防水されていたので、
日産純正PIT WORKの液体パッキングで防水。

俗に言う赤パッキングです。

後輪ブレーキ

後輪ハブに付いているブレーキユニットのナットをゆるめて、、、

ユニット外す。

内部は結構複雑でした。
ベルトでドラムを押さえる仕組みかと思っていたのですが、ローラーやらカムらしき物だらけです。
どういう仕組みなんだろう?

これ以上分解すると戻せなくなりそうなので、パーツクリーナーで汚れを洗い出すだけにしました。

そうしたら真っ黒な汚れが流れ出ました。

組み立て後に解るのですが、コレが結構効いたらしく、それまでキーキー鳴っていたブレーキが、音も無くしっくりしっかり効くようになりました。今回の整備で、コレが直ったのが一番うれしい。

タイヤ交換

いよいよタイヤとチューブの新品交換です。
タイヤレバーはめてタイヤを外す。

中のチューブは中国製。15年前から人知れず世界侵略始めてたんだな。

今回買ったのも、おそらく中国製。
monotaroで前後2セットで約1,700円。激安。

HAKUBAだって、、、知らんけど。(有名だったりして)

この数字は車のタイヤなら製造年・週を表しますが、表示方式が違うのか読み方が解りません。

指定空気圧は300kPa。乗用車よりは高いけど、自転車としてはちょっと低いような。
ぴーよしは普段、380くらい入れてます。どうなるかな?

耐荷重70Kg。前後輪で140kgまで。小錦は乗れません。

タイヤ表面。
材質的にはゴムと言うよりは、柔らかいプラスチックと言ったカンジ。雨の日スベらないかな?不安。

やはり中国製でした。

中国製にしてはなかなか、、、と思っていたらアマかったです。
この虫ゴムとバルブ。
この汚れと雑な仕上げはなんなんだ?とても新品とは思えない。もっと心を込めて作れ!

ウエスで掃除してから使いました。

不満、不安もありますが、ともかく取り付けます。

と作業していたらさらに不満箇所。
バルブ根元のナットが付いていませんでした。

古いチューブからナット外して流用しました。

まあこのナットが無くても何も問題無いのですが、こういう所が中国品質。中国体質。中国商法。

得意の足踏みポンプで空気入れる。

最初は指定圧の300にしたのですが、指で押したら、やはりヤワかったので380にしました。

サビ取り

得意のサビ取りです。各所やりましたが、代表画像でスタンドを紹介します。

ビフォー。

ワイヤーブラシかけて、、、

注油して、、、

昔から自転車の油といえばミシンオイルです。←今は違うかも。

アフター。

15年モノの割にはサビは表面だけで済んでいました。なかなか強力で優秀なメッキです。

ハブナット締付

車の整備ではハブナットの締付は、ベアリング芯出しや締付トルク管理など、なかなかシビアな作業です。
そこで自転車でも、トルクレンチで締めてみることにしました。
一体何N/mで締めたらいいのでしょうか?
まずはレンチの目盛り最弱の20N・mで締めてみたところ、、、

いくらでも締まってしまい、どこまで回してもカチン!と言いません。
明らかにオーバートルクなので、ゆるめて手ルクで適当に締め直しました。
自転車のハブナットは、ユルユルなのですね。

=記事が長くなってきました。でもまさか自転車整備ネタで前後編に分けるのもナンなので、もう少しおつきあいください・笑=

ブレーキワイヤー&パッド交換

後輪ブレーキワイヤーと前輪パッドを、やはりmonotaroで購入。激安。

ワイヤーに556塗って、滑りをよくする。(ホコリ付きの原因になるかな?)

激安ワイヤースリーブの先端には保護キャップが付いていないので、、、

激安スリーブの先端を削って細くして、、、

手間掛かります。

キャップ装着!

まあこのキャップも無くても困らないのですが、、、中国。

インシュロックでチューブをフレームに固定。

元から付いていた固定部品は、プラスチック劣化で用をなさないので。

おつかれの前輪ブレーキパッド外して、、、

ガチガチのヒビヒビでした。

新しいのに交換。
安物のくせに赤色にして高性能っぽくアピールするあたり気に入らない。車の非純正ブレーキと同じ。

ここだけ赤くてウザい。

チェーン清掃

サビを落として、、、

チェーン用グリスがあるようですが、そんな物は買いません。(買えません)
昔はミシンオイル付けていました。
今回は、手許のハンマーオイルにしてみました。

チェーンソーに使う潤滑油です。モリブデンを含んでいるので極圧対応。粘度も低くてチェーンに向きそう。
(後日解るのですが、このオイルは持ちが非常にいいです。何ヶ月経ってもチェーンがオイルでぬれたままです。Very Good!)

小容器に移して注油。

つやが戻りました。

変速機

ぴーよしが思うに、ママチャリに不要な物のトップは変速機だと思います。
3速切り替えのが付いている事が多いと思いますが、普段は真ん中の2速目しか使いませんし、
野ざらしで3年もすれば、どうせ動かなくなります。
それなら無い方が、スッキリするし、軽くなるし、壊れないし、安くなると思うのですが、、、。

ご多分に漏れず、コレも動かなくなったので2速固定にしました。

インシュロックで変速ピンを2速の位置に固定。ワイヤーや変速レバーは撤去して、ほんの少し軽量化。

ペダル

作業もすでに3日目です。疲れました・笑。

この劣化したプラスチックペダル。

でも使います。

センターキャップを外し、、、

ナット外すと、、、

べアリングが現れる。

ボールは、コロコロそのまんま入れられているタイプ。

無くさないように、容器に入れる。

根元の方のボールは、サビで真っ黒。まるで正露丸のよう。代わりに仁丹でも入れたくなる。

受け側を掃除して、、、

グリス塗る。

今回改めてネット見てみたら無くなった様ですが、以前は「この部分には “特殊なグリス” が使われているので、決して注油しないように」と書かれたHPが散見されました。
なのでぴーよしも、これまで注油は控えていたのですが、そしたらボールが錆びたわけです。
今はグリスについても多少解ってきたので、「特殊なグリスってナンなのよソレ?」ということで、最も一般的なグリースメイト(リチウムグリス)を躊躇無く使いました。
ちなみに高校生の時分はココにもミシンオイル使ってたけど、全く問題ありませんでした。

正露丸にもグリス。

で、慎重に元に戻す。

ところが案の定、誤ってボールを地面にばらまきました。全部探して拾い集めるのに15分。半べそ。

ようやく元に戻しましたが、ゴリゴリ感は直りませんでした。まあ正露丸ですからしょうがない。

全部終わりました。

掃除もしてピカピカ!

整備した感想

こう言っちゃナンですが、自動車整備に比べれば、おもちゃいじってるようなモンでした。

でもおもちゃでも整備すると愛着がわいてきます。
それに硬めのグリス充填したせいで、若干ヌル〜ッとした走り心地になると、
「コイツもオレ色に染まってきたな」と思えてきます・笑。

肝心の走り心地ですが、見違えるほど良くなりました。
まるで生き返って新車のようです。

あまりに良いから名前変えようと思います。
ポルシェとフェラーリよりもいい車と言えばヤッパリ、
サファリとランクルかな?

これからも大事に乗りたいと思います。

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