貨物船 手配日記3
車と荷物の通関方法を税関に再度確認しました。
■境税関支署
再び電話(0859-42-2228)して、通関方法を詳しくうかがいました。
それによると提出書類は、
①税関様式C5010号
②インボイス
の二つとのこと。
■税関様式C5010号
この用紙は、“神戸税関境税関支署長” 宛てで必要事項を記入すればいいそうです。
○品名欄には “Used Car” と記入し、他に車種、登録ナンバー、車体番号、排気量等車検証に記載されている事を記入します。
○統計品目番号欄は、8703-24 910。
これは “排気量3,000ccを超えるもの” で “中古のもの” の番号です。排気量が違う車両の番号は、こちらで確認出来ます。
○申告価格欄には、今現在のおよその車両価格を記入すればいいそうです。
試しに中古車ガリバーのHPで、同じサファリの過去6ヶ月間の最高買い取り価格見たところ101万円でした。しかしその車は走行距離6万キロの極上車。
デイビーは25万キロのボロ車ですから、いくらで記入しようかな?
少しでも安く書いておいた方が、外国で何かの事情で関税を掛けられた時に安く済むかもしれません。今後検討です。
○それ以外の欄は、外国貿易等に関する統計基本通達を見ればなんとかなりそうです。実際に通関したらご報告します。
○これを二枚作製し提出すると、一枚は税関側の控え。もう一枚に承認印を押して返してくれるそうです。
ちなみに返してくれた一枚を、帰国時に税関に提出すると、「この車は一時的に日本から持ちだしたのが戻ってきただけなので課税しなくていい」と言うことになるそうです。大切な紙です。
■インボイス
「インボイスとは、“仕入れ書” のことです」と言われても何のことかわかりません。
恥を忍んで聞いてみたところ、車に標準的には付いていない物で取り付けられている物を一覧で書くように言われました。例えば、二つ目のスペアタイヤ、後付けフォグランプ、ルーフキャリア等だそうです。
さらに、氏名、住所、連絡先と、国内免許証、国際免許証、車検証、パスポートの各コピーを添えて提出すればいいそうです。決まった書式はないので、各自の書式で作ればいいそうです。
以上を揃えて、上組に車を預ける7〜10日前に車両とともに通関します。
上組に預けてから出航までは、さらに7〜10日かかるようです。
つまり出航の2週間以上前に通関しなければならないと言うことです。
■荷物の通関は?
ところで積んでいる荷物の通関はどうしたらよいのでしょう?
税関の方曰く、今回は積んでいる物が旅行道具、日用品であり、販売目的の物でないならば、それらは “携帯品扱い” なので申告不要。通関当日、口答で言ってくれれば問題無い。
携帯品一覧のような物も提出不要とのことでした。
ただし通関時に、全荷物を降ろしてチェックするからネ! 、、、ほっ!
■別送品申請は?
またぴーぱー自身が飛行機で日本→ウラジオへ飛ぶ際に、“別送品あり” の手続きは必要か?と聞いたところ、「必要ない」と言われました。
別送品とは通常、帰国時に海外で高価な物品を購入し持ち帰る場合に課税するための申告なので、今回の場合は必要ないそうです。
これで、日本・ロシアの通関&乙仲が一応解決しました。
残るは、コンテナ船の予約です。
3月後半になったら上組さん経由で、いよいよ船探しです。
しかしコロナウイルスのモンダイが心配です。
車は船に積めても、もしもロシアが日本人入国拒否などする事態になったら大変です。
これまで車の輸送だけなんとか解決すればいいかと思ってガンバってきましたが、まさか人の入国問題が発生しそうになるとは思いもしませんでした。
どうか流行がおさまりますように、、、。
ぴーぱー夫婦の だんなのぴー:車担当。
四駆、旅、登山、星、温泉、お遍路、DIY、野菜づくり、マグロ好きの50代。別名マグロよしのり。2020年3月退職。
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初めてメールします。私も来年5月にウラジオストクからポルトガルのロカ岬まで自家用車で旅を計画しています。しかし、日本からウラジソストク港まで自家用車を輸送する手段で困っています。色々な代理店に問い合わせをしていますが、皆、輸出抹消かカルネ申請以外は受け付けないという返事です。先日境港の上組に電話で聞いたところ、舞鶴からのRo-Ro船に載せる、税関は自分でという回答でした。しかし、舞鶴の代理店は、船会社が個人の通関は受付しないという方針だということです。代理店が通関は自分で、船の予約はします、と言ってくれればありがたいのですが。先日電話した際には境港の上組の担当者の方は、2020年にぴーよしさんの事例があったことは言われませんでした。ぴーよしさんは、来年3月くらいからカルネ申請なしのこの手続きを予定されていますが、この方法がベストでしょうか。
中平さん
コメントありがとうございます。
日本人オーバーランダーにとって、自家用車の輸出は本当にやっかいですね。
私もいろいろ調べただけで実行していないので、どの方法がベストであるかなど断定的な事は言えないのですが、私が考えているのは、境港からコンテナで輸出する方法です。ROROではありません。個人通関、抹消無し、カルネ無し、ロシア通関はウラジオのリンクスへ依頼予定です。
これは私の思い込みかもしれませんが、日本発のROROを扱う業者は、中古車輸出の手続きには慣れていても、旅行目的の車両輸出手続きについては知識を持っていないのではないかと思います。なので「抹消」や「カルネ」が必要だと言うのではないでしょうか。電話口の方と、「抹消は不要なハズだ!」「いいや必要だ!」などと押し問答したくないので、多少費用はかさんでもコンテナにしようと考えています。(また海外のROROでは、船員に車内の荷物を荒らされたという事例もあるようなのでコンテナにしようと思っています。まあ日本発のROROなら大丈夫かもしれませんが、船員が日本人とは限りませんので)
しかし境港の上組と私がコンタクトしたのも、早くも2年前の話。当時は私の依頼を快く受けて下さいましたが、来春も受けて下さるか保証はありません。
中平さんもいろいろな代理店に問合せされたとの事ですが、日通の国際海上輸送にはコンタクトされましたか?https://www.nittsu.co.jp/contact/madoguchi/marine/
ブログには書きませんでしたが、2年前にコンタクトしたときは、日本通関〜船手配〜ウラジオ通関まで全て丸投げでお願いしてコンテナで50万円台との返答でした。日通はウラジオに営業所があるので安心です。抹消やカルネも不要と確認しました。(上組さんよりも少々お高いので、その時は丁寧にお断りしましたが)
私の出発はコロナ次第です。来春に出発出来るといいのですが。お互いあきらめず前向きにがんばりましょう!
ありがとうございます。日通の舞鶴営業所にはメールをしましたが、MW-LINEの代理店なので、他の代理店と同じ回答(商用扱いのみ)でした。R-Ro船の運賃は、最初5万円ということでした。しかし、通常抹消で1400ドル(約16万円)それに加えてカルネ通関は3.5万円(今は6万円)、放射線測定費用1,650円などと言われています。自分で通関すると書類1~2枚で済むのに何故こんなに高額になるのか理解できません。まだ時間があるので、色々なところにあたって見ます。