最難関!ラジエーターホース3本交換

最難関!ラジエーターホース3本交換

少し前の記事で、ラジエーターホース全取っ替えしようとして、
3本だけどうしても手が入らなくて、交換出来なかったことを書きました。
ところが、セルモーターをオーバーホールに伴い外したことで(そのことは追って記事にします)、
交換出来そうな感じがしたので、再トライすることにしました。

それにしてもその3本は奥まっているし、
手が入らないし届かないし、よく見えないのです。

車体下から見上げた図。
1本目と2本目はエンジンオイルクーラー(円形のヤツ。普段はここにオイルフィルターが付いている)に刺さっている。
3本目はエンジン後方から伸びてきている。

写真では何とかなりそうに見えますが、それは望遠で撮ってるから。
実際は手前のなんやかやがジャマで、どうやっても手が届かない。指先がかろうじて触れる程度。

でも今回は、不屈の精神です!

まずクーラントを抜く。(エンジンオイルはすでに抜き取り済み)

3回目です・笑。

出し切ったらドレンを閉める。

出したクーラントは、、、

保管して再使用します。

ちなみにセルモーター、オイルフィルター、バッテリー、前輪プロペラシャフトは既に外れていますが、さらにジャマな物を外します。
まずクーラントタンク。

オイルクーラーの横にあった円筒形の筒も、、、

バキューム制御のタンクらしいです。

取り付けねじ2本外して横へどける。

そしてオイルクーラーを固定している4本のボルトを抜くと、、、

クーラー内に残っていたオイルがドロドロ垂れてくる。

全身油まみれになりました・泣。

抜いたボルトを保管。

結局同じボルトでした。

オイルクーラーが動くようになったので、これで1本目のホースを抜けるようになりました。

ホースバンドをゆるめて動かすの図。
これでもかなりやりにくいのです。ギリギリ工具が届いているのです。
ちなみにオイルクーラーはホースで宙ぶらりんになっています。

バンドをゆるめたら、ピックツールでホースの密着はがすと、、、

ホースが抜ける。

漏れてきたクーラントを、すかさず受け止める。

なんて上手くできる訳なく、

全身ずぶ濡れです。

受け止められずに垂れたクーラントの方が多いです。
それでも最後の力を振り絞って、オイルクーラーに刺さっている二つのホースを抜いて、
オイルクーラーが外れる。

外れたけどひっかかって出てこないの図。かと言って、手を離して落とす訳にも行かない、、、運良くデフの上に置くことが出来たので、落っこちる前に車体下に潜り込んで取りました。

エンジン側に残ったガスケットを、、、

紙ガスケットでした。

手ではがして、、、

ペリッとはがれました。

掃除する。

ホース外しはまだ続きます。

次はエンジン側に残っているホースを取り外す。

オイルクーラーの陰になっていたホース。クーラーが無くなって初めて全景が見えた。

道具は届かないので、手で引っ張って抜く。

グイグイ、クネクネ、、、手が痛くなる。

取れた。ふー。

最後のもう一本を外します。
エンジン側はこのへんに刺さっています。

身体を乗り出して、エンジンの上に腹ばいになると見えます。
なにしろサファリのエンジンルームはデカいので、、、

見えた!

バンド外して、ピックツールが入らないので、内装はがしでテコの原理で抜きました。

そしたらまさかの、配管にサビ。

こんな手が入らない所のサビをどうやって取れというのか?

油まみれ、ずぶ濡れで、さすがにやる気が失せてこの日はここまで。風呂入って着替えてメシ食って寝る。Zzzz。

気を取り直して翌日。

まずは取り外したエンジンオイルクーラーの掃除から。

ここはエンジンオイルの流路。別に汚れはない。きれいなもんです。

一応パーツクリーナーで掃除。クーラント流路も同様に掃除。

エンジンとの接合面を軽くやすり、、、

差し込み部分のOリングを外そうとしたら、、、

Oリングが折れました。

19年の使用で、ゴムが硬化したようです。
それにしてもこの箇所は、常にオイルに満たされているのにこんなになってしまうのですね。
と言うことは、エンジン内部のゴム部品は、どれも同じような状態なのだろうか?

いやな事はあまり考えないことにして、あらかじめ買っておいた新品と交換します。
オイルシール2133403J00→廃盤により新ナンバー21311-V0700です。

新品はしなやかです。

ピッタリはまりました。当たり前ですが。

周囲の汚れも掃除して、、、

ピッカピカ。

オイルクーラーは、可動部分が無いので、これで新品同様になりました。

それでは新品ホースを取り付けます。

今回の3本のホースはこれらです。

部品番号で言うと、
 オイルクーラーにつながっているラジエーターホース 21307VC200、21307VC205
 エンジン後方から延びているラジエーターホース 14056VC210

それでは取付部分のサビを取りながら新ホースを差し込みます。
紙やすりを細長く切って、背中を洗う要領で、、、

さらに指先で少しずつ、根気よく、、、

指先がかろうじて届く位置なのです。

なんとか合格レベル。

液体パッキン塗って、、、

新ホース差し込む。

液体パッキングを塗っているので、差し込むときは力はいりません。ヌルッと入ります。奥まっていますが割と楽に差し込めます。
尚、ホースバンドは廃盤なので使い回しです。

それからホースの外周にもシリコングリスを薄く付けておくと、ホースバンドの位置を手で動かせるので、工具が届かなくても位置の微調整ぐらいなら何とかなります。

差し込み部分がサビていなければ、パイプ側にもシリコングリス塗って、、、

ヌルッと差し込んでバンドで止める。

一番奥まっているパイプが若干サビていた。
遠くて紙やすれないけれど、ワイヤーブラシならかろうじて届く。

軽症だったので、なんとか合格。

新ホース差し込む。

新ホースをオイルクーラーにつなげて、宙ぶらりんにする。

宙ぶらりんはよろしくないので、とっとと作業を進めます。
これが新品オイルクーラーガスケット。

15239-VB0001。紙パッキン。

さらにオイルクーラーの接合面の一部に液体パッキン塗る。

じつは取外し時に、ぶつけて少し傷つけてしまったので、そこにだけ塗りました。
ボルト2本付けて位置を固定したの図。ここまで来れば勝ったも同然。あとは残りのボルト差し込んで締めて完了!

前輪プロペラシャフト連結。

切り離して脇へよけていた前輪プロペラシャフトを元に戻します。

連結ボルトを掃除して、固着防止にグリスを軽く付けて、、、

60N・mで締める。

トルクレンチ + 供回り止めの超ロングスパナと脚。

クーラントには、今回4Lだけ新品を混ぜました。

エンジンオイルには、リークストッパーも混ぜる。

で、古いホースの状態ですが、、、

確かに古さを感じさせますが、表面に白くクーラントが粉吹く事も無く、、、

内部もきれい。ゴムの柔軟性もそれなりに残っています。

以前に交換した室内ヒーター部分のホースは、表面も内側も真っ白、ふくれあがって見るからに末期症状だったのですが、ホースも使用位置によって負荷や劣化スピードが違うのでしょうか?

と言うことで、なんとかホース3本交換出来ました。
これで本当に全てのラジエーターホースを交換したことになりました。ホッ。

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