包丁入れにカギ付ける2

包丁入れにカギ付ける2

包丁入れにカギ付ける」のつづき

それでは製作開始!

まずはカギの “きも”、鉄ピンづくり。

直径6mmの鉄棒を必要な長さに切る。

設計図では、この長さになります。

切り出したピンにダイスでオスネジを切ります。

切れた!

メスネジを切るタップ作業は、これまで数え切れないほどやって来ましたが(多分、数千〜万の単位)、
オスネジを切るダイス作業は、じつは数回しかやったことありません。なのでお世辞にも良い出来とは言いがたい。
力を加えすぎたので、ピンが少し歪んでしまいました。“きも” なのにいいのか?

切ったネジにナットをはめて、ともかくピン完成。

ナットがゆるまないように、ネジロック塗布しました。

続いて、カトラリー入れ本体金具の製作。

まず内張のパンチカーペットを少し切り欠いてはがす。

型紙で形を写し取る。

それを3mm厚のアルミ板に写して、、、

切り出す前に、必要な穴開ける。

切り出してからだと、小さすぎて加工しにくいからです。

切り出して、、、

やすりで整えて、、、

金具完成!

そうしたら中央の穴に、鉄ピン差し込む。

ピンの六角ナットは、やすりで角を丸く削りました。
角があると、下の写真で掘った穴に引っかかって上手く動かなかったのです。

丸くしたナットが入る穴を掘る。

直径12mm。

穴は貫通させないように、残り2mmくらいの深さでストップしました。寸止めならぬ、ミリ止めです。

ピンを差し込んだ本体金具を固定。

取り付け完了!

ピンが出た状態。これがフタに刺さるのです。

ピンの先端に養生テープが貼ってありますが、これはピンがフタ側磁石に貼り付く磁力を多少弱めるための調整です。

次に、フタ側の加工。

直径9mm、内径7mmのアルミパイプを切る。

長さ約2.5mm。カギづくりは部品が細かいです。

小さすぎて、切り口にキレイにやすり掛けできません。

フタ内側に磁石を押し当てて、、、

位置を写し取り、、、

ほぼセンターに穴開けて、、、

貫通したら、、、

その穴に、外側からドリルで穴開けて、、、

内側からはドリルが入らないので、最初にキリで目印の穴開けたのです。
じつはこの穴の位置を、ピンの位置と合わせるのに苦労しました。後付け加工の難しいところ。

その穴に、さっき切ったアルミパイプをはめる。

パイプが外れないように接着剤で固定。
これが、ピンが刺さる穴になります。アルミパイプは切り口の補強です。

続いてフタ内側に型紙。

型紙通りに5.5mm厚ベニヤを加工。
穴開けて、、、

穴広げて、、、

磁石がピッタリはまったら、、、

磁石はダイソー購入。

切り出して、、、

いいぞ、いいぞ!

同じ形の薄ベニヤを接着して、、、

磁石の上の紙は、厚さ調整用。

磁石ホルダー完成。

切り口が合っていないので、後で紙やすりで整えました。

そうしたらフタに取り付けます。

マグネットキーづくり

家にあった壁掛けフックを加工します。

木ねじをペンチで回して取る。

カンタンに取れました。

センターに穴開ける。

さらに、この様にセンター奥に5.5mmの小さい穴開けて、、、

小さい穴にM6の皿ネジを、、、

ねじ込む。

木なので、そのままねじ込めます。

そうしたら6枚重ねた磁石を、、、

磁石はキャン★ドゥー購入。枚数で磁力調整します。

穴に入れる。

皿ネジに磁石が付くので落ちません。さらに皿ネジによって磁力が強まります。
磁石の枚数に合わせて皿ネジを回して、高さ調整します。
なお磁石を外したいときは、皿ネジよりも大きな鉄(例えば万力等)に付けると、磁石がそっちに付いて取れます。

あとはヒモ通す穴開けて、、、

紙やすり掛けて、、、

塗装してキー完成!

屋外で触るモノなので、塗装しないと手の汚れが染みこんで取れなくなるので塗料は必須です。調理関係器具ですから清潔に保ちたいところです。

食器棚にひもで結び、ココを定位置としました。

置いてあるだけに見えますが、食器棚の板の中にもともと打ち込まれているスレッドに、磁力でゆるく付いているので、車が揺れても落ちません。偶然とは言え良い置き場が見つかりました。

完成!

最後に使い方を説明します。

開けるときは、
ココにキーを当てて「開けごま!」と言うと、、、

当てた瞬間、ピンが抜ける音が心地良いです。トン!

ピンが抜けて、フタが開くようになる。

キーは、鉄ピンと引き合っているので手を離しても落ちません。

中に包丁を保管します。

閉めるときは、フタ締めてキーを離す(または先にキー離してからフタ閉めてもOK)。
ピシッ!と言う音とともにロックされます。

キーはすぐ近くにありますが、パッと見でカギだと解らない。解ってもどう使うのか、どこに当てたら良いのかわかりにくいので防犯上も安心です。

ところで今回作って改めて感じたのは、

“動きモノ” の工作は難しいと言うことです。

キチンと動作するように調整するのは、思ったよりも手間が掛かります。
このカギを作る際のポイントは、フタ側とキー側の磁石の磁力のバランスです。
手持ちの磁石をいろいろ組み合わせたり、重ねる枚数を変えて、キチンと刺さって抜ける組み合わせを見つけるのですが、バランスが悪いと、閉まらなかったり、開かなくなったりします。
ぴーも調整中に何度か開かなくなり、マジで焦りました。(すき間から針金差し込んで、なんとか開けましたが・笑)

また、ぴーがやれば動くのに、ぱーがやったらダメだったり、、、作った本人のぴーは、動かし方のコツがわかっているからです。
誰がやっても同じように動くレベルにまで仕上げるのが理想的ですが、逆に開け方に若干のコツがあった方が、防犯的にはいいかもしれません。
どのレベルに仕上げるか?それもDIYならではの楽しみです。

これで車泊中に職質されても大丈夫かな?

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