コンロの風防

コンロの風防

屋外で調理するときの大敵は “風” です。
北海道キャンプ旅行の時も風にやられたぴーぱーです。強風の中での調理は困難です。そんな時は、お湯だけ沸かして車内でカップラでも食べた方が楽しい夜を過ごせます。風と戦っても勝ち目はありません。

でもそこまでの風でなければ、やはり外で調理と食事をしたいものです。
調理と言えばコンロです。ぴーぱーのコンロはカセットコンロです。登山用のガスやガソリンストーブも使ったことはありますが、やはり使い勝手を考えるとこれに勝る物はありません。なにしろ毎日朝夕最低2回は使うものなので使い勝手は重要です。

で、これまで10年以上使ってきたのはコレです。(正確には旧型のCB-AH-35を使ってます)

これはいいですよ!素晴らしいです。
どんな時でも一発着火。火力は強く、火加減自由。冬の氷点下でも湯も沸かせれば鍋も楽しめます(マイナス10℃くらいまでOKでした。ただし低温用のイワタニパワーゴールドボンベ使用)。ボンベを加熱するヒートパネル内臓なので、寒くてもガスを気化できるんですね。しかも音が静か。登山用ストーブのようにゴーゴー言いません。洗練された道具です。
他の方のレビューには「五徳がすべる」との書き込みもありますが、使っている内に五徳の表面がすり減って滑らなくなります。
足のプラスチックが溶けるという書き込みも多いですが、ぴーぱーはそんなことはありません。以前、割れたことはありますが、ボンドでつけてその後数年経ちますが着いたままです。本当に頼れるヤツです。

世界旅にも勿論連れて行くつもりだったのですが、先日、食器・調理器具棚を作ったときにサイズを計ったら、どうやってもサイズオーバーで持って行けないことが判明しました。
泣く泣く置いていきます。一緒に行けなくてゴメン、、、。

代打で登板するのは、同じくイワタニのカセットフーエコジュニアCB-ECO-JR。今は廃盤商品です。数年前に買って家で鍋の時に使ってきました。小さいので火力も屋外で使うには若干頼りないですが、雪の降るような寒い場所には行かないつもりなのでこれでいいかと、、、。使い勝手は同じで問題ありません。

話しは “風” に戻りますが、どんなコンロやストーブを使っても “風” にはかないません。それは風に強いことをウリにしている上述の “フーBO” も同じで、風が吹けば炎が乱れて調理になりません。
よくアウトドア雑誌の山用ストーブのレビューとかで、「風速○メートルでも火が消えなかった」などの記事を見かけますが、ぴーぱーの経験で言わせていただくと、それは「消えなかっただけ」で、まともな加熱はできていなかったのではないかと思います。
勿論登山のキビシイ状況では「消えない」ことはとても重要です。ぴーぱーも山ヤの端くれなのでそれはわかります。でも登山で求める火と、キャンプで求める火は違うのですね。
登山では、とにかく強火でお湯さえ沸けばOKな部分もありますが、キャンプ調理では、中火やとろ火も使いたいものです。火力を弱めればればどんなストーブやコンロでも風で「消える」こと間違いありません。

そこで出番になるのが “風防” です。
結局これで風を防ぐのが、唯一の解決策だと思います。

ぴーぱーがこれまで風防に使ってきたのは、百均で買った天ぷらガードです。揚げ物をするときに油が飛び散らないように、厚めのアルミホイルで三方向を囲うヤツですね。たとえばこんなヤツです。

これの下10cmぐらいを内側に曲げてコンロに踏ませてコンロの自重で風に飛ばされないようにして使っていました。
これはなかなか優秀で、強風の中でもご飯を弱火で蒸らすことができました。
でも今回世界に旅立つにあたり、もう少し見てくれがよく小さく収納できる物を作ることにしました。

今回の材料もアルミ板。0.5mm厚です。(毎回厚さがびみょ〜に違うのは、少しでも薄いと加工がしやすいのと軽くなるからです)

サインペンで線を引き、、、。

カッターでキズをつけ、、、。

曲げて、、、。

切る。

で、全部切れました。ここまではいつも通りです。

蝶番とアルミリベットで板をつなぎます。
蝶番は、サビないステンレス蝶番を奮発しました。調理器具はサビると不衛生なので。(といっても鉄製よりも百円くらい高いだけ)

バリで怪我しないように紙やすりで仕上げるのもお約束。
もうボロボロの紙やすり。いい加減取り替えようよ。でもまだ使えるから、、、。

全部つなげて完成!
途中、蝶番の表裏を間違ってしまいやり直したりしてたら、二時間くらいかかりました。

使うときは、このようにします。

コンロに踏ませて自重で押さえるのもこれまで通り。

風防の高さは、鍋よりも高くしないと効果がありません。低いと風が上から吹き込むし、鍋の側面にあたった風が熱を奪っていくからです。火元だけでなく鍋全体を囲んだ方がいいようです。

畳むとこうなります。

先月の「北海道 夏休みキャンプ旅行」で使ってみました。
開き気味にすればフライパンも乗せられます。

豆腐と野菜しか入ってないビンボー鍋に見えますが、魚の切り身も下に入っています。
ホントですってば!(笑)

欲を言えば風防の高さと前側が、もう5cmずつ長いと、より風防効果が出たかもしれないと思いますが、あまり大きくすると風を受けてコンロごとひっくり返ると危険なので、これくらいがちょうどいいと思います。
風防は、炎が揺らがないので燃料節約にもなるので弱風でも使った方がいいです。屋外調理の必需品です。

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