Beyond Wadi Rum Camp(ワディ ラム)

Beyond Wadi Rum Camp(ワディ ラム)

2017年12月訪問

だんなのぴーです。

ペトラの Candles Hotel を12時に出発したぴーぱー。今日は、ヨルダンの人気観光スポットの1つ、ワディラムでのベドウィンテント泊です。

〜予約担当ぱーの声

日程の都合で急に決めたベドウィンテント泊。砂漠のテントとはいえ、今やBooking.comでも検索でき、中には「Wifi付き」なんていうテントまであります。便利な世の中です。


立地やクチコミ評価から選んだのは、Beyond Wadi Rum Camp。Booking.comからも予約できますが、それだと朝食のみプランしか選べません。
公式サイトには、各種ツアー及び夕食も付けたパッケージ料金が掲載されていて、ツアーの時間、種類も自分好みにアレンジできます。
大抵のベドウィンテント(Beyond Wadi Rum Campを含む)では、各種ツアーの後に夕食。翌朝、朝食後にビジターセンターまで送る、という宿泊スタイルが一般的なようです。


ところがBeyond Wadi Rum Campでは「到着が遅い場合は、ツアーの催行は翌朝でもOK」と書かれていました。それだとぴーぱー的に、理想のスケジュールです。


というわけで今回
公式サイトから予約したのは、3時間の砂漠ジープツアー付きプランです。

プランに含まれているものは、最寄りのワディ村からキャンプまでの往復送迎、ダブルベッド付きテント、BBQディナー(Bedouin dinner)、朝食、ボックスランチ。

これで1人50JOD、日本円で約8,000円です。ジープツアーは2時間〜8時間まで選べます(料金は変わります)。また、ジープツアー以外にもラクダツアー、トレッキングと様々なツアーがあります。詳しくは
公式サイトをどうぞ〜

Candles Hotelから2時間半ほどで、ワディラムのビジターセンターに着きました。

ワディラム保護区に入るには、まずこのビジターセンターで入場料(1人/5JOD)を支払う必要があります。これはツアー料金には含まれていません。Beyond Wadi Rum Campからのメールにも、その旨書かれていました。

なので、ゲート前の駐車場に一旦車を駐めて、歩いてチケット売り場へ。

車を駐めたとたん、怪しげな客引きが何人もやってきて「砂漠ツアー行かないか?」「予約はあるのか?」「安いよ!」と声をかけられます。

全部無視してチケット売り場へ直行。

建物内の窓口で入場料を支払いました。左奥に写っているのは、7つの知恵の柱と言う名の岩。

Beyond Wadi Rum Campからの事前メールでは「入場料を払ったら、窓口の人に頼んで電話をするように」と書いてあったので頼もうとすると、別な客引きがやってきて窓口の人を制し「オレはBeyond Campのブラザーだから、代わりに電話してやる」と言って自分の携帯で電話をかけ始めました。

そして「10kmほど先のワディ村の駐車場でもう一人のブラザーが待っているから、そこまでお前の車で行け」と言われました。

あやしいな~。別のキャンプに連れて行かれないかな~。

不安が渦巻きますが、とりあえず車でゲートを通過し先のワディ村の駐車場へ進みました。

ここがワディ村の駐車場。キャンプ泊の観光客はここに自分の車を駐めて、キャンプからの迎えの車に乗り換えるようです。

すると駐車場入口でまた別の男が現れ、

「おれはガイドのブラザーだ。ガイドが村のオフィスで待っているから車を駐めて俺の車に乗れ」と言ってきます。もうそこらじゅうブラザーだらけです。確かぴーぱーの辞書には、「ブラザー、フレンド=怪しい人。ついていってはいけません」と書いてあったと思います。しかし、もはや逃れられない感じで言われるままに男の車に乗りました。

連れてこられたのは、オフィスとおぼしきところ。(いや廃墟とおぼしきところ)

ここで出てきた早口だけど人の良さそうな年配のオジサンが宿泊名簿を持ってきて、そこにぴーぱーの名前が書かれていたので、ようやくここがBeyond Wadi Rum Campのオフィスだと確認出来ました。ほっと安心。

〜ぱーの声

Beyond Wadi Rum Campの支払いは、現金のみです。これは、予約完了時のメールにもしつこいほど書かれていました。


”申し訳ないけどカードは受け付けないし、ワディ村にはATMも両替所もない。だから料金は必ず事前に現金で用意してきてね。JOD(ヨルダンディナール)の支払いが嬉しいけど、USD(米ドル)かEUR(ユーロ)なら受け付けるよ。ただし、コインはダメ、紙幣のみね。”


さらに「ワディ村に着いたらまずはガイドに料金を支払うように」とも書かれていましたが、ちょっと不安だったので「翌日でもいいか?」と事前に問い合わせたら「翌日でもOK」との返事でした。〜

手続きを終え、いよいよ4WDのピックアップに乗り換えてキャンプへ出発です。

ピックアップの荷台によじ登るぱー。

村の中を走り始めると、そこら中、古い日本製4WDだらけです。

こう言う車が大好きなぴーは思わず、ほしぃぃ~~。

でも車内は、、、

それはさておき、ぴーぱーを荷台に乗せた車は村を出て、いよいよ砂漠の中を進みます。

砂が深くなってきて少し苦しそうな音のエンジン。ガンバレー!

30分くらい走って、目指すBeyond Wadi Rum Camp到着。

すぐ横に、見所の一つのlittle  Bridgeがありました。さっそく登ってみます。

下には、各キャンプからのジープツアーのオンボロ4WDたちが見えました。

懲りないぴーは、また見に行きます。

写真は日産パトロールの旧車。日本ではすでに絶滅種。

ランクル。こちらは絶滅危惧種。

みんな長生きしろよ~。

 

ベドウィンテント

石橋遊びを終え、いよいよテントに案内されます。

中にはベッドとゴミ箱があるだけ。ただそれだけ。

でも、ある意味公式サイトの写真通りです。

これがベドウィン風のラグジュアリーテントなのです。

以前泊まった、アフリカのタンザニアのテントロッジは、トイレやシャワールーム、テーブルや椅子もあってゴージャスな感じだったけど(この頃はブログやっていなかったのでご覧いただけません)、こちらは質素、じみ~なカンジ。しかも寒い。

窓ガラスには、目隠しの紙が貼られている。

開けると砂漠ビュー。

蛍光灯が、天井に一つ。

そのスイッチとコンセントがドア脇に。

ドアのカギ。一応ついてます。

テントの裏にトイレ&シャワー棟。

右のドアがトイレ。左がシャワー。

トイレの中。

キレイです。

シャワーの中。

Dana Castle Hotelのシャワーより使いやすそう。

シャワーのお湯は、このソーラー温水器です。

お湯の量は限りがあるでしょうし、日が暮れたらそれ以上お湯は作れませんので、ぴーぱーは、他の人が使ってお湯が無くなる前にシャワーを浴びました。でも冬だからでしょうか、期待したほどのお湯は出ませんでした。

夕方5時になると発電機が回り始めました。お茶でも飲もうとテントのコンセントに持参の湯沸かし器(Dana Tower Hotel で紹介したやつ)をつないだら、電源が落ちてキャンプ中が停電!!

600Wのポットで電気が落ちるとは、、、。ぴーぱーが犯人だってばれないかドキドキです。

しばらくしてスタッフが発電機を再始動してくれたようです。そっと発電機を見に行くと、、、。

こんな小さい発電機で、全部のテントの電気をまかなおうってんですから落ちるわけです。

お湯を沸かすのは諦めて、散歩がてら食事テントを覗きに行くと、スタッフ達が中で歓談中。ぴーぱーを見て「入れ、入れ」と手招きしてくれるので、お言葉に甘えて中へ。

火の近くの席に座らせてくれて、甘い紅茶を振舞ってくれました。これは有難い。

ベドウィンはフレンドリーです♪

 

夕食

日が沈んで薄暗くなってきました。

夕食は19時。再び食事テントへ向かいます。

今夜のメニューはBBQディナー。

公式サイトにはBedouin dinnerと書かれています。これは、砂の中で炭火で蒸し焼きする料理だそうです。

まずは食事テントの外でその掘り起こし式。スタッフから料理の説明です。

掛けてある砂をどけ、、、

フタをとり、

それを引き上げると、、、。

この瞬間オー!と言う歓声と拍手がわき起こります。ちょっと得意そうなスタッフ。

それを食事テントに運んでブッフェの夕食が始まります。

上段は野菜焼き。

中段は、にんじんとチキン。

下段は、ジャガイモとチキン。

あとはサラダとライス、パンです。

よそってくるとこうなります。

お水は各自に配られます。アルコール類はありません(多分)。

各自お食事タイム。お食事中はギターの生演奏あり。

食べ終わった頃に、先ほどと同じ砂糖たっぷり紅茶を出してくれます。

シーシャ(水たばこ)も積極的に勧めてきます。

そしておもむろに3人のベドウィンが並び「これからベドウィンの伝統的な歌を歌います!」と言って、歌い出す。

さらにベドウィンの踊りも披露して、宿泊者も無理矢理一緒に踊らされます。ぴーも渋々参加。

輪になって、よくわからない歌と踊りをやらされ、観客は手拍子。

大人は”大人の付き合い”でこの踊りに参加しましたが、家族で来ていた欧米人の高校生くらいの息子は「ムリムリ!」と嫌がって拒否してました。まだ人生の修行が足りないようです。

実はこの日は大晦日。この歌と踊りは、大晦日のスペシャルサービスなのか?それとも毎晩行われているのか?は不明です。

その後は、自由歓談タイム。ぴーぱーは、アルコールが入らないと盛り上がれない人なので、適当なタイミングで自分のテントに戻りました。

そしてもう一度湯沸かしにトライ。(今ならみんなが食事テントにいるので、各テントの照明がついていないから使用電力が少ないはずと思った次第です)

コンセントにプラグを差し込むと、遠くで発電機が止まりそうな音になりましたが、なんとか無事にお湯が沸き、手持ちのウイスキーでお湯割りを作ることができました。

テント内は暖房器具はないので、冬は寝袋を持って行くことをオススメします。

ぴーぱーは寝るとき、薄いダウンのパンツをはいてダウン寝袋(夏用の一番薄いやつ。両方とも持参)に入り、その上から置いてあった毛布を掛けました。おかげで暖かかったです。

ちなみに、夜トイレに行く時用にヘッドランプか懐中電灯も持っていったほうがいいです。

深夜12時に、隣のキャンプが花火を打ち上げて騒ぐ声が聞こえましたが、あとは静かに砂漠の夜は更けていきました。

 

朝食

明けて元旦。

再び little  Bridge に登ってみると、

初日の出が見えました!

朝食は7時から。夕食と同じテントへ向かいます。

元旦なので、何か特別な物出ないかな~と期待したのですが、何も特別な物はありませんでした。

左から、カッテージチーズ、豆のペースト、オリーブ、?(忘れた)、マメの煮込み。

奥の方は、ゆで卵、クッキー、堅い棒状のパン。

唯一の温かい物として、マメの煮込み。これ、昨夜も出たけどね。

あとはコーヒー。手前の皿に盛られた白い物は、砂糖とクリープです。

盛り合わせるとこうなりました。

それでも今日が元旦だと思うだけで、何かいつもと違う食事に思えたのは、多分ぴーぱーだけでしょう。日本人ですから。

番外編:砂漠のジープツアー

テントに戻って荷物をまとめていると、8時過ぎに「出発するぞ!」と声がかかり、慌てて車に乗り込みます。

今日の車はMITSUBISHIです。イタリア人カップルと4人で荷台に乗せられて、砂漠ツアーへGO!

ガクンガクン揺れる荷台に乗って走ること15分。

何処をどう走っているのか全くわかりませんが、着いたのはこちら。ウンム・フルース石橋。

歩いて橋まで登ります。5分で到着。

上から見下ろすと、車が小さく見えました。

降りてきたら、テントの中で紅茶を出してくれました。無料です。

一休みして次に向かったのは、古代象形文字がある洞窟。

その次は、見晴らしがいい砂山。

それほど登りたいとは思わなかったけど、ドライバーに悪いので登りました。

砂が深いので、靴の中は砂だらけ。砂漠には、ローカットシューズは不向きです。

最後にもう一カ所、車やラクダとお土産屋が並ぶところで、紅茶サービスと休憩。

砂漠のジープツアーはピックアップトラックの荷台に席をつけて人を座らせ、砂漠の中を走り回ります。楽しいけど冬は寒いです。手袋必須。「寒い」と言えば、車内に入れてくれると思いますけど。

さて、砂漠のジープツアーはこれにて終了。通常はワディ村のオフィスまで車で送ってもらいますが、希望すればラクダに乗って帰ることもできます(別料金)。

客待ちのラクダ。

ペトラ遺跡でもそうでしたが、ヨルダンのいいところはラクダやロバの写真を撮ってもお金を要求されないこと。エジプトだったら絶対お金取られますよ!

11:30頃に、ワディ村のオフィスに帰ってきました。オフィスでは、昨日のオジサンが笑顔で迎えてくれました。「どうだった?楽しかった?」

そして同乗していたイタリア人が「朝食に出たクッキーが美味しかったから、買っていきたいんだけど」と申し出たら、ビジターセンターへ行く途中に村の商店に立ち寄り、ドライバーがクッキーを1人1パック買ってきて、プレゼントしてくれました!

そういえば、料金に含まれてるはずだったボックスランチがもらえなかったけど、これがその代わり!? ←違うと思います。

泊まった感想

テント内は寒くて地味でしたが、ワディラムのキャンプ泊はアフリカのテントロッジとはコンセプトが違います。あっちは豪華なリゾートキャンプ泊。こっちは、砂漠の民ベドウィンの暮らし体験です。

なにしろ一泊の値段が違うので(あっちは1泊/300〜500USドル)。でもそれもまた楽しいものです。

オフィスの人やキャンプの人は、普通に親切ですが、なによりよかったのは、予約した値段と違ったり、チップや追加料金をせがむとか、そういったインチキや売り込みが全くなかったことです。これが一番よかった点で、安心して滞在を楽しむことが出来ました。

砂漠ツアーも個人的には、午前中3時間のミニツアーで充分楽しめました。

なかなかよかったぞ!Beyond Wadi Rum Camp。

〜ぱーの声
ワディラムには結構な数のベドウィンキャンプがありますので、その中から”1つ”を選びだすのは、なかなか大変な作業です。←実体験に基づく。


そのせいでしょうか?ワディラムを訪れる場合、ペトラのホテル等でアレンジしたツアーに申し込む人が多いようです。


ぴーぱーが宿泊先を探して色々調べていた時も、その手の情報をたくさん見ました。そして「話が違う」「騙された」等の書き込みも随分目にしました。色々読んでたら、行くのが面倒になってきて『やっぱり、やめようかな!?』と思ったくらいです。


そこでぱーは考えました。中間業者を挟むから「話が違う」ということが起きるのでは?と。まずBooking.comやネット情報で目ぼしいキャンプを探し、その公式サイトがないか確認する(今どきオンライン予約できるキャンプは、大抵英語の公式サイトを持っているはず)。そして、ツアー内容や金額が書かれていないか探してみるんです。


「英語は全くダメだから、日本の旅行会社で頼みます」という方は別ですが、ペトラのホテルでツアーを申し込む場合だって、ほぼ英語だと思います。「早口の聞き取りにくい英語でツアー内容を説明され、なんかよくわからないけど安いから申し込んだ」というのが一番後悔するのでは?


公式サイト(=文章)だったら、自分のペースでじっくり内容を読み、納得した上で申し込めるはずです。申し込み後のやり取りは主にメールになると思いますが、少なくとも電話(もしくは直接話す)よりはメールの方が、落ち着いて対応できると思います。


今回ぴーぱーが利用した料金は、決して安くはありません。でも、納得した上で申し込んだのですから文句もありません。またそれ以上の料金は、チップさえも一切請求されませんでした。


他の人の情報を見ていると、グループの人はまた別ですが、夫婦2人の場合はだいたい1人50JODのようです。そしてそれらの多くは「最初は35JODと言われていたけど、ジープツアーが2人きりのプライベートだったから50JODを請求された」とか、後で値段が上がってます。


Beyond Wadi Rum Campの場合、ツアーに出る前に「2人で行きたい?それとも、他の人と一緒でもいい?」と聞かれました。ぴーぱーは、別に2人きりにはこだわらなかったので「どっちでもいいです」と返事をしたら、イタリア人カップルと一緒になりました。それはそれで、楽しかったですよ♪


ぴーぱーはレンタカーで行きましたが、ペトラの街からバスで行くことも可能です。その旨を伝えておけば、バスの到着時間に合わせてビジターセンターに迎えにきてくれるでしょう。また、主な街へのタクシー手配もやってくれるようです。詳しくは
公式サイトを確認してください。

Beyond Wadi Rum Campは、みんな親切でサービス精神旺盛です。そして、写真もドンドン撮ってね!!それでFacebook等で宣伝してね!!と、営業熱心でした。〜

ですので、ぴーぱーもこのブログで書かせてもらいます。

Beyond Wadi Rum Camp なかなか良かったよ!!・:*+.\(( °ω° ))/.:+  公式サイトは→こちら


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