まるっと解説!車の 荷物通関方法

まるっと解説!車の 荷物通関方法

今回車のコンテナ輸送をお願いしたKOYANAGI World Wide(以下K社)は、ロンドンの会社です。
なので日本からのコンテナ船予約と輸出通関は、横浜にあるK社のパートナー会社(以下C社)が行ってくれました。(但しやりとりはK社経由です)
必要な書類を揃えて、指定された日時と場所へ車と荷物を持って行けば、あとはC社にお任せです。

でも一つだけ事前に自分でやらなければならないことがあります。

それは荷物リストの作成です。

車に載っている荷物を全てリスト化しなければなりません。
車載荷物の日・英通関を行うためにこれは必須です。

※以下は、ぴーよしが行った例です。
 人によって、依頼する会社によってやり方はそれぞれなのでご参考までに。

リストの書式は、エクセル形式のものがK社から事前に送られてきました。
そこに車と、車に積んである全ての荷物の、品名、個数、金額(円)を記入します。

例えば パンツ 中古 単価100円 10枚、、、

こんなカンジに記入しました。英単語の勉強になります。
カーナビ、カーステ、ドラレコ、ETCのように、車内に固定されている物は書かなくても良いようです。

金額は、中古品の場合は今現在の価値を自分で考えて記入します。(後述しますが、イギリス通関時にこの価値に20%の付加価値税が課税されるので、価値は安目に記入するのがコツ
なおリストは、それらが入っている車内の引き出し、バッグや箱ごとに1、2、3、、と分けて記入します。
ぴーよしは、各引き出し、バッグにも同様に、1、2、3、、の表示を貼りました。

尚リストには、車自体の金額も記入します。金額は、日本の中古車会社HPで、日産サファリの年式と走行距離が近い車の価格を参考に90万としました。
でも車は無税ですから幾らで記入しても関係ありません。たぶん。

さらに各荷物の写真を撮るように言われました。

その写真をパワーポイント等のアプリのページに、荷物リスト順に貼り付けて品名を記入しました。

こんなカンジ。

要するに、税関が荷物チェックをするときに、何が何処に入っているか解りやすくするためです。
そうしないと、車ごとX線検査されて万単位の検査料取られたり、荷物全部降ろしてチェックされるハメになるかもしれません。(無論、リストと写真があっても、検査されるかもしれませんが)

注意しなければならないのは、前の記事にも書きましたが、
リストに載せた品には、イギリスの場合輸入関税(税率不明。VATの半分弱程度の金額でした)と、VAT(付加価値税20%)が課税されるようです。日本輸出時は非課税です。
またイギリスのK社の場合は、通関手数料として一品5ポンド(約千円)掛かると言われました。
日本のC社の通関手数料は、30数品の荷物一式で3万円でした。
なので何を積んで何を積まないかは充分吟味する必要があります。
間違っても履き古したパンツは積まないように。そんなモノに課税されたらバカらしいです。履いて行きましょう・笑。

■コンテナ運賃動向の調べ方

ところでコンテナ運賃は、日々変動します。
しかも変動幅は非常に大きく、国際情勢や経済状況によっては急騰します。

コロナ過は8倍、スエズ運河閉鎖直後は4倍になりました。

たまたま高い時期にコンテナ予約をしてしまわないように、運賃推移をチェックする必要があります。ぴーよしがチェックしていたのは、下記の2つのページです。

株式マーケットデータ コンテナ運賃指数

上海発各国主要港への運賃指数(金額では無い)をグラフや表で、毎週金曜夕方に更新してくれます。
様々なデータが載ってますが、ぴーよしはページ中段より少し下の「[週次] WCI(世界コンテナ運賃指数)の航路別指数のチャート」のSHA-RTM(上海-ロッテルダム)の折れ線グラフを参考にしました。運賃推移が一目で解るので、およその予約どきが解ります。

日本海事センター 主要航路コンテナ運賃動向

毎月末近くに、その月の世界主要港間の運賃一覧をUSドルで更新してくれます。ぴーよしは、3ページ目の横浜/ロッテルダム(オランダ)の運賃を参考にしました。

でも実際のコンテナ価格は毎日変動する訳では無く、来月の価格が、前月の20日過ぎくらいに各海運社から発表され、よほど急激な価格や為替の変動が無い限り、その価格で一ヶ月間運用されるようです。

またコンテナ運賃以外にも、通関手数料、関税、港内ハンドリングチャージ、保税エリア保管料、保険料、、、各種の料金が発生します。

以上、多少間違っているかもしれませんが、ぴーよしの体験から書かせて頂きました。

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