世界の星空を見るのだ!

世界の星空を見るのだ!

じつは、ぴーは “星や” です。
“星や” とはつまり、星や宇宙を趣味とする人です。最近は “天文ファン” とも言います。

小学生の時分に発症しました。親が買い与えてくれた工作キットの望遠鏡で月を観たら発症しました。50を過ぎても治りません。ただ高校卒業後は、夜は星を見る時間ではなく、酒を飲む時間になってしまったので・笑、それ以降は軽度の “星や” です。酒は星病の特効薬ですね。でも完治はしません。持病です。
今でも「一番の趣味は?」と聞かれたら「星」と答えます。「車」ではないのです。驚きました?

旅に出たら、世界の辺境の真っ暗な夜空で、満天の星を満喫したいと思っています。今の日本、街明かりのせいで満天の星空を見ることは、かなり難しいのです。
なので旅には望遠鏡も持っていこうとたくらんでいます。軽度の“星や” のぴーでも、望遠鏡は大小いくつか持っています。でも狭い車内に積めるのは、小さな望遠鏡にかぎられます。
そこで、どれを持っていくか検討しました。どれにしようかな〜〜

結果コレを持っていくことにしました。

白い筒の望遠鏡本体は、ビクセンという日本のメーカー製。約35年前に買いました。貧乏学生だった頃、バイト代貯めて買った品です。当時2万円くらいだったような。

筒先のレンズの直径6cm。この直径が望遠鏡の性能を決めます。直径が大きいほど多くの光を集められるので、暗い星まで見えるのです。
ちなみに6cmは、今の豊かな日本の天文ファンにとっては “おもちゃ” レベル。

ちょっと汚れています。掃除してあげなきゃ。

安物ですが、これでも像の中心部分の収差は、カメラレンズを余裕でしのぐ高精度です(色収差以外。たぶん)。望遠鏡のレンズってそういうもんです。カメラレンズが高価なのは、望遠鏡よりも短い焦点距離で、像の周辺までそれなりの収差に抑えるのが難しいからです。

それから望遠鏡にとってレンズと同じくらい重要なのが、それを載せる台です。台に求められるのは揺れない事。数十倍〜百倍以上の倍率で眺めるので、少しでも揺れると星がアッチコッチ動いて非常に見づらいのです。手で揺すっても1ミリも動かないようなガッチリした強さが必要です。ホントです。そのくらい強くないと、覗いたときにレンズに顔が当たっただけで揺れてしまうからです。
しかし星は時間と共に動くので、動きに併せてほんの少しずつ望遠鏡を動かすことも必要です。しかも揺れることなく。
つまり “動かないけど、動くときは動く” この両立が非常に難しいのです。

一般的にそれを両立している優秀な台は重くて大きいです。なので旅には持っていけません。そこで適当なところで手を打つことになります。
で、ぴーが今回選んだのはこの台。と言うか、手許にあった三脚と雲台などを組み合わせて見ました。これが意外に良いんです!

上の写真だけでは何が何だか解りません。そこで組立順に紹介します。

まずカメラ用の三脚+雲台。
ヨドカメで15年前に3,500円で買いました。安物の割にがっしりしています。
雲台を斜めにして、おおよそ北極星に向けて固定します。おおよそです。
そうすることで星の動きを追いやすくなります。

その上に微動装置。望遠鏡をタテ・ヨコにわずかにスムーズに動かす装置。天文ショップで20年くらい前に買いました。
三脚の軸が北極星を向いているので、一つのノブを回すだけで、星の動きを追いかけることができます。

でも微動できる範囲は限られているので、さらに雲台を載せて望遠鏡をどの方向にでも向けられるようにする。

この雲台は、SLIKの “バル自由雲台” という製品。超々ロングセラー商品です。
ぴー一番のお気に入り。小さいけどガッチリ固定してくれます。
子どもの頃のこの製品は全金属製だったと記憶してますが、今のはカメラ取付部分がプラスチックになってしまったのが残念。もっと早く買っておけばよかったです。
今は三千円台ですが、子どもの頃は1万円くらいしたような?だから当然買えなかった。

その上に望遠鏡の固定金具取り付けて、、、

完成!
勿論揺れますが、ゆらゆらぐらぐらではなく、それなりの堅牢さを感じる強度です。旅先ではそんなに高倍率で見ないのでこれで充分。

ちなみに一緒についている小さい望遠鏡は、目的の星を視野に入れるための低倍率で広視野の望遠鏡。まずコレの視野の中心に目的の星を入れると、メインの望遠鏡の視野に入る仕組み。メイン望遠鏡と平行に調整しておきます。

分解するとこうなります。
これなら車内のどこかのすき間に入れてもらえるかな?三脚は、昼間写真撮るときにも使えるしね。

で、実際どれくらいに見えるかというと、こんなカンジです。

倍率は40倍程度。実際にはもっとハッキリ・クッキリ見えて壮観です。

こうやって撮りました。

簡単そうに見えますが、実際には望遠鏡とカメラのレンズの中心が合わなかったり、斜めったり、ブレたり、ボケたりなかなかうまく撮れません。
上の月の写真も五十数枚撮りまくった中で、唯一まあまともに写った一枚をPhotoshopで修正しまくりました。
天体写真って難しいです。

サービスカット。

ちなみにぴーは、“撮り星” ではなく “観る星” です。

Translate »