ときわすれ（五色沼ときわすれ源泉）

2018年6月訪問

福島県の五色沼周辺で泊まる宿を探していました。いつものようにじゃらんで検索していると、裏磐梯エリアで見慣れない宿を発見。それが今回ご紹介する、ときわすれです。

じゃらんのプラン内容を読んでみると、古いホテルをリノベーションして、2017年10月にニューオープンしたようです。

全6室のこの宿では、4つあるお風呂全てが貸切で使えます。さらにこの宿の最大の特徴(だと思う)は、夕食時、アルコールを含む全ての飲み物がフリードリンクなんです！

そう聞いただけで、いかにも高そうな宿ですよね？確かに通常はどのプランも30,000円前後で、ぴーぱー的にはありえない金額です。ところがその時は、平日限定の格安プランが出ていたんです。これは是非行かないと！！

というわけで、やってきました ときわすれ。場所は小野川湖近くの、比較的地味な場所にあります。周辺は民家が多く、『本当にこっちでいいのかな!?』と思う道を進んで到着しました。

周りは何もありません。

ペンション風な入り口にやや戸惑いますが、入ってみましょう。

静まり返った玄関付近。恐る恐る入ってみると、

中から男性が出てきて迎え入れてくれました。下の写真がフロントです。

名前を告げると隣のラウンジに通されました。

ラウンジにはコーヒーマシーンや各種お茶のティーパック等が置いてあり、滞在中は自由に飲むことができます。

まずはここで、生菓子とアイスティーを頂きます。なんとなく箱根の久織亭を思い出させるサービスです。

食べ終わると部屋まで案内してくれます。廊下には女性用の色浴衣と、

普通の浴衣が置いてあるので、自由に取ることができます。「作務衣が良い場合はフロントにサイズを申し出てください」とのことでした。

＊特に言われませんでしたが、部屋の案内書には「1人1枚でお願いします」と書かれていました。

お部屋

館内はすべて階段移動。

ぴーぱーの部屋は2Fの “吾妻” でした。

今回じゃらんから予約したのは

プラン名：【じゃらん限定】平日半額！じゃらんバザールクーポン対象！かけ流しの貸切風呂とフリードリンク付会席
部屋タイプ：【吾妻】【桧原】和室10畳＋Wベッド　１名利用可
平日泊：1人 / 15,000円（入湯税別）

入り口を入ると、右手にトイレ。

トイレは化粧台も兼ねていて、アメニティやドライヤーもここに置いてあります。

アメニティは豊富。

ボトルのクレンジングや乳液等が置いてありますが、さらにパックの化粧品も置かれていました。

部屋の中を見てみましょう。

ときわすれの客室は全部で3タイプ。どのタイプも もとの客室、２部屋分を１部屋でゆったりとお使い頂ける様に和洋室へとリノベーションしております。とのこと。

じゃらんのプラン説明には 全客室から磐梯山を望める温泉旅館でございます。と書かれていました。

でもこの部屋からは、右のほうに磐梯山の頂上が小さく見えただけ。部屋によっては、よく見えるのでしょうか!?

窓際のテーブルの下には双眼鏡が置いてありました。

窓と反対側の障子を開けてみると、奥がベッドルーム。

“吾妻” と “檜原” は一番安い部屋なので、ベッドはダブルベッドが1台です。案内してくれた男性が「よろしければ、和室にお布団を敷くこともできますよ」と言ってくれましたが、面倒なのでお断りしました。

他には、ツインベッド付きや展望風呂付きの部屋もあります。詳しくは公式サイトをどうぞ。

ベッドルームの奥にはクローゼット。

小さいながらテレビもありました。

和室の方に戻りましょう。

部屋の鍵は1人/1本。ラウンジで生菓子を頂きましたが、部屋にもお菓子がありました。

和室のテレビの下に、金庫とお風呂カゴが置いてあります。

ちょっと奥まったスペースに、冷蔵庫やポット類がありました。

ラウンジにフリードリンクがありましたが、部屋にもコーヒーマシーンとティーパック類が置いてあります。

ただ、マシーン用のカプセルはラウンジまで取りに行かないといけないので、ちょっと不便。 “それなら部屋はドリップコーヒーでもいいのになぁ”、と思います。

冷蔵庫の中にはビール、水割り、ペットボトルのお水。

全て無料です！

ここに美顔器も置いてありましたが、説明書がないので使い方がわかりません。また、部屋に持って行って使いたくても適当な場所にコンセントがないんです。結局使うのを諦めました、、、。

平日のせいか、スタッフもお客さんも少なくて館内は静まり返っています。うるさい宿よりずっと良いですが、なんとなく印象が暗いです。

Wifiは “全室対応” とのことでしたが、最初のうちは繋がりが悪く、あまり快適ではありませんでした。

貸切温泉

館内を見学しながらお風呂に行ってみましょう。

公式サイトには

自家源泉を持つ湯量豊富な当館では、４つの源泉掛け流し貸切風呂をご用意。１つ１つが広々としたお風呂はゆっくりと温泉を楽しみながら裏磐梯の自然を満喫できます。

と書かれています。

1Fに降りてきました。

お風呂の前に、こちらのコーナーをチェックしてみましょう。

お風呂エリアの入り口辺りに冷蔵庫と冷凍庫が置いてあります。冷蔵庫内にはカルピスやCCレモン、野菜ジュース等が入っていて、自由に飲むことができます。

隣の冷凍庫を見てみるとアイスがぎっしり！！これも全てTAKE FREEです･:*+.\(( °ω° ))/.:+

お風呂上がりにジュースとアイスのサービスがあるのは知っていましたが、この品揃えにはビックリしました。

同じようなサービスがあった久織亭のアイスは、これでしたからね、、、↓

そして、ジュースはこれ↓

久織亭のサービスがこれだったので今回もあまり期待していませんでしたが、まさかの品揃えにビックリ。ときわすれさん、太っ腹･:*+.\(( °ω° ))/.:+

さてお風呂です。

まずは1カ所目。こちらは確か、奥から2番目にあった部屋だと思います。1番最初に入ったお風呂です。

飾りっ気のない脱衣所。脱衣所の天井は、隣の脱衣所と繋がっています。脱衣所にはバスタオル、フェイスタオルが置いてあるので、手ぶらで来られます。

洗面台には部屋と同じ化粧品が置いてありました。

分析書が掲示されていました。

自家源泉とのことなので、源泉名は福島商事源泉。公式サイトには、五色沼ときわすれ源泉と書かれています。源泉温度は56.5℃と高めですが、湧出量は19.6L/min。自家源泉で、この宿でしか使っていないとはいえ、ちょっと少ないですね。

PH7.4のナトリウム・カルシウム-塩化物泉です。加水、塩素利用等の細かい情報は書かれていません。

浴室は、貸切で使うなら問題ない大きさのお風呂。浴室の天井も隣のお風呂と繋がっています。

お湯は薄緑色で茶色い湯の花が舞っています。鉄臭く、塩っぱいお湯です。

掛け流し量はチョロチョロですが、湯温は熱め。源泉温度が高いので、湧出量が少なくてもまかなえるのかもしれません。熱くてキリッとしたお湯です。

バルコニーに出るドアがありましたが、外に出ても何もありません。

石鹸類は、どのお風呂にも数種類ずつ置いてあります。種類が微妙に違うので、好みのものが置いてあったお風呂は覚えておくといいかもしれません。

次は一番奥のお風呂(だと思う)です。脱衣所の洗面台に置いてある化粧品は、どのお風呂場も一緒でした。

ここは、やや小さめの浴槽。

洗い場は広いです。

次は1番手前のお風呂です(確か)。ここの脱衣所は広い。

でも浴槽は小さい!?

どこも洗い場は広いですね。

最後に手前から2番目のお風呂です。

ここは浴槽がちょっと大きめ。

やはり、このくらいの大きさは欲しいですね。

以上の4つが貸切風呂ですが、どこも雰囲気はほとんど一緒。浴槽の大きさに多少の違いはありますが、どこに入ってもそれほど違いはありません。

貸切風呂好きな方にはいいかもしれませんが、大きい風呂好きのぴーぱーには、ちょっと物足りないお風呂でしたね。

どのお風呂場も化粧品完備、石鹸も数種類設置、タオルも使い放題とサービスは満点です。

夕食

夕食は2Fにあるダイニングルームで頂きます。ぴーぱーは18:30からお願いしました。

窓に沿って置かれたテーブルに、最初はここまでセットしてありました。

ダイニングルームのスタッフは受付スタッフと一緒。この宿に入ってから、まだこの2人しか従業員を見ていません。

夕食時はフリードリンク。下のメニューから好きなものを選んで、90分間飲み放題です♬

ぴーぱーは生ビールを頂きました。

7月のお品書きです。

手前のお皿は前菜色々。その奥右から自家製の梅酒、枝豆豆腐。奥のお皿は茄子の揚げ浸し、左は先付けのじゅんさいです。

お造りが出てきました。スズキ、マグロ、甘えび。

続いて焼き皿です。太刀魚醤油焼き、他。どれも上品な一口サイズ。

お次は、夏野菜の冷煮物。

メインは会津牛ヒレ肉の陶板焼。

お好みの焼き加減でどうぞ。

揚げ物はめひかりと野菜。めひかりは、魚嫌いのぱーにはイマイチでした。

赤だしは、茄子と焼き穴子？

デザートを頂いて。

ご飯はおにぎりにしてくれたので、部屋に持ち帰りました。←特にお願いしたわけではありません

う〜ん、、、、、、、

特に不満はありませんが、絶賛もしない夕食です。ぴーぱーは今回15,000円で泊まっているので『まあ、こんなもんかなぁ』と思いますが、30,000円でも同じ内容なのでしょうか？

最大の不満は、隣の席との距離が近いこと。ご覧のように、仕切りもありません。フリードリンクは嬉しいですが、なんとなく落ち着いて食事を楽しむ気になれませんでした。

朝食

朝食も同じダイニングで8時からお願いしました。（写真は朝食後）

夕食時はここでドリンクを作ってます。

昨夜と同じテーブルに案内されました。

席に着くと、まずはドリンクを選びます。昨夜はフリードリンクでしたが、今朝はこの中から1つです。本当はジュースと牛乳両方飲みたかったけど、、、、牛乳をチョイス。

次々に料理が運ばれてきます。今朝も給仕は昨日の2人です。

朝はしっかりとした和食膳をご用意。
炊きたてのおいしいコシヒカリと山の幸、手作りデザートまでゆっくりと裏磐梯の大自然を楽しみながらお召し上がり下さい。

ときわすれ公式サイトより

じゃらんのプラン説明によると、ご朝食は、ハラミの焼き魚やだし巻き卵、明太子、湯葉、湯豆腐などの和食をお召し上がりください。とのこと。

朝食メニューはありませんでしたが、小鉢が色々並びます。

デザートはスイカでした。

やはり、隣との距離が近いのが気になる朝食です。昨夜はお酒を飲んでるのでおしゃべりも聞こえてきましたが、今朝は全員無言、、、、。

『さっさと食べて、部屋に戻ろう』的なムードが漂う朝食会場でした。

泊まった感想

今回、この値段でこのサービスを受けられたのは本当に破格でした！ただ正直なところ、食事も含めてそれ以外、特に印象に残るものはなかったです。

次回は30,000円払って行くか？と聞かれたら、ぴーぱーは行かないと思いますが、お金持ちの方は満足する内容なのかもしれません。庶民派のぴーぱーだから、理解できないのかも!?

興味があって、お金もある方は是非行ってみてください。それから庶民派の方は、もしかしたらまた登場するかもしれない「半額プラン」が出るのを粘り強く待ってください。

ぴーぱーも、半額プランが出たらまた行きまーす♪

ぴーぱー

妻のぱー：宿選び担当

温泉宿からビジネスホテルまで様々な宿を紹介しています。予算の都合で高級宿レポは少なめですが(笑)、宿選びの参考になったら嬉しいです。