Dana Tower Hotel(Dana Village)

Dana Tower Hotel(Dana Village)

2017年12月訪問

だんなのぴーです。

今回は、ヨルダンのダーナ村で期せずして泊まってしまったボロ安宿を紹介させていただきます。

ヨルダンの有名観光地と言えば、死海とペトラ遺跡。初日、死海沿いのDead Sea Spa Hotel に泊まったぴーぱーは、その後ペトラ遺跡に向かう途中に、ヨルダン中部のダーナ村に宿泊しました。

「ヨルダン最大規模の自然保護区」と言われるダーナ自然保護区にあるダーナ村。訪れる人の多くはダーナ渓谷のトレッキング目的のようですが、ぴーぱーは今回その予定はありません。

では、なぜダーナ村に泊まることにしたのか?というと、翌日のペトラ遺跡に近いから。ただそれだけ!あ、それと値段が安かったから!!

今日の宿は Dana Tower Hotel。予約したぱーによれば、田舎なので、大きなホテルはないけれど、かわいらしい部屋が特徴のホテルだそうです。

〜ぱーの声
Booking.comでダーナ村を検索したら、数軒のホテルが出てきました。値段はどこもそれほど変わらなかったので、専用バスルーム付きで比較的クチコミの良かったこのホテルを選びました。

今回 Booking.com で予約したのは
ダブル又はツインルーム(専用バスルーム付き・朝食込):1泊 / JOD18+市税16%
客室サイズ 16 m²
カーペットフロアの客室で、バルコニー、ソファ、シャワー付きのバスルームが備わります。

日本円にして3,000円くらいです。現在Booking.comでこの宿を検索すると、朝食は別料金になったようですね。クチコミによると、朝食4JOD,昼食7JOD,夕食7JODだそうです。現在提示されている宿泊料に2人で朝食を付けると23JODくらいなので、ほんのちょっと値上がりした感じ。ぴーぱー宿泊時は受け付けていなかったクレジットカード払いも、今は利用できるようです。〜

今日の走行ルートはこんな感じ。

12時にDead Sea Spa Hotelを出発し、あちこち観光しながらのドライブだったので、村に着いたのは、すっかり暗くなった19時近くでした。

ようやくたどり着いた入口(写真は翌朝撮影)。建物は周りの民家と同じようで、看板がなければ見分けがつきません。中には既に大勢の宿泊客がいるようで、しゃべったり歌ったり、楽器を弾いたり賑やかです。

裏路地のように暗いホテルの敷地に恐る恐る入ります。

屋上のテラスでは、宿泊客が夕食後のひとときを、チャイやシーシャ(水たばこ)を楽しみながら、ワイワイやっています。宿泊客はほとんど白人です。少し安心したぴーでした。

ホテルの人とおぼしきひげ面のオジサンをつかまえて、「予約したぴーぱーと言いますが、、、」と告げると、ホテルのレセプションに連れてこられました。

オジサンが正面の大きな机にドカッと座り、ぴーは向かいのソファーに小さくなって座ります。なんだか交番で取り調べ受けてるような感じ。

オジサン「来るのが遅いから、満室になっちゃったよ」

え〜っ!そんな〜、、、だって予約してあるのに〜、、、やっぱりアラブは信用できない、、、。あせるぴー。でもなんと言い返せばいいのか、ぴーの英語力では言葉が見つからず無言、、、。

オジサン「でも大丈夫。兄弟がやってる近くのホテルがあるから。今から案内するからついてきて」

その言葉に、少しほっとしますが、でもいったいどんな所に連れて行かれるのか、オジサンのいいようにされそうで、新たな不安がわきますが、もうついていくしかありません。

しばらく待っていると、オジサンとは別のお兄ちゃんがホテルまで案内してくれました。

お兄ちゃんについて100メートルほど歩いて着いたのがこのホテル。名前はDana Castle Hotel。外観は悪くない。

意外といいかも。

しかし残念ながら、世の中それほど甘くはありません。

入口の中。古い、暗い、怖いの三拍子。左側にレセプション。

Dana Tower Hotelは白人旅行者が楽しそうにしていたのに対し、こっちのDana Castle Hotelは奥の談話室で地元のヨルダン人たちが大勢いてワイワイ盛り上がっている様子!怖くて近寄れません。(写真は翌朝)

お兄ちゃんはレセプションは素通り。そのままどんどん中に入っていきます。いくら兄弟のホテルとはいえ、無断で入っていいのでしょうか?

そして客室のドアが並ぶ廊下の奥へ。まるで刑務所のドアが並んでいるようです。

お兄ちゃんは、1つの部屋のドアを指差し「じゃあ、ここを使ってね」と満面の笑みで鍵を渡してきます。

そして当時は現金払いのみだったので、そのお兄ちゃんに料金を支払います。『本当に、このお兄ちゃんにお金渡して大丈夫なのかな??』と一抹の不安を覚えましたので、一応「レシートもらえる?」と聞いたら「OK。明日の朝、渡すよ」とお兄ちゃんは言いました。

が、翌朝、朝食を食べにDana Tower Hotelに行っても、お兄ちゃんもオジサンもいなかったので『ま、いっか』ということにしました。別に何も言われなかったし。

 

お部屋

30年前バックパッカーをやっていた頃に泊まった安宿の記憶がよみがえるぴー。これはボロそうです。ドアの中は、いったいどうなっているのでしょう?開けるのがこわい。どうか中はきれいでありますように、、、と淡い期待をするぴーぱー。

やっぱりダメでした。

ゴーン容疑者が入っているであろう日本の独房の方が居心地いいこと間違いなし。

このベッド、ダニいないかな?ベットマットは真ん中がくぼんでいるし、毛布とシーツは湿って冷たそう。

やけに高いところに鉄格子のはまった窓。やはりここは独房か?

一応、ベッドサイドテーブルと、ミネラルウォーターと、部屋のカギ。

振り向くと入口横にバスルーム。

左から順に、シャワー、トイレ、洗面台。

ちなみにシャワーとトイレの間に見える小さなシャワーのような物は、おしりを洗う水シャワー。

シャワートイレがないと涙なぴーは、じつはこの水シャワーけっこうお気に入りです。

先進国でも普及しないシャワートイレですが、アラブの国ではこの水シャワーはかなりの確率で存在します。水をおしりにかけながら、片手でウ○チの付いたおしりを洗わなければならないのが少々難点ですが、慣れれば慣れるものです。ごわごわしたトイレットペーパーで何度もおしりを拭いて、ヒリヒリするよりゼンゼンいいとぴーは思うのですが、ぱーは賛成してくれません。

洗面台のボディソープ。今夜はこれで手も顔も頭も、食器も、パンツも洗います。

シャワーブースの上には電気式温水器。この手の温水器は、海外の安宿では定番です。

一応お湯は出そうですが、このタンクの中のお湯を使い切ると、再加温に時間がかかるので、しばらく水しか出てきません。

今夜は、ぱーと少ないお湯を大切に分け合います。

ちなみにシャワーホースの根元のテープを巻いているところから、貴重なお湯が漏れてました。

それにしてもこの宿を予約したのがぱーでよかったです。もしもぴーが予約したならば、今頃半殺しにされていたでしょう。

ということで、あきらめてディナーの準備です。スーツケースをテーブル代わりにします。旅は工夫です。

ちなみに中央の黒い物体は、ヤザワの電熱クッカー。以前は”旅がらす”という商品名だったと思うんですが、現在はシンプルに”トラベルマルチクッカー”というようです。電圧設定のスイッチを切り替えれば国内でも海外でも使え、とっても便利♪ ご飯も炊けますよ。

左の白いのは、同じくヤザワのトラベルケトル。こちらはお湯だけ沸かしたい時に便利です。マルチクッカーで沸かすより、断然早い!両方ともぴーぱーの海外旅の必需品です。

そうそう、ヨルダンはご存知の通りイスラム教国なのでアルコールは簡単に手に入りません。ぴーぱーはアンマン到着時に、空港の免税店で2人で買える限りのアルコールをゲットしてきました。

いろいろありましたが、ビールさえ飲めばゴキゲンなぴーぱーです。トイレを眺めながらの夕食。格別な味とニオイ? 酔いが冷めない内に寝てしまおっと。

でも寝ている間、盛り上がった地元の人たちが、間違ってぴーぱーの部屋を何度かノックして「開けろー!」みたいなことを叫ぶので怖かったです。

 

朝食

翌朝。

日が昇れば、気持ちも明るくなるものです。気を取り直してDana Tower Hotel に朝食を食べに行きます。

改めて見るDana Castle Hotelと駐車場。

駐車場にいたロバ。

そういえば昨夜、独房の窓の外で野犬(?)たちがワンワン泣き叫んでいて非常に怖かったです。が、朝外に出てみると、その野犬(?)たちはすっかり甘えた感じで尻尾を振って近づいてきます。夜は、勝手に番犬になっているようです。

それが、コイツ。

まるで夜勤明けの労をねぎらって欲しいように、すり寄ってきて可愛かったです。

さて、Dana Tower Hotel はこんな道を歩いて戻ります。

明るくなって見るタワーホテル。

昨夜は真っ暗だったホテルの廊下。屋根は無いけど廊下です。裏路地ではありません。

昨夜、白人客がワイワイやっていた屋上のラウンジ。

宿泊部屋のドア。この中はおそらくきれいな部屋になっているのでしょう。

トイレのドア。中は未確認。

館内偵察はそのくらいにして朝食会場入口へ。

朝食会場です。赤いテーブルクロスがおしゃれ。

バイキング形式の朝食。ぴーは大好きです。

左奥はコーヒーサーバー。右奥のやかんはスパイシー味が強烈なジンジャーティー。左手前は砂糖壺。

このパンにいろんな物をはさんでサンドイッチにして食べます。

右からトマト、キュウリ、豆のペースト、オリーブ、よくわからない香辛料、カッテージチーズ、三角チーズ、バター、ジャム。アラブ色が感じられる取りそろえです。

完成品がこちら。

絶品とは言いませんが美味しいです。刑務所からシャバに戻ってきたような気分。シャバのメシはウマイです。

『冷たいものしかないな〜』と思っていたら、しばらくしてゆで卵も出てきました。でも、他の人も同じことを思っていたようで、あっという間にゆで卵は売り切れ。

 

泊まった感想

それにしても齢50を過ぎてまで、安宿に泊まることになるとは思いませんでした。しかも3,000円も取られました。高い金払って、一日刑務所体験したような感じです。オジサンにしてやられたぴーぱーでしたが、でも決してヨルダン人は悪人だとか、そういうことはありません。

皆さんも、もしこのホテルに泊まることがあったら、早めに到着した方がいいと思います。

〜ぱーの声
ダーナ村はトレッキングが楽しめることと、ヨルダン一綺麗な夕景が見られることで有名なようですが、どちらも果たせなかったぴーぱーは『なぜ、ダーナ村に行ったのだろう?』と今でも不思議でなりません。

ぴーぱー的には特別オススメの場所でもありませんが、興味がわいた方はダーナ村に行ってみてくださいね

Dana Tower Hotelの公式サイトは→こちら

今日はペトラ遺跡見学後、Candles Hotel に泊まります。

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