アフリカ治安地図2026.02 西サハラはどうなる?
半年ごとの定期記事です。
前回の「アフリカ治安地図」の記事は↓
2026年2月現在のアフリカ治安地図と動きのあった地域です。(↓)

この半年間で地図に変化があったのは、ナイジェリアとタンザニアです。
また地図に変化はありませんが、モロッコと西サハラに重要な動きがありました。またギニアビザウでクーデター、ベナンでクーデター未遂が起きています。
周辺ではイラン情勢が緊迫しています。
■ナイジェリア

それまでオレンジ色だった北西部が、広い範囲にわたって赤色になりました。
これは「バンディット」と呼ばれる武装組織による襲撃や誘拐が多発しているためです。学校、教会、モスクが襲われ、数百人規模の誘拐が頻発しています。
以前からナイジェリアの北東部はボコハラム,ISIL西アフリカ州などテロリストの活動地域なので、とても近づける状況ではありませんでしたが、北西部も赤になり状況がさらに悪化しました。
これに対処するためナイジェリア政府は2025年11月、「国家緊急事態」を宣言しました。今後ナイジェリアの北半分地域を中心に、軍や警察による掃討作戦が行われる可能性があるようです。
またトランプ米大統領は、ナイジェリア北西部でキリスト教徒が「ジェノサイド(集団殺害)」されていると主張し、昨年12月以降米軍部隊を派遣しナイジェリア軍への訓練と助言を行ったり空爆も実施しましたが、どこまで本気なのか、どこまで効果があるかわかりません。
ナイジェリアは現在、最も要注意な国と言えるでしょう。
■タンザニア

それまで全国的にほぼ白色だったのに、全域黄色になってしまいました。
これは昨年10月に行われた大統領選挙において、現職のサミア・スルフ・ハッサン大統領が、野党対立候補の立候補を禁じたり投獄して、得票率98%で圧勝したことへの抗議活動によるものです。周辺諸国から派遣された国際監視団の報告によれば、投票においても、当局による監視と圧力、票の水増しなどの不正が大規模に行われたようです。抗議活動は首都ダルエスサラームを始め各地で起き、治安機関との衝突で二千人もの死傷者が発生した模様です。
今年に入ってからはその後の続報がないので、おそらく抗議活動もおさまったのではないかと思われますがどうなのでしょう。
タンザニアにはぴーぱーもかつて行ったことがあります。サファリなど魅力的な観光資源もあり、その時の印象はかなり良く、しっかりしたまともな国だと思っていたのですが、今回このような事になり残念です。たった一人の政治家の保身や野望から国がおかしくなるのはよくあることです。タンザニアがそうならないことを切に願います。
■モロッコと西サハラ
西サハラを事実上領有支配してきたモロッコと、モロッコからの独立を目指すポリサリオ戦線の対立は、長年解決の糸口すら見えない状況でしたが、昨年10月国連安保理で、この紛争解決をモロッコの提案する「西サハラ自治案」に沿って進めることを認める決議案が採択されました。簡単に言えばモロッコが領有する方向で解決を目指すと言う事です。しかしこの決議ではポリサリオ戦線の意向は全く考慮されていません。
今のところ地図に変化はありません。オーバーランダー的には、西サハラの通行の可否が気になるところですが、これも変わらず通行出来ているようです。けれども弱体したとは言えポリサリオ戦線が、窮鼠猫を噛むで突然攻撃やテロを行わないかなど気になるところです。
■イラン

アフリカではありませんが、各種報道もされているように、イラン国内では現在、反政府運動が起こっているのに加え、中東情勢による緊迫化、核協議を巡るアメリカによる軍事攻撃の可能性など、非常に不安定な状況です。それまで全域オレンジ色だったのが、赤色になってしまいました。インターネットも遮断されているらしいです。
■その他
11月にはギニアビサウでクーデター。12月にはベナンでクーデター未遂が起きました。
ただしギニアビサウのは、大統領による自作自演との憶測もでていますし、ベナンのは事前に発覚して完全に失敗したようです。
各地で不穏な動きが頻発しています。クーデターの数も多くなっている気がします。何事も起こらずに終息してほしいものです。

ぴーぱー夫婦の だんなのぴー:車担当。
四駆、旅、登山、星、温泉、お遍路、DIY、野菜づくり、マグロ好きの60代。別名マグロよしのり。2020年3月退職。
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