アフリカ治安地図2025.02 世界が、、、

※最終整備シリーズの途中ですが、ここで半年ごとの定期記事です。
前回の「アフリカ治安地図」の記事は↓

この半年で、アフリカ大陸で色が変わった部分はガーナとモザンビークの二カ所です。
でも地図には変化がなくても紛争が発生した場所もあるので併せて紹介します。
■ガーナ

北部のアッパー・イースト州がレベル1→2へ警戒レベルが引き上げられました。
北の隣国ブルキナファソでイスラム過激派組織によるテロ事件が頻発しており、治安情勢が急激に悪化したらしいです。
またガーナはイスラム過激派組織が活動するマリへ派兵しているのでそれへの報復を受ける可能性もあるそうです。
アフリカ最南端を目指すオーバーランダーとしては、ガーナを通過する際は、南部海岸沿いを通過すれば、現状では影響は少ないかと思います。
■モザンビーク

前回は、北部のカーボデルガード州だけがレベル3で、他は0〜2が混在する程度だったのに、今回は全土が2になってしまいました。
これは昨年12月の選挙の集計結果に対する抗議デモが全国で発生していて、一部が暴徒化しているためだそうです。また刑務所からの脱走も多数あったそうです。
オーバーランダー的には、モザンビークを通らなくても、隣国のジンバブエ、ザンビアを通ればアフリカ大陸を南北に移動できます。
しかしモザンビークは、ここ数年は比較的安定していましたが、それ以前は内戦や国内の軍事的対立が長く続いた国なので、今後情勢が悪化しないか心配です。
■コンゴ民主共和国

常に治安がよろしくないコンゴです。地図には変化がありませんが、状況が悪くなりました。(もともと赤だったので、これ以上変化させようがないのかも)
今年1月東の隣国ルワンダの支援を受けた反政府勢力「3月23日運動(M23)」が東部最大の都市ゴマを制圧し、首都キンシャサへの進軍を宣言しており要注意です。
また昨年秋以降、伝染病エムポックスやデング熱、西部クワンゴ州では原因不明の病気(どうやらマラリアらしい)も流行しています。
アフリカ西部を南下する場合、コンゴは避けて通れない国ですが、可能な限り紛争地域から離れた西海岸エリアを短期間で通過したいですね。
■シリア
この半年の世界の大事件の一つと言えば、やはりシリアのアサド政権の崩壊でしょうか。
親子二代に渡るアサド大統領による独裁と弾圧がようやく終わりました。
新政権は今のところ民主的イスラム国家の建設を目指しているようですが、いまだ国内には多数の武力勢力が存在し、特に北部地域ではトルコの支援を受けた勢力と、クルド人勢力との武力衝突が続いており、新政権の力が及んでいないエリアがあるようです。
シリアが平和な国に戻ってくれると、アフリカからヨーロッパへ、スーダン→エジプト→ヨルダン→シリア→トルコのルートで陸路移動が可能になるのですが(但しスーダンも内戦中。エジプト通過には自動車カルネが必須)、一日も早く平和になってくれることを願います。
他にもイスラエルとヒズボラ、レバノンとの一時停戦が成立したり、ウクライナとロシアとの停戦交渉の動きも出てきましたが、どうなるか全く先が見えません。
世界の何かが毎日一つずつ壊れていくような気がする今日この頃。

ぴーぱー夫婦の だんなのぴー:車担当。
四駆、旅、登山、星、温泉、お遍路、DIY、野菜づくり、マグロ好きの60代。別名マグロよしのり。2020年3月退職。
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