ドライブ事情(ヨルダン)

ドライブ事情(ヨルダン)

2017年12月〜2018年1月訪問

ヨルダンレンタカー旅の締めくくりに、ヨルダンのドライブ事情をご紹介します。ヨルダンでドライブ旅行される方の参考になればと思います。

 

空港レンタカー

アンマン国際空港の到着ロビーに各レンタカー会社のカウンターが並んでいます。今回ぴーぱーは、Rentalcars.comでEuropcarを事前予約していました。

〜予約担当ぱーの声

ホテルの予約同様、レンタカーの予約もぱーの担当です。今回のヨルダンレンタカー旅の前に、今までのぴーぱーレンタカー旅についても少しお話ししたいと思います。

最初にぴーぱー2人で海外でレンタカーを利用したのは、10年ほど前に訪れたオーストラリア。アデレードからエアーズロックを12日間で往復する計画を立て、車を借りようと思いました。

レンタカー初心者だったぱーは、Hertzくらいしか思い浮かびません。公式サイトを見てみると、さすが大手。日本語サイトもあり、それほど悩むことなく予約することができました。

が、すっごく高いんです!!!

エアーズロックがあるオーストラリアの内陸部は “アウトバック” と呼ばれる砂漠地帯で、街も人口も少ないそうです。そのため、万一事故が起きた場合の保険が高いのです。さらに砂漠地帯を走るため、車も四駆の日産エクストレイルを選びました。”砂漠地帯” と言ってもレンタカーで未舗装道路を走るのは禁止されているので、実際は舗装道路しか走りませんでしたけど、、、。

というわけで12日間エクストレイルを借りて、お値段なんと35万円!!実際は35万をちょっと超えたので、1日当たり30,000円の計算です。

目玉が飛び出そうな驚きでしたが、既に航空券を購入済みでしたので計画変更はできません。レンタカーが高かった分、一度もホテルに泊まらずに毎日キャンプ場や道路沿いのパーキング、公園などで寝泊まりして12日間過ごしました。

今になって思えば、楽しい思い出ですけどね。

2回目は、このブログでも少し紹介したアメリカでのレンタカー旅。この時は、サンディエゴ空港で車を借りて、アリゾナ、ニューメキシコを通り、テキサス州にあるビッグベンド国立公園まで行って帰ってくる2週間の旅を計画しました。

選んだレンタカー会社は、やはり大手のAVIS。大きい車は高いので、車種は控えめに普通のセダンを選択。確かその時のAVISは、英語サイトしかなかったと思います。そこで困ったのが保険の説明です。保険の説明って、日本語で書いてあっても難解じゃないですか!?

ぱーは、ずいぶん頑張って読みました。でも、よくわからない!って言うか、読むの面倒、、、、。と言うわけで、最低限(?)の保険だけを付けて予約。あとは現地で考えよう、ということにしてサンディエゴへと旅立ちました。

そして当日、ぴーぱー共に初めてのアメリカ大陸です。星条旗がはためく空港にキャーキャー♬言い、空港からレンタカー会社までのシャトルバスの大きさにキャーキャー♬言い、カウンターに到着。

カリフォルニアらしく、明るいお兄さんが手続きをしてくれます。
お兄さん「今日から2週間の予約だね。日本車とアメ車どっちがいい?」
ぴー「えっと、じゃあ日本車お願いします」
お兄さん「オッケー、日本車ね♪ で、保険はどうする?」
ぴー「えっと、じゃあフルでお願いします」
お兄さん「オッケー!フルね♪ 」
笑顔の彼は周辺の見どころを色々説明してくれて、明るく送り出してくれました

「アメリカ人て陽気でいいね〜♬」と明るい気分で車に乗り込み、改めて明細書を確認して愕然とするぱー。「ねえ、20万て書いてある、、、、、」

内容と金額を確認しないで「フル」で保険をつけた結果、20万払うことになったぴーぱー。今回は1日当たり15,000円。オーストラリアの1日30,000円に比べれば半分の値段にはなりました。

まあ、この時の旅も楽しかったので結果的には大満足でしたけどー。

さて、いよいよヨルダンレンタカー事情です。今回は、レンタカー旅する国としてはややマイナーだと思われるヨルダン。どんなレンタカー会社があるんだろう?

レンタカー会社の値段比較サイトで検索してみて最初に思ったのは、各社どこも安い! ということ。色々検討した結果、今回はRentalcars.comを利用することにしました。

Rentalcars.comはレンタカー会社ではありません。借主とレンタカー会社を結ぶ中間業者のようなものです。上手く説明できませんが、今回はRentalcars.comを通してEuropecarで車をレンタルする形になるようです。

ここからが大きな特徴で、Rentalcars.comは独自の保険システムを持っているんです。そして細かい説明が全て日本語で書かれているので、その内容をちゃんと把握することができます。Rentalcars.comは日本の会社ではありませんが、疑問点には日本語で問い合わせできる連絡先も明記されています。

ただ、気になる点もいくつかありました。1つ目は、予約と同時に支払いをしなければいけないこと(最近はデポジットでもOKらしい)。もう1つは、もし事故を起こしたり車両を傷つけたりした場合、それらに対する支払いは、1度自分で立て替えなければならないようです。そしてその後Rentalcars.comに請求すれば、保障の範囲内でRentalcars.comが自分に支払ってくれる。これが、Rentalcars.com独自の保険システムであるフル・プロテクションです。

これらは、ぴーぱーが理解している(思いこんでいる)Rentalcars.comのシステムです。もしかしたら思い違いもあるかもしれないので、もしRentalcars.comを利用される場合は、公式サイトをよく読んで納得の上で利用してください。

ネット上ではRentalcars.comに対する賛否両論の意見があります。でも、ぴーぱーは安いし、信頼できると思います。

信頼できる1点目としては、実は数年前にスペインドライブ旅行を計画。出発の2〜3ヶ月前にRentalcars.comで車を予約し、支払いも済ませていました。ところが直前になって旅行が中止になり、予約をキャンセルすることになったんです。
その時のキャンセルポリシーは、確か3日前(だったと思う)までキャンセル無料になっていました。『本当にちゃんと返金されるのかな、、?』と不安でしたが、キャンセル。そのキャンセルも、予約と同様ネットで簡単にできます。

でも心配だったぱーは、記載されていた問合せ番号に電話して「今、ネットでキャンセルしたぴーぱーですが、これって返金されるんですよね?」と確認。すると「少々お待ちください。、、、、あ、はいキャンセルになってます。事務処理の都合で1週間ほどお時間かかるかと思いますが、引き落としになったクレジットカードに返金されますのでご確認ください」と言われました。

その後、待っていると、、、ちゃんと返金されました・:*+.(( °ω° ))/.:+
そんなこともあり、今回もRentalcars.comで予約。今回、ようやくちゃんと車を借りられました〜

ぴーぱーが空港に到着した14:00頃は、どのカウンターも人がまばらでした。おかげで待たされず、せかされることなく貸し出し手続きをすることができました。

Europcarのカウンタースタッフは非常に親切。カウンターにはRentalcars.comのステッカーも貼ってあり、安心感も増します。保険もRentalcars.comのフル・プロテクションを事前に付けていたので追加請求もなく気持ちよくカウンターを後にしました。

今回借りたのはマツダのセダン、オートマ車です。7日間のレンタルで38,920円。1日当たり5,560円の計算です。安い!!

無事に空港を出発しました。

〜ぱーの声

無事に空港を出発できたぴーぱーですが、返却する時にトラブルがありました。返却場所がわからないんです。

車を借り出す時、カウンターで手続きしてくれた男性と車まで案内してくれた男性は違う人でした。非常に丁寧に説明してくれた初老のカウンタースタッフに比べ、車まで案内してくれたのは若者。車は、レンタカー会社の駐車場というわけでもなく、普通の空港内の道路に止めてあります。

乱暴というわけではありませんが、車の説明も最低限のみです。「返す場所は、ここ?」と言う質問に「そうだよ」と答える彼。ぴーぱーも深く考えず『まあ、空港まで戻って来れば標識があるだろう』くらいの考えで出発しました。

ところが、返却日に空港まで来ても “Rental car return” 等の標識は一切ありません。あるのは “Parking” 表示のみ。

「Parkingの中にレンタカーの返却場所もあるんじゃない?」とチケットを取ってParkingへ。しかしそこは、本当に空港に用事があって来た人の駐車スペースで、レンタカー返却場所なんてありません。

仕方なく、そのまま出口へ。どうやら前の車も間違って入ってしまったらしく、料金所の係員とモメてます。ようやくぴーぱーの番になったので料金所へ進み「レンタカーの返却場所はここじゃないんですか?』と聞くと「ここは空港駐車場!出るんなら料金払ってね!」と、残り少ないJODを取られましたd( ̄  ̄)

仕方なく空港周辺をもう1周して「ああ、ここじゃない?」という入口を発見し、恐る恐る侵入。その時、車の窓から「30分まで無料」という標識がチラッと目に入ったのが気になってました。

入ってみると、やはり出発した時とは違う場所に着いちゃいました。仕方がないので、走って空港内に入りEuropcarのカウンターまでダッシュするぱー!
カウンターには、タイミング良く借り出し時と同じ親切な初老の男性がいて、向こうも珍しいアジア人客のぱーを覚えていました。

ぱー「すみません、車返したいんですけど」
男性「え?車はどこにあるの?」
ぱー「あのエレベーターを降りたところです」
男性は『しまった!』的な表情を浮かべ、なんとカウンターから出て一緒に車まで来てくれました。そして「後ろに乗って」と言うと、自分で運転して走り出します。

やはりそこは30分以上は有料のスペースだったようで、料金所で本当に申し訳なさそうな顔で「I’m so sorry」と言いながら、ぴーぱーにお金を払うよう言いました。

その後、空港内を走って彼が入った場所は、”侵入禁止”マークが掲げられたゲートでした。入る時に見たら、侵入禁止マークの下に小さく “Car Return” の文字!

これは分かりませんよ、、、、。
アンマン国際空港でレンタカーを返す予定のある方は、事前に返却場所をちゃんと確認しておくことをオススメします。

そうして無事に車を返却。親切な彼は、ぴーぱーの目の前でデポジットのクレジットカード控えを破いてくれました。〜

 

定額空港タクシー事情

レンタカーを借りない場合、アンマン空港から市内までタクシーを利用する人も多いのではないでしょうか?海外ではその時に料金をボラれたなんてことはよくある話しですね。

アンマン空港から市内や周辺観光地へは、定額タクシー制度があります。ぴーぱーも今回、空港から市内のJABAL AMMAN Hotelへ行く際にこれを利用しました。

定額タクシー乗り場は、到着ロビーを外に出ると、歩道に1m四方ほどのプレハブ小屋が建っていて、その周囲に運転手とおぼしき人たちがたむろっています。小屋の壁には定額料金表が掲示されています。

アンマン17.25JD、マダバ19.75JD、、、と書いてあります。本当にこの料金で行くのでしょうか?

その場の仕切り人のような人に恐る恐る尋ねると、「書いてるとおりだ。そんなの当たり前だ。とっととこの車に乗れ!」みたいな感じで乗せられてしまいました。

車両は多少疲れた感じのベンツだったかな?途中、軽く渋滞したりしましたが、何事も無くホテルに到着!料金表どおりの金額を払って笑顔でバイバイしました(運転手はビジネスライクで無表情だったけど)。アンマンの定額タクシー、なかなかいいですよ。

 

地方の道路事情

さて、ドライブ事情に戻りましょう。

ヨルダン各地へ行くには、ハイウェイ網が完備されています。

料金は無料。車線はどこもほとんど消えかかっていますが、それはこの国ではお約束のようで、中央寄り車線はどの車も100キロオーバーで飛ばして行きます。

ぴーぱーは普段から高速は80キロ巡航の人なので、外側車線をノロノロ走ります。ごくたまに路面に穴があいていることもありますが、80キロなら余裕で避けられます。

やはりスピードは控えめがオススメです。

【ヨルダンルール これ重要!】

ところで、ヨルダンのハイウェイを走るときに一つだけ知っておかなければならない独特なルールがあります。

ぴーぱーはヨルダンで初体験したルールです。(他の国でもあるのかな?)

ヨルダンは右側走行ですが、ハイウェイなど大きな道路から、小さな脇道へ左折して入る場合、一旦曲がり角を通り越し、先でUターンして戻ってから、右折して入らなければなりません。

言葉で書くとわかりづらいので図にしてみました。

ぴーぱーにはこの左折方法のメリットが未だにわかりません。

唯一考えられるのは、道に不案内の人が助手席にナビ係で乗ったとき、左折する場所を通り過ぎてから、「あっ!今のとこ左だった!」と言われても大丈夫な事くらいでしょうか?ヨルダンにはそんな人が多いのでしょうか?だれか理由をご存じの方いませんか?

ハイウェイを外れた一般道はこんな感じです。アップダウンの連続。

もっとひどく、まるで絶叫ジェットコースターのような山道もありましたが、本当に大変な道は写真を撮る余裕もありませんでした。

〜ぱーの声

死海周辺は特に高低差が激しいです。エンジンブレーキを使って運転しないと、ブレーキ焦げます!エンジンブレーキを使っても、ぱーは真剣に『車壊れたらどうしよう!!』と心配になったほどエンジンが唸ってました!〜

まあこのように普通の道ももちろんありますが。

地方の道は片側一車線なので、ぴーぱーがノロノロ走っていると、皆さん躊躇することなく反対車線からあっと言う間に追い越していきます。

でもどこかの国のように“どけ!コノヤロウ光線”を浴びたり、あおられたりすることはありません。皆さん大人の運転です。それぞれのペースで走ることができます。

珍しい標識

アラブの国ならではの、珍しい標識の紹介です。

英語併記なら読めますが、

こうなるとまったくお手上げ。そもそもこれが道路標識なのかどうかも不明です。

それから砂漠の国ならではの、こんな標識。

残念ながら実際にラクダを見ることはありませんでしたが、こんなかわいい横断者もいます。

ガソリンスタンド事情

心配していたガソリンスタンドは、どこも大きくてキレイでした。

どこのスタンドもスタッフが給油してくれます。アメリカやオーストラリアのように、セルフのところは無かったと思います。現金払いが主流のようですが、カード払いも可能です。

気になる価格ですが、残念ながらヨルダンは産油国ではないので、日本と同じくらいでした。(リッター150円前後 2018年1月現在)

首都アンマン運転事情

首都アンマン、都会の運転事情です。今回ぴーぱーは都会で運転していませんが、しなくて正解でした。

タクシーでアンマン空港から前述の市内のJABAL AMMAN Hotelへ行ったときですが、やはり市内の交通量は半端なく、しかも各車車間距離を取ることなく、まるでF1レースのスタート直後に第1コーナーへダンゴ状態で突っ込む時のような勢いで交差点を走り抜けていきます。

ぴーぱーはちょっと怖くて運転できないと思いました。海外で事故るのも嫌なので、アンマン市内の運転はオススメしません。特に、レンタカーを借りた直後、車にも交通ルールにも不慣れなまま、アンマン市内に突入することはやめた方がいいと思います。

運転に自信のある方でも、充分慣れてから市内に入った方がいいでしょう。

カーナビ事情

今回ヨルダンでの運転をサポートしてくれたのは、Googleマップのナビでした。地図は英語表記ですが、音声は日本語。日本と同じように運転できます。

地図データは事前にダウンロードしておきます。ぴーぱーは、朝ホテルを出発する前に、ホテルのWifiが繋がっている時に行き先設定をしてナビを開始しました。そうすれば、その後wifiが切れてもナビを続けてくれます。

ただ、Googleナビではホテル出発後にオフライン状態で別の行き先を再設定できないのです。これが唯一の不満。その場合は、仕方なく電話回線経由でネットに繋いで、目的地を再設定しました。

(なおこの問題は、その後maps.meを使うようになって解決しました。maps.meなら事前にそのエリアの地図データをダウンロードしておけば、ネットに繋がなくても、機内モードのままでも目的地を設定可能です。今はぴーぱーは、海外ではmaps.meオンリーです)

ちなみに写真は旅行中、Googleマップから届いた謎のメッセージ。「水に切れます」とは何のことですか?

ヨルダンドライブまとめ

ぴーぱーのヨルダンドライブ事情はこんなところです。

最初にも書きましたが、ぴーが30年前にヨルダンはまるで“中東の日本”だと思った印象は今回も変わりませんでした。人々は皆親切で常識人です。もしかしたら今の日本人よりまともかもしれません。このあたり、日本人も見習わねばと思いました。

皆さんもヨルダンドライブ旅をしてみてはいかがでしょうか?けっこう楽しめますよ!

〜ぱーの声

日本ではあまり一般的ではないと思われるヨルダンレンタカー旅ですが、白人(おそらくヨーロッパ各国だと思う)のレンタカー旅行者は結構見かけました。

交通量もそれほど多くないし(都市部を除く)、運転マナーも悪くありません。ヨーロッパをレンタカー旅したことある人なら問題なく走れると思います。

ヨルダン全域はバス網も発達しているので、各観光地をバスで移動する人がほとんどだと思います(ぴーぱーも最初はバスにしようと思いました)。又は、タクシーをチャーターして回る人も結構いるみたいですね(この選択肢は、ぴーぱーには無かったけど)。

でもレンタカーだと時間に縛られることがないので、のんびり旅ができますよ♪ (バスの発車時間は早朝が多い)。〜


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