懐中電灯のはなし

懐中電灯のはなし

アウトドアや車泊している人には、ライト(懐中電灯 フラッシュライト)好きは多そうですよね。ぴーも嫌いじゃないです(でもマニアじゃないです)。

これまでいくつかのライトを使ってきましたが、ぴー的にここ数年は三つのライトに落ち着いたので、コロナでネタも尽きかけているので(笑)、ここでご紹介します。

ぴーがライトを使うシチュエーションは四つです。
車泊、登山、車整備、仕事の現場です。ただし今は退職したので仕事では使わなくなりましたが。

それでは早速ご紹介しましょう。
一つ目のライトは、

■ペツル ピクサ3

車泊でヘッドランプは、毎夕の食事の準備や後片付け、寝床の準備の時に無くてはならない物です。両手があくので一度使い出すと、便利で手放せなくなります。
何回も点けたり消したり、点けっぱなしにしたり、使用頻度が非常に高いです。

世の中には、もっと小さくて軽くて明るいヘッドランプもありますが、コレは多少大きく重いですが、それを上回る良い点があります。

それは丈夫な事。
以前は同じメーカーの小さくて軽いヤツを使っていましたが、酷使したら接触不良で点かなくなりました。でもコレはもう7年以上使っていますが、不具合一切ありません。この耐久性、信頼性はスバラシイです。

単三エネループ×2本

登山では、とかく軽い装備がもてはやされがちですが、このくらいの重さが増えたからと言って、「今日はリュックが重いなあ」と感じるわけありません。
登山で重要なのは、荷物を軽くする事ではなく、荷物が2、3キロ増えても大丈夫な体力を付けておく事です。荷物は普段からわざと少し重くして、体力作りに励むことが大切です。

で、真っ暗な山のテント場でトイレに行くときや、本当に遭難した時には、光量の弱いライトでは役に立ちません。でもコレは20〜30m先までしっかり照らしてくれます。光量はこれだけあれば充分です。

面白かったのは以前、山の駐車場で夜、テーブル出して食事をしていたときの事です。
ふとコレで、周囲の真っ暗な茂みを照らして見たところ、ビー玉のように光る二つの点が、そこら中で光っていてギョッとしました。どうやら何かの動物に囲まれたようです。
しばらくするとそれらは鹿らしいと言う事が解り幾分ホッとしました。皆、コチラが何か食べ物を残さないか凝視しているようです。ハラ減ってるのかな?
ライトで照らせば、夜間、動物が近づいてきても解るんですね。

じゃあ人間の目も光るのか?もし光るなら、夜陰に乗じて忍び寄る忍者や特殊部隊、大統領警護隊(←今となっては懐かしい響き)とかもカンタンに見つかってしまうのでは?と思ってぱーの顔を照らしたのですが光りませんでした。
熊やライオンならどうなのでしょうか?囲まれた事無いので解りません。もし囲まれてたら死んでます・笑。
また防水であることも山では必須です。コレは勿論防水です。

車の整備でもいつも使っています。頑丈一徹なので落としたり、ぶつけたりしてもビクともしません。後頭部に電池ケースが無いので、車の下で仰向けになっても後頭部が痛くなりません。

光量は本体横のツマミを回すとOFF→弱→中→強と調整できますが、弱と中はほとんど使った事ありません。常にツマミを一気に全部回して強で使っています。

あまりに良いので何度か仕事の現場でも使ってみたのですが、大きいのがデコに付いてると他の人に驚かれるので、その後は現場では使わなくなりました。

■マグライトLED

単四エネループ×2本

車泊では予備扱いです。ヘッドランプが壊れた時の為に一応積んであるだけです。単一型の大きいマグライトでも積んでおけばもっと強そうですが、そんなもの狭い車内でジャマなだけ。一番小さい単四型がいいのです。でも光量は充分で、ぴーが持っている単三型のマグライトよりも若干明るいです。

山には持っていきません。

車の修理の時は、大きいヘッドランプでは照らしにくい奥まった所を見たいときに、手に持って差し込んで照らすのに便利です。また両手を使いたいときは、口や歯で噛んで照らす事も出来ます。単三形のマグライトだと重すぎて噛めません。

じつはマグライトは、仕事で長年愛用してきました。
ぴーが働いていたコンサート・イベント業界では、約30年前はほぼ100%のスタッフがマグライトを各自一本持っていました。勿論当時は白熱球タイプです。薄暗いバックステージでちょっとした作業をしたり、台本を確認するためにペンライトは必須なのです。当時は他にまともなライトが無かったのでマグライト一択でした。
皆マグライトの後ろにあいている穴に、細いひも通して首から提げていました。単三型、単四型、クロ・アカ・シルバー・迷彩柄、、、お気に入りのサイズや色のマグライトを自慢げに下げていました。本番時間になって楽屋からステージに向かうとき、マグライトを首に提げると気合いが入る気がしたものです。

ところがある時マグライトがモデルチェンジして、ヒモを通す穴が無くなってしまったら、あれよあれよと持つ人が減ってきました。首に提げられなくなったからです。
さらにその後、弱モードとか、点滅モード、さらにはSOSモードなんていう余計なモードが追加されて、現場では使い物にならなくなりマグライトは絶滅しました。丁度その頃、他に優秀なライトも出回ってきて、皆思い思いのライトを持つようになりました。
つまり、

ライトは “オンとオフ” だけでいい。

点滅なんかされたら現場で困るのです。
なので数年前、オン・オフだけで穴のあるLEDタイプのコレが発売されたときに二、三十年ぶりに買いました。
改めて使うと、やはりマグライトは信頼できるカンジがして、退職するまで使って今に至ります。

無印良品 LEDモバイルライト

コレも結構オススメです。10年以上使っています。
スイッチを押すと、強→弱→OFF→強、、となります。(ぴー的には “弱” は不要です)

単四エネループ×4本です。

折りたたむとこうなります。コンパクトです。

車泊では、ぴーはヘッドランプですが、ぱーはヘッドランプ付けると髪が乱れるのでコッチの方がいいそうです。調理したり後片付けするときに手許に置いて使っています。勿論手に持って懐中電灯代わりにもなります。散乱光ですが手許や足許を照らすには充分です。

さらにテーブルライトとしても便利です。
このまま卓上に置いても使えますが、高さが若干足りないので、カセットコンロの上に置いた鍋の中が照らせなくて具が見えないのが困りもの。
そこでどうしているかと言うと、、、

テーブルとアルミ平バーとダブルクリップ。
テーブルは以前に紹介した自作テーブルです。(詳しくは↓)

厚さ3mm、幅2cmのアルミフラットバー。黒いのはマグネットシート。

テーブルの端にこのように当てて、、、

フラットバーは万力ではさんでハンマーで叩いて曲げました。

クリップで挟んでバーを固定。

工作で使うハンドクランプで挟めば、5cm厚くらいの天板でもガッチリ挟めるので、例えばキャンプ場の東屋のテーブルとかでも使えます。

バーとライトに貼ってある、マグネットシートを貼り合わせると、、、

ピタッ!と吸いつく。

こうなります。

丁度良く鍋の中とテーブルを照らしてくれます。

明るすぎず。暗すぎず。いいカンジです。

ちなみにぴーがオススメのマグネットシートはコレです。

100円ショップのマグネットシートは弱くてダメです。ぴーが使った範囲では、コレが一番強力です。
“強力” とは言っても、マグネットシートはある程度の面積で貼らないと弱いものです。2、3センチ四方では役に立ちません。大きく貼って使うのがコツです。また鉄とシートでは磁力が足りない場合は、シートとシートで貼り合わせれば強くなります。

このバーとライトは車内での食事時にも使用します。
じつはここにマグネットと穴があいていて、、、

穴にバーを差し込む。

さらに差し込む、、、

マグネット同士が貼り付く。

でこうなります。

ライトの下に鍋や皿を置いて食事します。

ルームライト点けた方がいいんじゃないの?

おっしゃる通りです。
今は、ルームライト用の明るいLED球もありますしね。

でも世界に出たら灼熱の砂漠などでは、LEDが熱で点かなくなる可能性があります。なのでデイビーはあえて純正の白熱球のままにしてあります。
けれど白熱球は電気を食ます。チッコイ電球一個とは言え、食事では長時間点けるので心配です。バッテリーはあくまでもエンジン始動用に温存しておきたいのです。バッテリーが弱っていて、砂漠の真ん中で翌朝エンジンが掛からなかったら命に関わります。

いろいろ書きましたがまとめると、ぴーが考えるいいライトとは、

①オンとオフだけ。

シンプルなのが一番使いやすいです。
弱モードとか点滅モードとかは不要です。でもなかなか無いんですよね。
各社、カタログスペックを上げるために様々なモードを付けるのでしょうが、やめて欲しいものです。

②エネループが使えること。

充電池なら常に満充電にしておけます。
最近は内蔵バッテリーをUSB充電するタイプもありますが、バッテリーが劣化したら、点灯時間が短くなってしまうと思います。そうなると専用交換バッテリーを買わねばならなくなりますが高そうです。
もし交換バッテリーが売っていなければ、
 バッテリーの寿命=本体の寿命→廃棄
と言う悲しいことになります。エネループなら安いので、劣化しても気軽に交換でき、常にベストの状態を保てます。

悩ましいけど楽しいライト選び。
夜のとばりが落ちると、コイツらの出番です。
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