湯心の宿 いちかわ(梅ヶ島温泉)

湯心の宿 いちかわ(梅ヶ島温泉)

2018年7月訪問

最初に梅ヶ島温泉を発見したのは、1年ほど前のこと。良さそうな温泉ですが、場所を確認すると結構な山奥です。梅ヶ島温泉の公式サイトによると、新東名の新静岡ICから45分くらい、東名の静岡ICからだと1時間15分とのこと。気軽に行ける距離ではありません。

ちなみに、梅ヶ島温泉のあるエリアは静岡市の秘境「オクシズ」と呼ばれるそうですよ。高速を降りてからの下道はすれ違うのが困難な場所も多いですが、一応全部舗装道路でした。

梅ヶ島温泉には数軒の宿があります。その中から、今回予約したのは湯心の宿 いちかわ。じゃらんの口コミ評価は4.9とかなりの高得点です。

その日は平日でお客さんも少なかったので、車は建物前に止めさせてくれました。それほど多くの台数が止められるスペースではないので、離れた場所にも駐車場があるのかもしれません。

懐かしい雰囲気の玄関。

到着するとすぐに元気のいい女将さんが出てきて、

館内の説明をしながら、そのまま部屋まで案内してくれました。

 

お部屋

今回じゃらんから予約したのは

プラン名:【川側の和室がお一人様1000円引き!】源泉掛け流し濃~い温泉&季節の会席料理≪現金特価≫
部屋タイプ:川側和室10畳◇トイレウォシュレット完備
平日泊:1人/12,500円(入湯税別)

【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!

案内された2F角部屋のドアを開けると、

まずは広めの玄関部分。

正面に洗面台とトイレがあります。

洗面台には化粧品完備。

トイレはウォッシュレット付きです。

部屋に入ってみましょう。

シンプルですが、広くて明るい部屋です。

お茶を淹れて頂き、部屋で宿帳を記入。

宿帳を書いている横で、女将さんは元気よく部屋の説明をしてくれます。よく見かけるスリッパの中敷の使い方も、丁寧に教えてくれました。

広縁の奥に化粧台。

冷蔵庫があるのは嬉しいですが、ほとんど冷えませんでした、、、。

広縁の反対奥はクローゼット。

クローゼットの中に浴衣やタオル類が入ってます。

窓からの眺望は道路と安倍川。

窓が2面あって明るい部屋です。

反面、朝は明るくて目が覚めちゃうし、窓を開けると川の音がうるさいのが困りモノ。

非常にシンプルな昔ながらの旅館の部屋ですが、清潔感はあります。洗面台に化粧品を置いたりと、女性客への気遣いも感じられました。

Wifiなんてものは勿論飛んでませんが、お年寄りがのんびりするのには良い部屋だと思います。(改めてじゃらんを見たら、ロビーのみWifi使えるようになったそうです)

 

お風呂

館内を見学しながらお風呂に行きましょう。

奥のドアがぴーぱーが泊まった川側10畳和室。向かい側にも1部屋あり、公式サイトでいうところの新館はこの2部屋のみのようです。

部屋の手前に、昔懐かしい雰囲気の応接セットが置いてあります。ここは「湯上がり処」のようです。

よ〜く見ないと気づかないと思いますが、350mlのビールも売ってる自販機。

応接セットの横(奥?)がお風呂です。卓球台もおいてあります(確か無料)。

まずは入り口に掲示されていた温泉分析書をチェック。源泉名は混合泉、湧水地は第2貯湯槽。梅ヶ島温泉街全体で同じお湯を使っているのかもしれません。泉温38.2℃、PH9.6の単純硫黄温泉です。

女将さん曰く「掛け流しにしてるのは、ウチと○○さん(肝心な名前忘れた)だけなんですよ」とのこと。でも掛け流し等の細かい情報は、ここには書かれていません。じゃらんの温泉情報には「掛け流し・加温」と書かれていますが、公式サイトには詳しいことは書いてありません。

入浴可能時間は、朝6:30〜夜22:00まで。ぴーぱー的には問題ありませんが「ちょっと短い」と感じる人もいるかもしれません。

まずは女湯からご紹介しましょう。

宿の規模から考えたら十分な広さの脱衣所。

脱衣所の洗面台に、クレンジングと梅ヶ島温泉石鹸が置いてあります。

分析書には特に書かれていませんでしたが、掛け流しだそうです。

浴室内は割と広め。

でも、浴槽はちょっと小さいかなぁ。その日は1人だったので問題ありませんでしたが、数人で入るのは厳しいかもしれません。

肝心のお湯は、ほぼ透明でわずかに硫黄臭がします。そして驚くくらいヌルヌルでトロトロΣ( ̄。 ̄ノ)ノ 梅ヶ島温泉、凄いです!!

洗い場には2種類の石鹸が置いてありました。

露天に出てみましょう。

露天の浴槽も小さいですが、内湯と同じくトロトロのお湯です。特に眺めが良いわけでもありませんが、キレイな空気を吸いながらの入浴は気持ちが良かったです。

続いて男湯です。

女湯とほぼ同じ脱衣所。

洗面台には女湯同様、乳液等が置いてあります。温泉石鹸はありません。

女湯と左右対称の浴室。

男湯も石鹸類は同じく2種類です。

男湯もヌルヌルしたお湯が浴槽から溢れています。

そして溢れ出したお湯のせいで、床は本当に滑ります!

浴室の出入り口に写真のような緑色の布が敷いてあり、濡れていてやや不快なんです。でも、これが敷いてないと本当に滑るかも!(>人<;) それくらいヌルヌルです!

露天からの眺めはこんな感じ。女湯も一緒です。

露天も静かにオーバーフローしてます。

初めての梅ヶ島温泉は、驚異のヌルヌル湯でびっくり。

ただ、加温してるせいか温度にムラがあり、ぬるい時と熱い時があるのがちょっと気になります。でも、泉質が良いことは間違いないでしょう。また、隠れた名湯を発見した気分です。

 

夕食

夕食は個室食。予約時に17:30 or 18:00のどちらかを選択、ぴーぱーは18:00にお願いしました。

18:00前になると、女将さんが部屋に迎えにきてくれます。促されるままに着いて行くと、すぐ近くの部屋に案内されました。

中に入ると「わっ( ゚д゚)」イスとテーブル席のシャレた個室になっています。

トイレなしの古い部屋をリノベーションして、食事専用部屋にしたようです。

じゃらんのプラン説明によると、夕食は

季節のお野菜をふんだんに使った自然派の会席料理です。お野菜は、作った方の顔が見える安心の物を出来るだけ使用しております。女将手作りの料理の優しい味を堪能して下さい。

とのこと。食事の口コミ評価がすごく高かったので、楽しみにしていました。

お品書きはありませんでしたが、女将さんが1つ1つ丁寧に料理の説明をしてくれます。

でも、種類が多すぎて詳しい内容は忘れました。プラン案内に書かれていたように、季節の野菜を使った料理が多かったと思います。

覚えているのは、1品1品の量が多くボリュームがあったこと。そして、どれも手作りのようで美味しかったことです♬

上等ではないかもしれないけど、美味しかったお肉。

登板焼きにして、お塩かタレで頂きます。

右側は、何かの酢味噌和え?左側はもずく酢ですかね。

サラダはこの量で1人前。

続々と出来立てが運ばれてきます。そして、全ての料理を女将さんが運んできます。

もう、なんだったか覚えてません。

最後に天ぷらはズシッときますね。名前は忘れたけど、季節の魚だと思います。ぱーは苦手な味でした。

ご飯もツヤツヤ。お吸い物はそうめん入り。

デザートのスイカはお部屋に持って帰りました。

「どれもすごく美味しいです」と言うと「いえいえ、どれも家庭料理の延長ですよ」と謙遜なさる女将さん。

本当にどれも美味しく(魚の天ぷら以外)、お腹いっぱいになりました。

朝食

朝食も、同じ個室で8時からお願いしました。

特別変わったものはないけれど、十分な量とお味です。

シャケも肉厚。

湯豆腐は薬味もたっぷり。

温泉卵も美味しかった♪

お味噌汁は熱々を持ってきてくれました。

昨夜は夕食中にお布団が敷かれていましたが、朝は朝食中に片付けられていました。

1つ残念だったのは、お布団を片付けるのはいいんですが、テーブルが元に戻されていなかったこと。それからお茶セットも片付けられていました。朝食後に戻ってきて “もう少しゆっくりしよう” と思っていたので、ちょっと悲しかったです。

泊まった感想

全体的には古い印象ですが、個室の食事処を今風にしたりと、新しい旅館づくりをしている宿です。朝食の配膳時には、若い女性の姿も見られました。恐らく若女将だと思います。女将さんよりちょっと控えめですがテキパキと働いていて、帰り際は笑顔で送り出してくれました。

女性客への気遣いが感じられるアメニティや食事処のリノベーションは、若い人の発想かもしれません。公式サイトを見ると和洋室もあるようで、色々工夫してるんですね。

とにかく遠いので、ぴーぱーはなかなか行ける場所ではありませんが、近くにお住まいの方にはオススメできる宿です。

皆さんも「オクシズ」いかがですか?



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