後生掛温泉

後生掛温泉

2020年7月訪問

今回ご紹介するのは、東北の秘湯 後生掛温泉です。

後生掛温泉を訪れるのは3回目。10年以上前に初めて訪問した時は、旅館部に宿泊しました。山奥の秘湯宿とは思えないキレイな部屋に驚き、野趣あふれる木造りのお風呂に感動したぴーぱー!『絶対また来よう・:*+.\(( °ω° ))/.:+』と思ったんです。

2回目の訪問は、それから7年後。各地の温泉に入りまくり、湯治部経験も重ねてきたので、今度は湯治部を予約しました。

後生掛温泉の湯治部は「湯治村」と呼ばれていて、一般的な個室の他に地熱を利用したオンドル部屋もあります。さらに、個室よりもっとお安い大部屋もあるんです。ぴーぱーは個室を選びましたが、ちょっと覗いてみた大部屋はなかなかのディープさ。ぴーぱーにはちょっと厳しいかな、、。

詳しい部屋の案内や料金は、公式サイトで確認してください。

さて、久しぶりにやってきた八幡平。この看板を曲がると、

突き当たりが後生掛温泉です。

駐車場はそれほど広くありません。建物前のこのスペースに停められなかったら、林に沿って道路に路駐するように停めます。

立派な入口。

で・す・がー、、、ここは旅館部の入口です。

湯治部泊の方はこちらへどうぞ。

食堂の入口も兼ねてます。

中に入るとシンプルな受付があり、そこでチェックイン手続きと支払いを済ませます。湯治部は現金払いのみです。

また、旅館部は公式サイトや各種予約サイトからネット予約できますが、湯治部は電話のみです。

部屋の鍵と館内案内図をもらったら湯治部に向かいます。湯治部は13:00〜チェックイン可能です。

「湯治村」と書かれた大きい柱が立っている坂道の下が、湯治部と大浴場。

日帰り入浴の場合は、上の駐車場に車を停めて歩いてお風呂に行くことになります。

湯治部泊の人は下まで車で行くことができます。

下まで行くと湯治部用の駐車場が4台分あり、先着順で停めることができます。ここが空いてなかったら、荷物をおろしてから上の駐車場に車を移動させてください。

駐車場の横が大浴場入口。日帰り入浴の場合は、ここが受付です。

湯治部の入口はさらに下。

この坂道を下って、、、

ここが入口。

 

お部屋

中に入り、下駄箱に靴を入れます。

スリッパも置いてありますが、館内はカーペット敷きなので裸足でもOK。

今回ぴーぱーが泊まるのは、2018年にリニューアルしたという鈴蘭寮。

ちなみに現在、コロナの影響で大部屋の極楽寮は宿泊できないそうです。

ではお部屋に向かいましょう。

鈴蘭寮は全て個室ですが、1Fの個室はオンドル部屋なんです。オンドル部屋の方が畳の個室より安いですが、夏はさすがに暑いでしょう、、、。

というわけで、ぴーぱーは2Fの畳個室へ向かいます。

滞在中、たまたま1Fのトイレを使用したことがありましたが、トイレもモワッと暑かったです。それでもオンドル部屋に宿泊してる人はいましたけどね。

2018年にリニューアルしただけあって、キレイな館内。

鈴蘭寮の個室は、4畳半と6畳の部屋があります。

ぴーぱーが選んだのは4畳半部屋です。

料金は、人数や泊数、時期によって異なりますので、公式サイトで確認してください。

非常にシンプルな部屋です。座布団はあるけど座椅子はありません。

壁にかかっている青いロープは、洗濯物干し用だと思います。使わなかったけど親切ですね。

湯治部ですから、お布団敷きはセルフ。

敷き布団はかなり薄いです。枕は一応カバーが付いてたけど、ぴーぱーはタオルをのせて使いました。

驚いたのは、浴衣の備え付けが1人2枚もあったこと。さらにバスタオル、タオルがあり、歯ブラシも1人2本あります!

一瞬『あれ?連泊だったかな?』と考えてしまいました。

もう1つ驚いたのは、部屋に緑茶とコーヒーのサービスがあったこと。ポットは保温ポットです。

今回のぴーぱーの宿泊費は、諸税込みで1人5,020円。以前湯治部に宿泊した時も鈴蘭寮の4畳半部屋に泊まり、その時は1人3,526円でした。前の部屋も特に居心地が悪かった記憶はありませんが、1人約1,500円の値上がりです。

リニューアルしたことと、消費税が上がったことが値上がりの原因だとは思いますが、浴衣2枚や歯ブラシ2本、バスタオルなどの設置とコーヒーのサービスをやめてくれたら、もう少し値段下がりませんかね!?(・∀・)

窓から覗いてみると、湯畑が見えました。

 

大浴場

館内を見学しながら大浴場に行ってみましょう。

まずは洗面所です。

「洗面所」と書かれていますが、食器用洗剤とスポンジも置いてあるので洗い物もしていいみたいです。←と解釈しました

分別ゴミ箱と洗濯機も同じスペースにあります。

ありがたいことに洗濯機は無料です。

電子レンジと湯沸しポットもあります。

洗面所の隣がトイレ。

そうそう、写真を見てお気付きの方もいると思いますが、後生掛温泉は全館Wifi完備です。旅館部だけかと思っていましたが、トイレのドアの上にルーターが付いてました。これも、値上がりの理由の1つかもしれません。

予約の電話をした時に「湯治部でもWifiって使えるんですか?」と聞いたら「あ〜、使えますけど容量があまり大きくないのでね〜、、でも大丈夫だと思いますよ」との返事だったんです。

実際、ルーターに近い部屋でしたがちょっと遅かったです。宿泊者がかなり少ない時にあの速度ですから、満室になったらキビシイかもしれません、、、。

話が逸れましたがトイレです。トイレは1F、2Fで各1ヶ所。

こちらは男子トイレ。

残念ながらウォッシュレット無しです。←ぴー涙

続いて女子トイレ。

個室2つです。女子トイレもウォッシュレットはありません。

続いて炊事場を見にいきましょう。

ここは鈴蘭寮の出入口です。鈴蘭寮の炊事場は、一度建物を出て違う棟に移動しなくてはなりません。2F部屋の人は結構遠いです。

靴を履かなければいけないけれど、渡り廊下で繋がっている炊事場。

ここの炊事場は、調理道具も食器も有料です。持参することをオススメします。

食器用洗剤はあります。お湯は止めてはいけないようです。

ガスは無料。

特筆すべきは、コレ。

冷蔵庫代わりです。

炊事場には冷蔵庫がないので、皆さん自分の食べ物をレジ袋に入れて冷水で冷やしてるんです。すごい!

ぴーぱーは、そんな面倒なことしてられないので冷蔵庫持参です(・∀・)

車積載用の大きい冷蔵庫とは別に、持ち運びできる小さい冷蔵庫も持ってるんです。

1泊分の食材とビールなら、これで十分OK。

「小窓からビールだけ取り出す」なんてワザもできちゃいますよ♪

炊事場の横には地熱を利用した蒸し器があります。

ぱーは、重くて蓋を開けられませんでした。ぴーは、頑張って開けたら熱気がすごくて火傷しそうになった!と言ってました。

ご利用の際は、十分ご注意ください。

さて、いよいよお風呂です。

鈴蘭寮は、炊事場には遠いけど大浴場には近いんです。

この階段の横が、大浴場の出入口です。

渡り廊下を歩いて大浴場に向かいます。

入口に、毛せん峠の冷たい水が出ていました。

廊下に分析書が掲示されていました。

源泉名はオナメ・モトメの湯(後生掛温泉と書かれている分析書もありました)。源泉温度87.9℃、PH3.02の単純硫黄泉です。加水あり。循環と塩素は無しの掛け流しです。

こちらの分析書も、源泉名はオナメ、モトメの湯。源泉温度は88.4℃、PH3.2の単純硫黄泉。加水は、水道水を毎分20L加水してるそうです。

男女大浴場の入口前です。

後生掛温泉のチェックイン可能時間は午後3時〜ですが(湯治部は午後1時〜)、現在、午後3時〜4時はお風呂清掃の時間で入浴できないようになっています。

またコロナの影響で、土日の日中は宿泊者は連泊でも入浴できないそうです。土日は日帰り入浴者が増えるので、密を避けるための対策だそうです。

大浴場前の自販機にアルコールが売ってました。

残念ながら、大浴場は撮影禁止でした。

脱衣所はシンプル。脱衣棚がズラリと並んでますが、密を避けるためにカゴは間引いて置かれています。ロッカーは有料(100円)。脱衣棚はたくさんありますが、洗面台は2台。ティッシュもドライヤーもありません。

浴室は全て木造りです。初めて入った時は本当に感動しました・:*+.\(( °ω° ))/.:+

「7つの温泉浴」と書かれていますが、そのうち2つはサウナ。現在サウナはコロナで2つとも閉鎖されているので、実質5つのお風呂に入れます。ただ、浴槽1つ1つはそれほど大きくありません。同じ木造りのお風呂でも、酸ヶ湯温泉の千人風呂のような迫力はないかも。また洗い場にシャワーはありません。

そして、土日はすご〜く混みます。前回宿泊した時は連休で、日帰り客でものすごく混んでました!確かに、あれは密かも!!

今回は平日だったからなのかコロナの影響かわかりませんが、空いてました。また、お湯を抜いて清掃しているようで、清掃直後に行くと浴槽にお湯がたまりきっていなかったり温度が安定しなかったりすることもありました。

お湯は「単純硫黄泉」とのことですが、泥を含んだ泥湯です。入浴前に周辺の湯畑を見ましたが、まさにその「泥」を含んだお湯です。

普通浴槽は薄い泥湯ですが、「名物 泥風呂」という浴槽があり、かなりの泥が浴槽の底に沈殿しています。たまに、顔に塗って泥パックしてる人も見かけました。皆さんそれぞれの楽しみ方で、泥湯を満喫してるんですね。

部屋に戻る前に、もう少し館内探検をしていきましょう。

大浴場前の階段を上って右に曲がると、

奥の扉が、日帰り入浴者の有料休憩室。

日帰り入浴は大人600円、この休憩室込みだと大人1,000円です。その他、湯治部客室での休憩もできるようです。詳しくは公式サイトをどうぞ。

お隣の扉は、湯治部宿泊者用の談話室です。

湯治部の客室にはテレビがないので、テレビを見たい方はここでどうぞ。

ちょっと小さいけどテレビあります。

階段を上って左に曲がると、

日帰り入浴者の出入口。

喫煙所もあります。

ここが日帰り入浴の受付です。外は湯治部専用の駐車場。

受付の向かいに売店があります。横にチラッと映ってる階段を下りると、湯治部の客室に行くことができます。

多少の食材はありますが、お肉などの生鮮食品はなさそうです。

日帰り入浴者の出入口の方に曲がらずまっすぐ進むと、

旅館部への連絡通路です。

最初に旅館部に泊まった時は、この通路を通って大浴場の行き来をしていました。でも、今回は湯治部泊。ここから先は立入禁止です。

ちなみに旅館部には、旅館部宿泊者専用の小浴場もあるんです。かなりの待遇差です。

ぴーぱーは、自分達の部屋に戻ります、、、。

 

泊まった感想

3回目の後生掛温泉。正直、初めて来た時ほどの感動はなくなりましたが、やはり独特の泥湯は一度は入ってみたいお湯ですね。

旅館のすぐ近くに焼山登山口があるので、連泊して登山と温泉を楽しむのもオススメ♪ また、車で5分ほどの距離に一周2kmの大沼があり、気軽にハイキングもできるようです。

そこまでの時間も体力もない、、という方は、旅館横の後生掛自然研究路を歩いてみてはいかが!?

あちこちで湧いてる温泉を見ると、泥湯のスゴさを感じることができますよ。

番外編:後生掛自然研究路

というわけで、後生掛自然研究路をご紹介します。

入口は、駐車場の奥。

入口に研究路内の説明書きもあります。トイレもあり。

歩き出してすぐにこの景色。

地面のあちこちで、ボコボコとお湯が湧いてます。お風呂と同じ泥湯です。

さらに進んで行くと、

辺り一面、温泉の池です。

高台から温泉の池を眺めることもできます。

現在通行止めの箇所が多く、研究路全てを歩くことはできませんでしたが、一見の価値ありです。

『ここで生まれた温泉なんだ〜』と思いながら改めてお風呂に浸かると、また違った気分を味わえるかも♪

ぜひ歩いてみてください。



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