ユートピア和楽園 知内温泉旅館(知内温泉)
2019年7月訪問
北海道の道南エリアは、函館と湯の川温泉くらいしか行ったことがありませんでした。でも調べてみると、案外あちこちに温泉があるんですね。
今回ご紹介するのは、その道南エリアにある “北海道最古” の知内温泉、ユートピア和楽園。なんと開湯800年を誇るそうです。(公式サイトより)
道南に”北海道最古” の温泉があったとは、ぴーぱーは初めて知りました。
というわけで、やってきましたユートピア和楽園。
“北海道最古” の温泉の割には近代的な建物です。名前も “ユートピア和楽園” だし。
駐車場には知内温泉の歴史が掲示されていました。公式サイトにも、知内温泉の歴史が昔の写真付きで掲載されていますので、興味のある方はチェックしてみてください。
荷物を持って玄関に向かいます。
外観は近代的ですが、中に入ると庶民的な雰囲気。自分で靴箱に靴をしまって中に入ります。ここも秘湯を守る会の会員宿です。
フロントで名前を告げると、若いお兄さんが部屋まで案内してくれました。支払いは翌日ですが、現金しか取り扱っていませんのでご注意を。
お部屋
お部屋は2F。階段を上がってすぐの部屋でした。
今回じゃらんから予約したのは
プラン名:素泊まり◆北海道最古!5つの異なる温泉を満喫♪
部屋タイプ:【新館】和室6畳(トイレ付)
平日泊:1人 / 6,480円(入湯税別)
明るくて広い部屋です。広縁の椅子も座りやすくて良かったです。
すぐには気付きませんでしたが、この部屋8畳です。
予約したのは6畳だったので、アップグレードしてくれたようです♪
玄関のほぼ真上の部屋。
緑茶とほうじ茶のティーバッグがありましたが、お茶菓子はなし。
アメニティは全て3人分置いてありました。8畳部屋は、本来は3人向けなのかもしれません。
広縁にクローゼット。
「そういえば、お布団敷きのこと聞かれなかったね!?」と悩みましたが、お布団敷きには来ませんでした。黙ってセルフです。
入口の横に洗面台。
アメニティは扉の中に入ってます。固形石鹸からリンスインシャンプーまで全て3人分用意されてました。
洗面台の向かい側にトイレ。
かなり旧式ですがウォッシュレット付き。
じゃらんで検索すると、知内温泉旅館には部屋タイプも食事内容も様々なプランがあります。
例えば、本館トイレなし部屋のビジネスプランなら、今回ぴーぱーが利用した新館素泊まりプランより安い料金で2食付きで泊まることができます。口コミを見ると食事の評判も悪くありません。
“Wifiの繋がりやすい部屋” をリクエストしておいたら、最初は快適に繋がりました。でも時間が遅くなって人が増えてくると、遅くなってしまいました。
この部屋最大の問題点は、網戸の隙間から虫が入ってきたこと。
一見キレイな網戸なので油断してましたが、夜、布団に横たわって天井を見て悲鳴を上げました!!電気の周りを虫がたくさん飛んでるんです!
よく見たら、網戸の下のレール部分に隙間があり、そこから虫が入りこんでいたようです。手持ちの殺虫剤を吹きかけたら、大量の虫の死骸が床に散らばる結果になってしまいましたd( ̄  ̄)
全く油断なりませんね、、、
岩風呂:上の湯
館内を見学しながら大浴場に行ってみましょう。
暗い館内。廊下の電気は17時頃になって、ようやく点きました。
1Fに降りると階段の横にアルコールの自販機あり。
お値段は高め。
入口を入ってすぐ横にはソフトドリンクの自販機がありました。
まずは岩風呂から行ってみましょう。
岩風呂は館内図の左奥です。
明るい渡り廊下を歩いていくと、
岩風呂に到着。浴室前には100円リターン式のロッカーもあります。
横には休憩所もありました。
日本温泉協会の利用証が掲示されていました。
これによると、上の湯の源泉名は湯ノ里2号井(丙)。泉温60.4℃、PH6.6のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。加水、加温、塩素なしの完全放流式だそうです。
まずは女湯からご紹介。
広めの脱衣所。
シンプルな洗面台ですが、紙コップと綿棒、ドライヤーが置いてあります。
脱衣所にも分析書が掲示してありました。
入ってみましょう。
公式サイトの写真通りの浴室。
シャワーもあるし、石鹸類も置いてあります。
茶濁の湯が満たされる浴槽。源泉温度が高い割りに、お湯は入りやすい温度です。
続いて男湯です。
窓があるせいか女湯より明るい脱衣所。
男湯の洗面台にも綿棒、ティッシュ、紙コップが置いてあります。
ぴーが新しい分析書も撮影してくれてましたが、
ちょっと読みづらいですね。
女湯と左右対称の浴室。
洗い場はこの通り。
女湯との仕切りは低めです。
女湯も同様ですが、ザーザーと浴槽からお湯が溢れています。
それは良いとして、この床スゴイですよね!?
泉質のせいでこうなったのでしょうか!? 歩くと足の裏が痛くて困りました、、
下の湯
続いて反対側にあるお風呂に行ってみましょう。公式サイトにならって “下の湯” と呼ばせていただきます。
下の湯は食堂の前を通っていきます。
突き当たりのドアの向こうが浴場です。
男女別の入り口。
ここにも日本温泉協会の利用証が掲示されていました。
これによると、下の湯の源泉名は湯ノ里4号井(甲)。泉温49.6℃、PH6.7のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉です。加水、加温、塩素なしは同じですが、岩風呂は自然湧出なのに対して、下の湯は動力揚湯。つまりポンプで揚げてるということでしょうか?
下の湯の方が源泉が近いそうです。
まずは女湯からご紹介しましょう。
こちらはこじんまりした脱衣所です。
ティッシュ、綿棒、ドライヤーあり。
岩風呂より新しく見える下の湯。
岩風呂と全く同じお湯に見えますが、違うんですねー。
源泉が近いだけあって、ぱーはこちらのお湯の方が熱く感じました。右側の小さい方の浴槽は寝湯です。
続いて男湯です。
女湯と全く同じ脱衣所。
ここにも昔の分析書が掲示されていました。
夜なのでわかりにくいですが、女湯と左右対称の浴室です。
洗い場の数も一緒。
女湯に限ってですが、下の湯は熱すぎて長く浸かっていられませんでした。
なのでぱーは、下の湯は一回入ったきり。その後は岩風呂ばかり入ってました。
混浴露天風呂
続いて混浴露天風呂にいってみましょう。
露天風呂への出入り口は、本館客室のすぐ近くにありました。
廊下沿いは本館客室。露天風呂へ行くには左側のドアを開けます。
すると丸駒温泉旅館と同じような渡り廊下があるので、ここでサンダルに履き替えます。
さらに進むと露天風呂の入り口です。数メートルですが、屋根がない部分があるのが不思議というか残念、、、
その日は雨だったので小走りで湯小屋に駆け込みます。手前に簡単な脱衣所あり。
辿り着いた露天風呂はこの通り!浴槽からザーザーとお湯が溢れています!!
露天は人気がないのでしょうか?ぴーは2回ほど入りましたが、誰も来なかったそうです。
誰も入らないせいか、お湯もフレッシュないい匂いがしたそうですよ♪
それでもお湯はジャンジャン供給されます。
そしてザーザー溢れていきます。
浴槽の周りは “お湯浸し”。なんて贅沢なんでしょう♬
泊まった感想
そもそも茶濁のお湯が好きではないので、お湯に対する感動は薄かったです。
それより感動したのは、宿の清潔感。
朝早くから、セッセとお風呂の掃除をしています。脱衣所の床はもちろんですが、脱いだ服やタオルを入れる棚の中までキレイに拭いてました。脱衣カゴがないので有り難い事ですが、なかなかそこまで掃除してる宿って少ないのでは!?
浴室のイスもいつもきちんと整頓されてるし、もしかしたら浴室の洗い場の鏡も拭いてるかも!?
施設が古いのは否めませんが、あの掃除っぷりには感動です・:*+.\(( °ω° ))/.:+
あーそれなのに、どうして部屋の網戸の隙間には気づいてくれないんだろう、、、
平日だったので宿泊客は少ないようでしたが、日帰り客はひっきりなしにやってきます。日帰りは朝7時からやってますが、7時過ぎには車で常連さんがやってきました。
晩成温泉、美瑛町国民保養センターもそうでしたが、朝の一仕事を終えた後に温泉に入りにくる地元の方がいるようです。まさに地域密着型ですね。
車じゃないと行きにくい場所ですが、”北海道最古” の温泉を試してみてはいかが!?
妻のぱー:宿選び担当
温泉宿からビジネスホテルまで様々な宿を紹介しています。予算の都合で高級宿レポは少なめですが(笑)、宿選びの参考になったら嬉しいです。
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