安楽寺宿坊(安楽寺谷温泉)
2019年4月訪問
今回ご紹介するのは、四国八十八番霊場 第六番札所 安楽寺の宿坊です。以前、第七十五番札所 善通寺の宿坊に宿泊したことがあり、このブログでも紹介しています。
公式サイトを見ると、安楽寺の宿坊は “お遍路さんや参拝者のための宿泊施設” だそうですが、”会社の研修や学生の合宿にも利用できます” とも書いてあります。
お心の広いお寺です。
というわけで、ぴーぱーも泊まらせていただくことにしました。予約は公式サイトに書いてある電話番号に電話するのが一番早いです。ぴーぱーも電話すると、感じの良い男性が対応してくれました。
そして当日、車で到着したぴーぱー。車を一般参拝者の駐車場に止め、荷物を持って中に入って行くと「宿坊の宿泊者は境内駐車場を利用して良いですよ」と言われたので、境内の中に入れさせてもらいました。
改めて玄関へ向かいます。
玄関を入ると右手に受付カウンター。名前を告げ、まずは支払いを済ませます。なんと、安楽寺はカード払いも可能です。
玄関周辺は広く、大きな売店もあります。
ロビースペースもあり、コーヒーの販売機もありました。
お部屋
支払いを済ませると、館内の説明をしながら部屋まで案内してくれました。
ぴーぱーの部屋は1Fの1番奥でした。
宿泊料金は、1部屋 / 1〜2名の場合、2食付きで1人 7,200円(税込)。3名以上は6,480円です。その他、素泊まりもできます。詳しくは公式サイトをどうぞ。
お部屋は10畳でした。2人だったら十分な広さです。
テーブルの上にお茶セット。
お茶菓子があるのは嬉しいサービス♪
浴衣、タオル、歯ブラシ付き。
お布団敷きはセルフサービス。
丁寧な敷き方の案内が置いてありました。
窓からは隣のお堂が見えます。
各部屋の入口横には洗面台があります。
お風呂とトイレは共用ですが、プライベートな洗面台があるだけでも女子には嬉しいですよね。古い洗面台ですが、下に温水器が設置されていてお湯も出ました。
驚いたのは部屋でWifiが使えたこと・:*+.\(( °ω° ))/.:+ しかもサクサクです。
ぴーぱーの並びの部屋はアジア系外国人客の団体で、3人/1部屋で宿泊していました。また廊下の反対側にはもう少し狭い部屋が並んでいて、1人で泊まる場合はそちらの部屋になるようです。
トイレは廊下の端にありましたが、入口に扉がなくてちょっと落ち着かなかったです。
男子トイレ。
個室はウォッシュレット付き。
女子トイレは、
手前2つが和式トイレで、奥に1つだけ洋式トイレがありました。
手洗い場にはペーパータオルあり。
宿坊の見取り図です。公式サイトによると客室数は80室。ベッドルームも9室あるそうです。
夕食
夕食は18:00から。18:00になると館内放送が入ります。
少し遅れていくと、すでに大勢の人が食事を始めていました。写真は夕食後、帰りがけに撮ったものです。
ぴーぱーの名前が書かれたテーブルに行くと、お隣には年配のご夫婦が座っていて食事を始めていました。
軽く会釈をして着席。
善通寺ではご飯はお櫃で置かれていましたが、安楽寺は給仕係の方が部屋の隅で様子を見ていて、お代わりが欲しい場合は声をかけると飛んできてお給仕してくれます。
おかずは完全な精進料理ではありません。
でもやはり、野菜が中心。
シャレたお皿ですよね。野菜の下はエビ、カツオ各1枚、あとは刺身こんにゃくです。
野菜中心のお吸い物。
デザートもありました。概ね満足の内容です。
夕食時、アルコールを注文することも可能です。席に着くとすぐに「お飲み物は何か飲まれますか?」と注文を取りにきます。
ただ安楽寺では夕食後19:00から「お勤め」があるので、ぴーぱーは遠慮しました。ビールを飲んで盛り上がっているグループもいましたが、ほとんどの人はお茶で済ませていたようです。
ところでお隣のご夫婦です。ぴーぱーはあまり積極的に人に話しかけるタイプではありませんので、最初に会釈だけして食事を始めました。食べながら様子を見ていると、隣のご夫婦も寡黙な方達です。たま〜にお話してますが、お互いに敬語です。
『さすが宿坊に泊まる方は礼儀正しいな〜』と感心していましたが、途中で気付きました。お二人は夫婦じゃないんですねΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
一人旅同士が同じ席にされて、向かい合って食事していたわけです。
これって、お寺の気遣いでしょうか?(・ω・;) もしぱーだったら、一人でゆっくり食べさせて欲しいと思いました。
お勤め
善通寺では朝のお勤めでしたが、ここ安楽寺は夜のお勤めでした。
夕食後19:00からまずは方丈で説明を聞き、その後本堂へ行って全員で般若心境を唱えてから灯籠流し。その後大師堂へ参拝、というような流れでした。時間は40〜50分ほどです。
お勤めは自由参加ですが、宿坊に泊まる楽しみの1つでもあります。通常の参拝では立ち入ることのできない場所に入れて、仏様を間近で拝観することができるんです。
宿坊にお泊まりの際は、是非お勤めに参加することをオススメします。
大浴場
さて、お勤めの後はお風呂です。お勤めが終わった直後は混み合いますので、少し時間をずらして入るとのんびり入浴できると思います。
では、宿坊内探検をしながらお風呂に行きましょう。まず1Fのトイレ近くに自販機。
アルコールも売ってますので、夜のお勤めが終わった後に部屋でゆっくりビールを飲むことも可能です。
コインランドリーは食堂の目の前にあります。洗濯機200円、乾燥機は30分100円です。
石鹸は自由に使って良いそうです。
お風呂は宿泊棟から玄関へ行く途中にあります。
まずは男湯からご紹介。
それほど広くはない脱衣所。
入口横に鍵付きロッカーもあります。
ドライヤーも完備。
分析表が掲示されていました。
源泉名は安楽寺谷温泉、泉質は温泉法第2条該当泉。泉温19.1℃、加水はしていません。加温、循環、塩素投入です。
広々した浴室。
浴槽は2つあります。
こちらは循環の “薬師の湯”。
壺からお湯が出ています。
掛け流しの “弘法の湯” は残念ながらお休みでした。
洗い場の数も十分。
続いて女湯です。
脱衣所の広さは男湯と同じくらい。
こちらもドライヤー完備。
女湯は真ん中に浴槽があります。循環の “薬師の湯” です。
ご真言を唱えながら入ると温泉効果が増すかも!?
女湯も、掛け流しの “弘法の湯” はお休みでした。
入浴可能時間は16:00〜22:00。朝風呂は入れませんが、この時間内なら何回でも入浴できます。
ぴーぱーは2回入りました。最初に入ったとき、女湯は外国人団体客で混んでいてゆっくり浸かることができなかったんです。でも遅めの時間帯は空いてたので、のんびり入ることができました。
朝食
朝食は6:30から。朝も時間になると館内放送が入るので、食堂へ向かいます。
昨日と同じ場所に食事が用意されていました。
夕食もそうでしたが、彩りが良く美味しそうな朝食です。
朝は魚系のおかずはありません。
それでもお腹は一杯になり、満足の朝ごはんでした。
泊まった感想
朝ごはんを終えると、ほとんどの方が準備して出発して行くようだったので、ぴーぱーもそれに習いました。(改めて公式サイトを確認したら、チェックアウトは8:00だそうです)
部屋はキレイだしWifiもOK。お風呂は温泉で食事も美味しいです♪ 宿泊料金はちょっと高めですが、夜のお勤めも中身が濃くて貴重な体験でした。
夕方、飛び込みの白人お遍路さんが受付にやってきました。部屋は空いていたようで泊まれましたが、 “食事の準備はできません” と言われてました。
“宿坊ならいつでも泊まれる” と思っている外国人遍路さんがいらっしゃるかもしれません。でも満室の場合もあるし、ましてや食事付きで泊まりたいのなら予約した方がいいですよ。
皆さんも、安楽寺で宿坊体験はいかがですか。
妻のぱー:宿選び担当
温泉宿からビジネスホテルまで様々な宿を紹介しています。予算の都合で高級宿レポは少なめですが(笑)、宿選びの参考になったら嬉しいです。
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