大出館(元湯温泉 / 塩原温泉)
2018年8月訪問
今回ご紹介するのは、塩原温泉の中でも最奥にある元湯温泉の大出館です。
元湯温泉には何回も来ていて、お隣の元泉館はこのブログでも紹介しました。今回ご紹介する大出館も2回目の宿泊です。
夏の暑い土曜日に、涼を求めて塩原の奥地にやって来ました。
元湯温泉までは、林道のような道を通ってきます。さらに大出館は、斜面に建っているので駐車場がすごく狭いんです。
上の写真のように、まず建物に着く前に1つ目の駐車場があります。でも建物はさらに下に見えているので『まだ行けるだろう』と思い、進んでしまうのが世の常。
確かに下にも止められます。でも、下まで行くとこのように狭い場所に縦列駐車で止めることになってしまい、帰る時も大変なんです!以前宿泊した時にも面倒な思いをしたのに、忘れてまた下まできちゃったぴーぱー、、、。皆さんも気を付けてくださいね。
ようやく車を止めて中に入ります。そうそう、大出館は秘湯を守る会の会員宿です。入り口に提灯が下がっていました。
昔懐かしい雰囲気のロビー。
ロビーではコーヒーの販売もしてます。
自販機はソフトドリンクのみ。
アルコールはフロント横で売ってました。
フロントでチェックイン手続きをしていると、続々と日帰り入浴客がやってきます。脱衣所には金庫がないので、フロントで貴重品を預かってるんです。フロントの人は忙しそうでした。
お部屋
手続きを終えると部屋まで案内してくれました。斜面に建っているため、フロントが3Fになります。ぴーぱーの部屋は2Fでした。
大出館の予約方法は、公式サイトの連絡先を見て直接電話するか、秘湯を守る会のサイトからだとネット予約もできます。ただ、秘湯を守る会からの予約の場合は「問い合わせ予約」という形になり、最終的に泊まれるかどうかは宿から電話がかかってきて初めてわかるそうです。
そんな面倒なことはしてられませんd( ̄  ̄) ぴーぱーは宿泊前日に直接電話して空室を確認し、その場で予約しました。
今回予約したのは
部屋タイプ:8畳+2畳ベランダ+トイレ付き (2食付き)
土曜日泊:1人 / 13,100円(諸税込)
大出館は休前日料金はありませんが、正月やGW等は特別料金になるようです。また、平日限定で素泊まりプランもあるようです。詳しくは公式サイトをどうぞ。
古いけど、広々した8畳間。
2畳あるというベランダも広いです。
窓の外は緑です。左下に見えるのが以前泊まった元泉館。すぐ近くに見えますが、玄関までのアクセス方法が違うので簡単に行き来はできません。
大きいクローゼットが2つ。
反対側には洗面台と2ドア冷蔵庫。
有料ドリンク入りです。
お値段はこちら。この他にもワインや焼酎、数種類の日本酒もありました。詳しくは、お泊まりの際に部屋の案内をご覧ください。
お湯は湯沸かしタイプのポットがあります。お菓子は温泉まんじゅう。金庫はないので貴重品はフロントに預けましょう。
入口を入るとすぐトイレ。壁紙は新しくしたみたいですが、ウォッシュレットはありません。
トイレは不思議な構造でした。硫黄の影響で壊れちゃうのかもしれません。
掛け布団は綿だけど、カバーに清潔感があって高評価。敷布団はマットなしだったけど、厚みがある布団で寝心地良かったです♪
連泊の人はお昼ごはんも頼めるようです。
割と大きい旅館ですが、完全に家族経営な感じ。三世代くらいで働いてるみたいです。
前日でも予約できたので『空いてるのかな?』と思ってましたが、意外と部屋は埋まってるようでした。
墨の湯
前日に予約の電話をした時、感じの良い女性が丁寧に対応してくれました。その時に注意事項として、「〇〇と〇〇はありませんので」と言われたんです。
こちらも慌てていたので「はいはい」と聞き流しましたが、さて何がないんだったかな?確かどちらも『持っていけばいいや』というものだったけど、、、その後よく考えて思い出したのが「バスタオルはありません」でした。よし、これは持っていこう。バスタオル有料の宿はたまにありますしね。
でも、もう1つはなんだったかな?
来る途中の車の中で、ようやく思い出しました。「そうだ、シャンプーはありませんて言われたような気がする!」でも、そんな宿ありますかね!?(´・ω・`)
どうやら、あるみたいです。シャンプー、リンス、ボディソープは売店で販売してるそうです。日帰り客が多くて浴室に設置していない宿はたまにあります。でもそういう場合、宿泊客には部屋に個別シャンプーが置いてあったりするものですが、、、ここは宿泊客も買わないといけないみたいです。
幸い、ぴーぱーはバスタオルもシャンプーも持ってきてました。良かったです。
それでは、館内を見学しながらお風呂に向かいましょう。
お風呂は1Fなので、エレベーター又は階段で1つ下に降ります。
各階のエレベーター横に共用トイレがありました。
以前宿泊時はトイレ無しの部屋に泊まりましたが、共用トイレの様子はよく覚えていません。今回どちらの部屋にするか?と考えているときに「共用トイレはあまり綺麗じゃなかった」という口コミを見かけたので、今回はトイレ付きの部屋を選んだわけです。
では、実際の共用トイレはどんな感じでしょうか?
まずは手前の男子用トイレを見てみましょう。
あら、オシャレで綺麗なトイレじゃないですか!
個室もウォッシュレットはないけれど、むしろ部屋のトイレより綺麗です。
続いて女性用トイレです。男性トイレと同じで小便器がないだけ。
ウォッシュレット無しの綺麗なトイレです。
もしかしたら、トイレだけリフォームしたのかもしれません。これならトイレ無しの部屋でも全然OKですね。
1Fにおりてきました。お風呂へ続く廊下は2Fより古びた感じですが、共用トイレは2Fと同じで綺麗でした。
お風呂に向かいながら観察すると、1Fのトイレ無しの部屋も結構埋まっている様子です。
公式サイトの料金を見ると、トイレ無しの8畳部屋は平日なら1人8,000円(税別)で泊まれます。トイレ付きとの差額は、なんと1人4,000円(税別)です。これは大きい!
ただ、トイレ無しの部屋は休前日料金が発生するようです。秘湯を守る会のサイトを見たら、休前日は1人10,000円(税別)でした。
前置きが長くなりましたが、ようやくお風呂の紹介です。
最初にご紹介するのは墨の湯。公式サイトでもトップで紹介されている、大出館一押しのお風呂です。
日本で唯一の名湯「墨の湯」
大出館公式サイトより
鉄分豊富な真っ黒なお湯。
通常は混浴ですが、14:00〜15:00 / 19:00〜20:30は女性専用時間帯です。大出館のチェックイン可能時間は13:00〜。14:00〜の女性専用時間前にチェックインできるのは嬉しいですね♪
ぴーぱーもその時間を目指してやってきたので、女性専用時間が始まったばかりの14:00過ぎに墨の湯に入ることができました。
恐る恐るドア開けると、14:00過ぎたばかりで誰もいません。渋い脱衣所は散らかっています。
そういえば、墨の湯の向かい側にある休憩所には、慌てて出た感じの男性が数人座っていました。
洗面台にはティッシュもありません。
足拭きマットはビチャビチャ。
中に入ると、剥がれ落ちたタイルの浴室((((;゚Д゚)))))))
えっ!!これが名湯、墨の湯!?
墨の湯はぬるめ。隣の乳白色のお湯はかなり熱く、後から入ってきた女性は「水入れてもいいですか?」と聞いてきました。
この浴槽は、お隣の元泉館と同じようなお湯ですね。
洗い場にはシャワーはありません。
シャワーはないけど、ボディソープとリンスインシャンプーがあります。さらにクレンジングまで置いてあります。石鹸は売店で購入するはずでは!?
そんなことより、、、この浴室の壁、なんとかなりませんかね?
まるで廃墟です。後から子連れのお母さんが入ってきましたが、ぱーは子供が怖がって泣き出すんじゃないかと心配しました。
そんなぱーの心配をよそに、皆さん普通に入浴してましたが、、、、。
五色の湯 御所の湯
その頃、墨の湯に入れないぴーは御所の湯という混浴風呂に入っていました。
ここ大出館には「男湯」はありません。「混浴」か「女湯」のみです。実はそのことも、すっかり忘れていました。
墨の湯に比べたら、かなりキレイな脱衣所。
散らかっているのは入浴者のマナーの問題だと思われます。
なんと!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ 浴室も信じられないくらいキレイ!!
公式サイトを見ると各浴槽に名前が付けられていて、左側の小さい浴槽が「平家かくれの湯」右側が「御所の湯」。ちなみに、墨の湯の隣の浴槽は「鹿の湯」だそうです。
源泉は一緒のようですが、なぜか「各浴槽ごとに浴用、飲用に特効がある」と書かれています。(詳しくは公式サイトをどうぞ)
この浴室も、洗い場にシャワーはありません。そしてここにはボディソープのみです。
露天風呂へ行ってみましょう。
階段を降りたところに露天風呂(野天風呂)があります。
名前は「岩の湯」。神経痛に特効があるそうです。
ところで、ぴーが墨の湯の女性専用時間にこの混浴風呂に行くと、なんと女性入浴客もいて驚いた!とのこと。男性を交えた40代と思しきグループで、混浴を楽しんでいたそうです。
ふうん、、、、、そういうお客さんもいるんですね。
グループで混浴を楽しみに来たり、あわよくば混浴を楽しめちゃうかもしれない♪と期待して1人でやって来たり。色々な目的でこの山奥の日帰り湯は混んでるんだなぁ(・ω・`)、と納得したぱーでした。(´-ω-`)
分析書は廊下に掲示してありました。公式サイトの温泉の案内は少しわかりにくいですが、墨の湯以外のお湯の総称として五色の湯、と言っているようです。その五色の湯の分析書を見てみると、源泉名は御所の湯。泉温51.1℃、PH6.6の含硫黄 -ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。
墨の湯は源泉名、五色の湯No.3、 泉温50.3℃、PH6.2の含硫黄 -ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。あれ、泉質は御所の湯と同じですね。詳しい成分表は公式サイトに記載されてますので、興味のある方は確認してみてください。
五色の湯 高尾の湯
いや〜、、、墨の湯にはびっくりさせられたけど、女性専用のお風呂はキレイに違いない。
隣の、女の湯の暖簾をくぐります。
ん? 脱衣所は混浴の御所の湯より、古びた印象?
気のせい、、、??
確か混浴風呂の洗面台はオシャレな雰囲気だったと思うけど、女の湯はこれ!?
とにかく入ってみましょう。
えっ!!((((;゚Д゚))))))、、、、、、またもや剥がれ落ちたタイルの壁!?
シャワーもシャンプーもないどころか、鏡も半分ありません、、、。
それと、なぜ墨の湯にはクレンジングとシャンプーがあるのに、女の湯にはないのでしょう?
ちなみに、公式サイトによるとこの浴槽は「高雄の湯」。よく見れば、隣の墨の湯と天井で繋がってます。つまり、墨の湯と女の湯は改装してないってことですねd( ̄  ̄)
なんだか怖くなってきて、露天の「子宝の湯」へ避難、、、。
露天だけは、お隣の混浴と一緒に改装したいみたいでまともな雰囲気。
向こうに見える白い建物が元泉館で、手前の茶色い屋根が元泉館の浴室棟だと思います。
墨の湯から逃げて女の湯に来たのに、全く変わらない雰囲気でショック。それから、前も来たのにこんな衝撃的なお風呂を覚えていない自分にもショック!!
ガックリ肩を落としてお風呂を出たぱーでした、、、、、。
貸切風呂 藤の湯
打ちのめされてお風呂を出たぱー。部屋に帰ろうとトボトボ歩き出すと、混浴の御所の湯のすぐ隣に、もう1つの暖簾を発見しました。
あ、貸切風呂入ろうかな♪
幸い「空いてます」の札だったので扉を開けると、キレ〜イ。
壁にシミもないし、洗面台もキレ〜イ。
浴室に入ってみると、
タイルが剥がれ落ちてない・:*+.\(( °ω° ))/.:+
相変わらずシャワーはないしボディソープしか置いてないけど、全く問題なし!
ようやくまともなお風呂に入れて満足のぱー。。。。。。
窓から爽やかな風が入ってきて贅沢な気分です。
この後は、貸切風呂「藤の湯」にしか入らなかったぱーでした。
夕食
食事は朝夕部屋食です。夕食は18:30にお願いしました。
ほぼ時間通りに夕食が運ばれてきました。食事は一気出しです。
山菜、川魚、お野菜など、
大出館公式サイトより
地産地消のあたたかなお食事です。
お品書きも説明も特になかったと思います。
それほど変わった品もなく、旅館で一般的に出てくるメニューが並びます。
基本メニューは和牛しゃぶしゃぶですが+300円ですき焼きに、+700円で牛ヒレステーキの陶板焼きに変更できるそうです。食事開始の40分前まで申し込み可能。
ご飯は卓上で炊くうなぎめし。
炊き上がりはこんな感じ♪
お汁はけんちん汁。
デザートはメロンとオレンジの盛り合わせ。
ごちそうさまでした。
朝食
朝食は、8時頃運ばれてきました。
シンプルですが、十分な内容の朝ごはんです。
ご飯も美味しかったです。
泊まった感想
5年ぶりに再訪した大出館ですが、浴室の老朽化には驚きました。でも、昔のメモを見直したら「設備は古い」って書いてありました!単に、忘れてただけ!?
お風呂の改修工事をすると、その間営業できなくなるのはわかります。でも墨の湯と女の湯の壁は、そろそろ直した方が良いのでは?d( ̄  ̄)
自由に入れる貸切風呂があって、比較的空いてるのが救いです。でも残念ながらぱーは、女の湯が改装されない限り再び訪れる気にはなれません。厳しい意見でスミマセン。
大出館の五色の湯とほぼ同じお湯だと思われるお隣の元泉館は、部屋でWifiも使えます。その上、素泊まりにしても元泉館の方が安いです。駐車場も停めやすいし♪
なんだかイイとこ無し的な感想になってきちゃいましたが、、、、。
あ、混浴好きにはオススメです!男性は、必ず混浴です!トイレ無しの部屋だと比較的安いです!!
その辺にメリットを感じる方には大出館、オススメですよ。
妻のぱー:宿選び担当
温泉宿からビジネスホテルまで様々な宿を紹介しています。予算の都合で高級宿レポは少なめですが(笑)、宿選びの参考になったら嬉しいです。
-
前の記事
温泉ホステル 陽の笑(伊豆山温泉) 2018.12.16
-
次の記事
東急ステイ蒲田 2018.12.18
コメントを書く