車の網戸作製

夏の車泊に欠かせない物の一つに “網戸” があります。
これが無いと、車内に蚊が入ってきて寝られません。
さらに世界に行ったら、マラリアを持った蚊もいます。噂によるとロシアには体長5cmの巨大蚊もいるそうです(ホントかどうかは未確認)。網戸は必需品です。

これまでぴーぱーは、市販の布製ネットを使ってきました。

ネットをドアの上から被せるタイプです。これはこれでいい製品です。オススメします。
でも世界に行ったら毎日使うので、おそらくその内破けるでしょう。また毎日、付けたり外したりするのもおっくうです。
付けっぱなしにできる網戸を作ろうかな?と、2、3年考え続けてきました。
でも、網を取り付けるいい方法がなかなか思いつかなくて、、、。
でも先日、この方法ならなんとかなりそうな方法をようやく思いつきました。

その方法とは?

まず窓の下側は、窓ガラスと水切りゴム(と言うのだろうか?)の間に、薄いアルミのフレームを差し込んで、それに網を取り付けます。

上側と左右は、ガラスモールとドアの鉄板の間に、網を折り曲げて差し込みます。
ドアを閉めると、ドア側と車体側のモールが網を両側からサンドイッチして、すき間無くしっかり固定してくれる仕組みです。

使用する網は、コレ!

ペットの猫が引っ掻いても穴があかないステンレス製の網戸用の網です。ステンなので丈夫で錆びません。

それでは、さっそく製作開始!
まずは下側フレームから。
原寸大の図面を紙に出力して切ってサイズ確認。(毎度のことです)

今回の材料は0.6mmのアルミ板。
厚みがキリのいい0.5mmでないのは、少しでも厚くして丈夫にしたいから。
でも0.8mmだと、ガラスと水切りの間に差し込めなくなるから。
(結果的には、0.5mmでも問題無かったと思います)

ケガキ線をカッターで入れて、、、

折り曲げて切り出し。

現物合わせ。問題なし!

万力にはさんで曲げ開始!(最近こんなネタばっかりですいません)

さらに曲げて、、、曲げ完了!

再び現物合わせ。

曲げる前は、クニャクニャだった板が、曲げてドアに差し込んだら強度が出ました。
これならいけるだろうと安心する。

ガラスと水切りの間に差し込まれている部分をドア内側から見ると、、、

外側から見ると、、、

水切りがない部分も、ドア内装のすき間に差し込まれている。

ちなみにアルミとガラスがこすれると、ガラス内側に貼ってあるセキュリティフィルムにキズがつくかもしれないので、
接触部分には、薄い布や防水テープを貼る必要があります。
ぴーは、とりあえずマスキングテープを貼って作業を進めました。
(後日、カッティングシートを貼りました)

次に幅15mm、厚さ2mmのアルミのフラットバー登場。
ドリルで穴を開けて、、、

下側フレームとネジで合体。

さらに5cm間隔で穴を開け、、、

ステンネットを窓枠よりも大きめにカットして、、、

フラットバーのふちで折り返す。

ちなみにネットの線径は約0.2mmなので、カンタンに曲がります。戻りも少ないので曲げやすいです。

そしてフレームに重ねて穴の位置を合わせて、、、

千枚通しをグリグリ差し込んでネットの穴を広げ、、、

ネジを通して、、、

ナットで締める。

全部の穴をネジ固定。下フレームとネットの結合完了!
しっかり結合できました。見た目もなかなかグー。
ちなみにネジも錆びないステンネジです。(ただし電触作用でアルミを徐々に溶かすかもしれませんが。まあ2、3年は大丈夫でしょう)

窓に差し込んで、網に切り取り線、折り返し線をサインペンで入れます。

線に沿ってはさみで切ったり曲げたり。

切り口は、線が尖っているので、最近オキニのアルミテープで覆います。

現物に戻して差し込んで確認。あとは上辺を残すのみ。

同じ作業をやって取付完了!

差し込み部分拡大。
ぴー的にはまあまあの出来かな?

曲線部分は、線に沿って網を曲げられないので、曲げずにそのままモールにはさませる形にします。

横から見ると、、、多少たるんでいますがヨシとします。

○の部分に、小さなすき間が!
虫が入らないように、後日スポンジで塞ぎます。

外から見ると。

中から見ると。

勿論、ガラス半開きも、、、

全閉も可能。

なかなかいい出来です。
これで蚊に刺されず涼しく寝られそうです。
また就寝中、いきなり手を突っ込まれて襲われるなどの防犯対策にも多少はなると思います。

出来栄えにご満悦のぴーだったのですが、
作業が終わって車のエンジンをかけようとしたところ、なんとバッテリーが上がっていました。
作業中、パワーウインドウを何度も上下させたせいですね。
またしても「まさかの」と言うか、「案の定」と言うか
パワーウインドウは、思いの外電気を食うようです。皆さんもお気をつけください。

慌てて充電中。