ステアリング ゴムブーツ交換1

パナールロッド ブーツ修理2」のつづき

ゴムブーツ破れの修理は続きます。
今回は前輪のステアリングリンケージ関係のブーツを全交換します。

この4本です。

棒だらけ。今回作業をして、ようやく各ロッドの役割が理解出来ました。
なおパナールロッドの作業については、前の投稿でも一部紹介したとおりです。

ブーツの状態を、代表写真で紹介すると、、、

ブーツ周囲も割れています。他のブーツも似たり寄ったりです。

作業開始!

まずジャッキアップして、前輪を外します。その方が作業がしやすくなります。
(最初、外さないで作業したのですが、ムリでした)

ロッド本体を外す前に、パナールロッドに何かのケーブルが固定されているのを外します。

M6ボルトで固定されているだけなので、、、
サクッと外す。

ではナット掃除。

精密ドライバーでも掃除。

556浸透。ここまでは毎度お馴染み作業です。

ゆるみ止めの割ピンが付いているボルトは、ラジペンで曲げて伸ばしてピンを抜く。

そうしたら、ナットを次々ゆるめます。

ドラグリンクとピットマンアームの結合部分。22mmソケット+600mmブレーカーバー。
同リンクの反対側。22mm。
ステアリングダンパー。19mmロングメガネ。
タイロッドの両側。ここも22mm。
パナールロッドの左側(進行方向左側)。22mm。
ゆるめてから、ドライバー刺し込んで、テコの原理で固着を引きはがしておきます。
パナールロッドの反対側。22mm。

ここまでは全部順調にゆるみました。

あとは抜き取るだけ。

ところが抜き取るのが大変でした。

何しろ各ロッドのテーパーシャフト(円錐形の軸)が、どれも穴に貼り付いて抜けないのです。

まずここは、ギヤプラーで引っ張ったら何とか抜けました。でもプラーのボルトが少し曲がりました。

なんとか抜けた。

ここは火あぶりしてから、、、

プラーかけてハンマーで横から殴って取る。

もう疲れてくる。

極めつけはココ。パナールロッド。
後ろへボルトを抜こうとしたら、、、

ボルトの頭がデフに当たってつかえて抜けません。

どう言う作りしてんだ!整備性悪すぎ。

キレかけましたが(笑)、少し頭を冷やして、、、ジャッキで持ち上げてみました。

サスペンションの上と下の位置関係が動いて抜けました。ホッ。

車の整備ってこう言うものなのですね

で、パナールロッド取れる。

あとは、ステアリングダンパーの2つのボルトだけなのですが、これがどうしても抜けません。
ピッタリ固着しているようです。

プラーでダメ。そもそも形状的にプラーがしっかりかからないのです。

当て木してひっぱたいてもダメ。

しょうがないので他のロッドとつながった状態で車から外し、、、しばし考える。

二カ所のボルトが抜けません。

まずは万力に固定して、、、

火あぶり、、、ダメ。

家の土台とブロック塀の間に挟んでジャッキで押す、、、ビクともしない。

車体をジャッキで持ち上げて、その下に入れて車重で押す。2t弱くらいで押してると思うのですが、、、効かない。

あっ、この手はどうだろう。電磁調理器で加熱、、、ゼンゼン熱くならない。

この方法は、今後要研究だな。

結局、プラーが外れないように、別のレンチで押さえて、引っ張りながらハンマーで殴ったら、、、

取れた!!

引っ張りながら叩くのがコツのようです。叩かないで力だけ加えても難しいです。

これが取れたブツ。
後ろのパナールロッドも一緒に記念撮影。全5本。

まるで体育の鉄棒です。

試しに重さを量ってみると、、、全部で22kg。

もう少し軽く作れたらいいのに。もし半分の重さになったら、10kg余計に荷物を積めます。
世界旅は荷物が多いので、少しでも多く荷物が積めると助かるのです。でも耐久性第一ですね。

ブーツの方はこんなカンジ。

カネゴンに似てる?

じつはここまでの作業に3日かかりました。疲れた、、、。

次回はいよいよブーツを交換します。

【つづく】