シートカバー作りました!
デイビーのシートは、かなりボロでお疲れです。そりゃあ25万キロ15年ですから。でも車の他の部品と違ってシートは交換できません。(勿論カネさえあれば交換できるでしょうけど)
数年前、ぴーはシートを自分で洗った事があります。洗剤付けたブラシでこすって水雑巾で拭いて洗剤薄めて乾かすです。効果はありましたが大変な作業でした。旅の間にできる事ではありません。旅の間はどうしたらいいでしょうか?
そこで、、、
シートカバーを付けることにしました。
でもネットや車用品店で既製品を探しましたが、なかなか気に入ったのがないんですね、、、。
安いのはすぐ破けそうだし、高いのは確かに高級感はありますが、なにしろ数万円もします。さらにデイビーのシートにはサイドエアバッグが入っているので、エアバッグ対応商品でないとダメな事も選択肢を狭めてくれます。
そう言えば昔、Tシャツをシートに被せてカバー代わりにしていたご同輩もいましたね(あるある)。30〜40年前の話しです。
でも今の車ではNG行為です。シート側面の肩の辺りからエアバッグが膨らむのにジャマになるからです。
それなら作ってみるか?
毎度の展開です。
ぴーは裁縫はボタン付けは出来ますが(→“しか出来ませんが ” が正しい言い方)、なんと!ぱーは服飾学校卒業者です。ぱーに作ってもらえば、きっと素晴らしいのがあっという間にできるハズ。
そこで二人で生地を買ってきました。
新宿アルタのオカダヤで買いました。幅1.2m、長さ2mで二千円くらいでした。
(買ったのは3月初旬。外出自粛になる前です。念のため)
まずは型紙作り。
今回作るのは、エプロン型と言う(らしい)タイプです。コレならエアバッグのジャマになりません。
新聞紙をサイズに切って、、、
ここまでが、ぴーの担当作業です。
そして一ヶ月が経ちました。
コロナのせいではありません。ぱーが自分のブログの移行作業に掛かりっきりで手が回らないのです。(本当は面倒くさいらしい。服飾学校出身者ですが、実は裁縫がキライなようです)
仕方ないので、ぱー先生指導の下、自分でやることに、、、。
ミシン縫いはやった事ありませんが、ぴーは自称 “電動工具マイスター” です。
ミシンくらい“お茶の子さいさい” です、、、きっと、たぶん。
まずは一ヶ月間放置されていた型紙を生地に重ねて、、、
まち針で固定。
型紙の周囲をチャコペンで線引き。
ぱー先生に言われるとおりに、折り返し分として3cm外側にも線引き。
はさみで裁断。
ぱー先生の布切りばさみ。さすがジョキジョキよく切れます。
周囲を二重に折り返す。
まち針で留める。
差し込み部分も同様に作って、、、
生地切り出し完了!
で、ミシン登場。
ぱーが学校に入学した時に買ってもらったミシンだそうです。
結婚後は、たまに雑巾縫いに使っているのを見た程度ですが、昔の日本製なのでモノは確かなハズ。
でもノーメンテなので(ウン十年、油も注していないらしい。ぱー先生はそういうの気にしない人です)、下糸のボビン巻き機能が壊れているらしく、手巻きしました。とりあえず300回巻きましたが、完成までに1000回近く巻いたかな?
そのボビンをはめて、、、
上糸も取付け、、、
糸をミシンに通すのですが、これがヤヤコシイ。
ここ通して、ここで折り返して、ココくぐらせて、、、どうしてこんなに複雑なのか?
何度も通し方を聞き直すと、先生のゴキゲンを損ねそうなので必至に覚えました。
最初は先生が模範演技。さすが手慣れたカンジです。
でもすぐに選手交代。(先生はお忙しいのです)
緊張します。
ミシンを動かすには、このペダルスイッチを脚で踏む(実際にはあぐらをかいたヒザで押した)のですが、慣れていないのでうまく押せません。
押し方が少なくて動かなかったり、逆に押しすぎてガーと動いて慌てたり、、、ドキドキの作業です。
まずは失敗しても目立たない部分を縫いました。
一見まともに縫えたように見えますが、、、
よ〜く見るとこんなカンジ。
でも先生曰く「上手、上手。じゃあ後はガンバって!」と言って、行ってしまいました。
あとは自力で作業です。
端を折って縫って、筒になった部分に棒入れて、、、
両側縫って、差し込み部分完成。
いよいよ本体縫い。うまく縫えるでしょうか?
途中、糸が切れたり、針が折れたり、関係無い部分を重ねて縫ってしまったり、、、なかなかうまく行きません。
それでもなんとか本体周囲を縫い終えました。
次に自宅にあった布テープを切って、、、
末端処理して、、、
本体に縫い付けようとしたらぱー先生が、
そういうのは折り返し部分に最初に差し込んでおいて、一緒に縫うのよ!
先に言ってくれ、、、泣。
時すでに遅し。
後付けして多少見てくれは悪くなりましたが、機能的には問題無いので良しとします。
取付ヒモついた!
差し込み部分の位置を決めて、、、
縫い付ける(本体裏側に縫い付けます)。
こうやって二枚作りました。まさにエプロンそのもの。
上写真の右側の取付ヒモの色が上下で違うのは、布テープの長さが足りなかったので二種類のテープを使ったから。外出自粛で買いに行けない影響がこんな所にも。
それでは取り付けてみます。
ココにしばって、、、
差し込み部分は、シートのすき間に差し込んで、カバーが前にずれるのを防ぎます。
後ろから見るとこうなります。
木の棒がシートの間に挟まって抜けにくくなります。
前ヒモしばって、、、
取付完了!
なかなかの出来に思わずニヤついてしまう。
調子に乗ったぴーは、さらにこんなモノも作りました。
物入れを作ってシートカバーの下に縫い付けました。
車泊の旅では、物入れはいくらあっても多すぎることはありません。きっと役に立つでしょう。
■ミシンは素晴らしい!
今回初めてミシンを触ったのですが、これ素晴らしいです!感動モノでした。
自称 “電動工具マイスター” のぴーとしては、「ミシンも所詮電動工具の一つ」くらいにしか思っていなかったのですが、実際に使ってみるとミシンは電動工具というよりは精密機械ですね。カメラとかそういうモノの仲間だと感じました。
まず、一つ一つの部品が小さくて精度が高い。それなのに弱くて壊れやすいわけではなく、一つ一つが頑丈でしっかりしていて、カッチリ動作して不安無く使える。しかも故障せず長く使える。日本のものづくりの神髄に触れた気がしました。さすがジャノメ。
“弘法筆を選ばず” ということわざがありますが、逆に “いい道具は人を選ばない” とぴーは常々思っているのですが、まさにこのミシンはそれでした。
ぱーのような熟練者から、ぴーのようなド素人まで誰が使っても、それなりに使えるように作れられています。
さらに細かい縫いには針を半ストロークだけ動かすボタンがあったり、生地の重ね目が厚くて電動では縫えない場合には、手動でプーリーを回せば縫えるようになっていたり、針の糸通しがワンプッシュでできるボタンがあったり、現場のあらゆる作業を熟知していて、それに応える方法をいろいろ備えているあたり、まさに至れり尽くせり。現場からの長年のフィードバックを蓄積し続けた結晶だと思います。
こんなに素晴らしい機械が家にあったことに驚きです。
思えば、裁縫はDIYの元祖かもしれません。
今回、ミシンがぴーのDIYの世界を広げてくれたような気がします。
こうなったら今度アレも作ってみようかな?
旅に持っていくモノで欲しかったのがあるのですが、既製品が無くて、しかし作る方法もなく諦めていたのです。
作ったら紹介します。
ともかくよく出来たシートカバー。
先生がよかったのか、生徒が優秀だったのか、ミシンが素晴らしかったのか?
ぴーぱー夫婦の だんなのぴー:車担当。
四駆、旅、登山、星、温泉、お遍路、DIY、野菜づくり、マグロ好きの50代。別名マグロよしのり。2020年3月退職。
-
前の記事
生えてきた! 2020.04.30
-
次の記事
25万キロ初交換シリーズ⑩ ブッシュ交換は不要だった? 2020.05.04