ユーザー車検前整備3 ファンベルト交換

車検に出す前にやった事がまだありました。紹介するのを忘れていました。
ファンベルトの交換です。

日産サファリには、オルタネーターベルト、パワステベルト、エアコンベルトの3本のベルトがあります。

これらのベルトが古くなって切れると、発電できない、パワステ効かない、エアコン効かないだけではありません。
これらがウォーターポンプも回しているので、それが回らなくなり、オーバーヒートして廃車です。
要するにチョー大切なベルトです。

交換時期がどれくらいか調べてみると、HPによりまちまちで5〜10万キロの間の様ですが、走行距離にかかわらずベルトがキュルキュル泣いたり、ひび割れしたら交換時期です。

今デイビーに付いているベルトは、まだ3万5千キロしか走っていませんが、交換して2年経ち、世界に行くにあたりここで交換しておけば、旅中の交換回数を減らせるので交換することにしました。

外すには順番があります。一番前側のベルトから外します。(後ろ側から外すと、前のベルトがジャマして外れないから)
それから、外す前にベルトを指で押して、ベルトの張りの強さ(テンション)を良く覚えておきます。付けたときに同じくらいのテンションにするためです。←コレ重要!

■パワステベルト

と言うことで、最初はパワステベルト。
ベルトを外すには、この2つのボルトとナットを緩めて、、、

緩める。
緩める。

そしてプーリーの横にあるこのボルトを緩めればいいのですが、奥にあるのと角度が悪くて手が入らない、、、

そこでソケットレンチをこんなふうにつないで、、、

ボルトの頭になんとかハメるものの、力が伝わりにくいです。

それでも少しずつ回すと、プーリーがゆるむ方へ移動して、、、外れた。ふー。

と言うことで一本目!

■オルタネーターベルト

続いてオルタネーターベルト。一番太いベルトです。

コイツを外すには、この2つのボルト、ナットを緩め、、、

緩める。
緩める。

このボルトを回すと、、、

回す。抜ける直前まで全部回す。

オルタネーターが動いて、ベルトが外れます。

二本目!

■エアコンベルト

※エアコンベルト取外し方法の記述に一部誤りがありましたので以下修正しました。2022.03

最後はエアコンベルト。

コイツもなかなか難物です。なにしろ奥の奥にあります。
ベルトを外すには、この二本のボルトをゆるめます。

まずプーリーセンターのボルトをゆるめます。これが固定ボルトです。
ゆるめるにあたって、プーリーを供回り防止する必要はありません。
ボルトにメガネレンチをかけて、反時計方向に回せば、プーリーの中心部分だけが回ってゆるみます。

そして右側のボルトを緩めて、ベルトのテンションをゆるめると、、、

三本目!

ここまで1時間強。
この作業は3回目ですが、何回やっても大変です。
狭いところに手を突っ込むので、腕も傷だらけになります。
腕まくり厳禁ですが、腕まくりしないと手が入らない。難しいところです。

外した3本。

状態チェック。

どれもひび割れなく、劣化も少なくまだ使えそうなので、予備部品として持っていきます。

新しいベルトがコレ!
バンドー製。これまで付いていたのと同じです。
信頼しています。

新しいのに付け替えて、前と同じくらいの張りに調整してオワリ!
新しいベルトは気持ちが良いですね。

■御法度モノの燃費アップ方法

これは絶対にやってはいけませんヨ!
やらないことを約束で、こっそり教えます。

この3本のベルトのテンションを、ほんの少し緩くすると燃費が上がります。
ぴーの経験では(だからやってませんてば!)、リッター1kmくらいはカンタンに上がります。エンジンの吹け上がりも軽くなります。
逆に締めすぎると、燃費は下がる、吹けも重くなります。

理由はカンタンです。
ベルトはエンジンの出力軸に掛かっているので、締めすぎれば軸回転の抵抗が増すし、緩めれば抵抗が減るからです。

でも、

ベルトのテンションは適正値で!