スタック脱出道具作製

デイビーが入院中なので、車が無くてもできる準備をします。
でも結局、車がらみの準備ですけどネ。



さて世界に行ったら、オフロードを走ることは避けられません。
オフロード走行にスタックはつきものです。スタックしないように気をつけるのではなく、スタックしてもいいように備えておくのが肝心です。

かつてぴーぱーは、ケニアでライオンもうろつくサバンナで、ドライバーが運転するランクルが沼地でまさかのスタックでピンチに陥ったことがあります。

ランクルやサファリのような重量級の車がスタックすると人力ではどうしようもありません。大人が数人で押しても引いても動きません。ビクともしません。
武田信玄ではありませんが、“動かざる事山のごとし”とは、まさにスタックしたランクルかサファリのことです・笑。
その時も結局人力ではどうしようも無く、大型の全輪駆動トラックに来てもらい、力尽くで引っぱってもらいようやく脱出できました。今となっては楽しく懐かしい想い出ですが、その時はなかなかシビレル状況でした。

スタックした時のための装備と言えば、ロープとかジャッキとかいろいろありますが、大抵のオーバーランダーは、スノーヘルパー(またの名をサンドラダー)を持っている人が多いのではないでしょうか?
例えばこんなの。

これも確かに有用な道具だとは思います。
でも北海道生まれのぴーの雪道での経験から言わせていただくと、これなかなか使いづらいんですよね。

スノーヘルパーは、車輪の下に差し込んで使うのですが、差し込むためにはタイヤの前や後ろをかなり掘らなければならなりません。差し込み方が甘いとタイヤが空回りするだけで板をグリップしません。
しかし汗水垂らしてようやく差し込んでグリップさせても、アクセル踏んでタイヤが回ったとたん、スノーヘルパーがタイヤに蹴られて後ろにぶっ飛んできたり(※飛んできたヘルパーが、後ろで押していた人の脚を直撃して大怪我する場合があります。超危険です)、車が少し動いたと思ったら途中でヘルパーが横に外れて一からやり直しになったり、、、うまくいかない事が多いのです。

扱いがカンタンで、軽くて、場所も取らず、一発で脱出できるいい道具は無いかなあ?
ここ数年いろいろ探していたのですが、やっぱりコレかな?

え〜〜っと、この動画をご覧になって、「ぴーのバカには付き合いきれん」と思った方も多いかと思います。たしかにそう思われても無理もありません。
こんなインチキ臭く、カッチョ悪い方法で(投稿者の方すいません。でもぴー的には高評価です)、果たしてスタックから脱出できるのでしょうか?
ぴーも100%信じているわけではありません。でも決して悪くない方法だと思います。
少なくとも、タイヤの前後を掘る必要がない、後ろにぶっ飛んで来ることもありません。あとは、しっかり結んで途中で外れる事がないようにすれば意外にうまく脱出できるのではないでしょうか?
まあ本当にその通りかどうかは、ぴーが身をもって確かめてきます。
ただしデメリットとしては、棒が車のタイヤハウスやボディーに当たってキズつく可能性がありますね。
(ちなみに以前は、深い砂の穴からこの方法で脱出する映像があったのですが、今回は見つかりませんでした。ご覧頂けないのが残念です)

でもさすがに木の棒ではなんなので、もう少し体裁良く作ってみることにしました。

材料は、手許にあったコの字型アルミチャンネル。80×40×厚さ4mmです。
強度を考えると本当は鉄がいいと思いますが、いいサイズのアルミが手許にあったのでそれを使います。
車で踏んだときに曲がらないといいのですが、、、

いきなり登場したのは、スライド丸ノコ。ぴーの最終兵器です。
コイツでアルミチャンネルをスパッと切っちまおうと思います。
金ノコで手でも切れますが、一本切るのに10分はかかるかな?
それではかなり疲れるので、今回はコイツにお願いすることにします。

材料をあてがって、、、

10秒後にはこのとおり。まるでチーズかバターでも切るように切れてしまいます。全く力いらずです。スバラシイです。
じつは、以前に紹介した荷台ベッドの製作でも、この丸ノコは大活躍しています。厚さ20mmのアルミの板も、金属、木材何でも切れます。特にキチンと直角に切りたいときは必需品です。
でも、こんな高い道具使わなくても根性さえあれば、何でも人力で切って切れないことありませんが、最近はついつい機械に頼ってしまうぴーなのです。

確かにスバラシイ機械ではありますが、切った後には切りくずが盛大に散らばります。これを掃除するのにやはり10分かかります。
結局、手で切るのと時間的には変わりません。どっちが便利なのかムツカシイところです。

それはさておき、、、。
長さ50cmに切りそろえた材料に、穴や切り欠く場所をサインペンで記入。
(一カ所開いている穴は、もともと開いていた穴)

ドリルで穴開け。

穴の角をやすり掛け。角にロープがこすれて切れないようにするためです。

穴開け、やすり掛け完了!

工夫した点 その一。

この工作の成否のポイントは、いかにグラグラしないようにタイヤに取り付けるかです。
そこでまず、写真の四つの穴にボルトを付けて、タイヤの溝にはまるようにしました。

世界へ行く時のために温存中のタイヤに合わせてみます。
うまく溝に刺さりました。
(旅の途中で別のタイヤに履き替えると、溝の位置が変わってしまいますが、そのモンダイはひとまず置いといて、、、)

ロープはコレ。

トラックロープ。トラックの荷台の荷物をしばるロープです。
どこのホームセンターでも売っています。古いのが手許にあったのでそれを使用します。
安くて丈夫なので、今回の目的にピッタリです。

工夫した点 その二。

グラグラしないようにしっかりしばるために、この金具を購入。
一個1,500円もしました。高い!

その金具を使って、このようにロープを引き回します。

ロープを引くと、金具が滑車の役目をしてくれて、単純に引くより2倍の力で引っ張れる仕組み。これで強力にしばることができるハズ。
(ちなみに最初安く作ろうとして、金具を使わずにロープの端を輪に結んで、そこに引く側のロープを通したのですが、ロープ同士の摩擦が強くて引けませんでした。金具を使ったらスムーズに引けるようになりました。高いけど、、、)

ではタイヤに取り付けます。
上の写真の左側のロープをタイヤに巻き付けます。
タイヤの下を通したロープを穴から引っぱり出し、、、

溝に通してもう一回タイヤの下を通して、、、

別の穴から引っ張り出し、、、
(要するに二回ロープを巻き付けました)

先端に結び目をつくって溝に引っかける。

そうしたら、もう一方のロープを手に巻いて、、、
思いっきり引く! ギリギリと引く!

限界まで引いたら、ロープをV字の溝に、、、

食い込ませて固定。
これで取り付け完了!

あまったロープは、、、

適当に巻きつけて処理。

どうでしょう?

手で動かすと多少ぐらつきますが、そのくらいは動かないと、車が乗ったときに車重がモロに載ってチャンネルが曲がってしまうかもしれないのでいいと思います。

この角度から見ると、“ナンデスカコレハ?” 感は否めない、、、。

ちなみにホイールとブレーキディスクの間に、ロープを通すすき間が無いと、この道具は取付できません。

と言うことで二個作りました。

で、ホントにこれ使えるのでしょうか?
スタックから脱出できるのでしょうか?

それはわかりません。
実際にスタックしたらレポートします。
我ながら、“けったいなモノ” を作ったものです・笑。