エンジンオイル交換

こう毎日暑くては何も出来ません。ましてや車の複雑で難しいメンテは不可能です。メンテするつもりがうっかり壊してしまいそうですし、熱中症でこっちの命も危ういです。

でも何かすることないかなあ。だってヒマだし。と思っていたら、ちょうど前回のエンジンオイル交換から五千km走ったことに気がつきました。
デイビーは、およそ五千kmごとにオイル交換。オイルフィルターはオイル交換二回に一回の割合で行っています。大切にされている箱入り娘です(名前は男だけど)。
オイル交換なら、難しくないから暑くても問題ありません。熱中症にだけ気をつけて、気温が低い午前中に早速作業開始!

まずはレンチ一本片手に持って車体の下にもぐり込み、オイルドレンボルトをゆるめます。

使っているレンチはKTCの14/17mmメガネレンチ。ぴーが自動車整備をDIYで始めた時に最初に買った一本です。近所のホムセンで買いました。工具のイロハも知らずに買ったのですが、偶然にも信頼のKTCでした。もう10年近く使っていますが、今も昔も変わりなく普通に使えます。
道具は普通に使えると言うことがとても重要だと思います。裏を返せば普通に使えないモノが最近いかに多くなったかと言うことです。例えば、感光ドラムを交換しても紙面に線が出るプリンタとか、起動が遅くてシャッターチャンスを逃すデジカメとか、リモコンが壊れると何も操作できなくなるテレビやエアコンとか、とか、とか、、。どいつもこいつもダメなヤツばかりの時代の中で、このレンチだけは違います。
ぴーお気に入りの一本です。頼れるヤツです。旅にもゼッタイ連れていきます。

ボルトがゆるんだら下にバケツを置いて、手でさらにゆるめて外します。
ボルトが外れた瞬間、茶色いオイルがドバーッと出てくるので、それをバケツで受け止めます。その時、ボルトをバケツの中に落とさないように注意が必要です。誤って落とすと、ボルトを拾うために“オイルの中に腕を突っ込むの刑”が待っています。気をつけましょう。
1分程でドバー状態は終わり、あとはポッタン、ポッタン状態になりますが、そのまま30分は放置してオイルを出し切ります。(写真はその時の様子です。矢印の穴からポッタン、ポッタン)
またエンジンルームのオイルキャップをゆるめて、オイルが下に出やすくしてあげます。

ポッタン、ポッタンやっている間に、ドレンボルトのパッキングを交換しておきます。
古いパッキングを精密ドライバーでこじって外して、、、

新しいのに付け替えます。

ちなみにこのドレンボルトですが、いつも楽しく読ませていただいている日本人オーバーランダーの旅沈さんのブログに、海外の整備工場のインチキ工具で、何度もボルトを締めたり外したりされたら、六角の頭がつぶれてとうとうレンチがかからなくなってしまい、オイル交換に難儀したとのご経験が書かれていました。外国ではいろいろな事が起きるんですね。
もしかしたらドレンボルトは旅の生命線かもしれません。ぴーは予備のボルトも持っていこうと思います。
それにしてもレンチをボルトに溶接するとはスゴイ発想ですね。アフリカ恐るべし。

そうこうしているうちに、オイルも出きったようなので、トルクレンチでドレンボルトを締め付けます。手許の参考書には、29.4〜39.2Nmで締めるようにと書かれているのですが、アバウトすぎていったい幾らで締めたらいいのか解りません。
で結局ぴーはいつも32Nmで締めています。理由はありません。でも問題無いようです。

ちなみに使っているトルクレンチはコレです。
「いつか “ビッグ” になったら東日のトルクレンチを買ってやる」と思いつつもう6年使い続けています。でもこれも問題なくいつも“コキン”という小気味いい音とともに仕事をしてくれます。

次はオイルフィルターの交換ですが、オイルで汚れるので、ぴーはこの作業はあまり好きではありません。

車体の下を少し這ってフィルターの下まで移動します。
コイツがフィルター。これを外したときに大量のオイルが垂れるのです。
まるで開けてはいけないビックリ箱のようなふとどきな笑みを浮かべながら、取り外しに来るマヌケを待っているようです。

車体を新聞紙で養生します。

オイルフィルターレンチをはめてひねってゆるめます。

ゆるんだらあとは手でゆるめて行くのですが、ある瞬間オイルがドロ〜と垂れてきて、、、。
どなたかも書いておられましたが、まるでオカルト写真のようです。
あとは生ぬるいオイルが手から腕を伝って肩まで垂れてきます。もうヌルヌルのドロドロです。あ〜気持ち悪い。

今回はさらに失敗して、これを撮影しているカメラのレンズもどっぷりと油まみれになってしまいました。
幸いカメラは防水カメラだったので壊れはしませんでしたが、、、。

ちなみに取外しに使用したフィルターレンチは、こんな形で使用しました。

皿状のレンチのすぐ後ろについているのはユニバーサルジョイントです。ユニバーサルジョイントは滅多に使いませんが、オイル交換の時の必需品。
つまりそれだけアクセスしにくい場所にオイルフィルターがあると言うことです。
しょっちゅう交換するものなので、取付場所や角度などもっとやりやすいように設計できないものでしょうか?

さて新品フィルターがこちら。

日産純正PTI WORK製です。べつに純正にこだわっているわけではありませんが、安かったので購入しました。

フィルターのゴムパッキングに固着防止に新しいオイルを指でぬりぬりしておきます。

エンジン側の取付部分も掃除して、、、

レンチで取り付けます。

フィルター本体には、ゴムパッキングが取付面に触れてから2/3回転以上締めるようにと書いてあるのですが、それだけ回してもまだすこしゆるいような、、、。でもきつく締め過ぎると、次回外すときに固着して取れなくて苦労するんですよね。でも締めないとオイルが漏れそうだし、締めたい、やめとけ、締めたい、やめとけ、、、毎回葛藤の繰り返しです。

フィルターが付けば、作業の峠は越えました。あとは新しいオイルを入れるだけです。
で、ぴーが毎回使っているオイルがコレ。

monotaROオリジナルオイル。別に自慢するほどのオイルではありませんが、どうして使っているかと言うと、それは安いから。でも100%合成オイル(ただしグループ3)だし品質は悪くないと思います。
最近は日産純正オイルもほぼ同じ金額ですが、以前、純正からこのmonotaROにしてから燃費が少しよくなった記憶があるので(粘度がすこし低いだけなのかもしれませんが)、それ以来ずっと使っています。

規定量の6.8リッター入れて作業完了。

オイルとフィルターを交換すると、アクセルが俄然軽くなりエンジン音もマイルドになるのでやりがいがあります。
そもそもサファリのオイル交換をディーラーに頼むと一万円ほどかかるのですが、年に平均4回はオイル交換するぴーにとってはイタイ出費だったので、それなら自分で交換しようと思ったのが、車いじりを始めたきっかけです。自分で交換すれば一回二、三千円程度です。
でも世界に旅に出たら、自分で交換は出来ないかもしれません。それどころかなかなか交換できなかったり、できても片田舎のインチキ整備屋に交換してもらわなければならないかもしれません。
自分で交換するmonotaROオイルの有り難さを痛感するような事にならなければいいのですが、、、。