スパークプラグ交換 作業編
「スパークプラグ交換 買いもの編」から続き。
それでは作業開始です。
まずはこの4箇所のボルトやナットを外してカバーを外します。
外す。
外すとこうなります。
まるで皮がむけてしまったターミネーターのシュワちゃんのようです。
ここからが本番です。
大まかに作業を言うと、点線で囲った部分(インテークマニホールド・コレクターと言うらしい)が、イグニッションコイルの上に被さっているので、それを撤去して、コイルとプラグに手が届くようにします。
では、じゃまな物を順番に取り外します。うまく外せるか、間違って壊してしまわないかあまり自信がありません。内心ドキドキです。
1.吸気ダクト撤去
まずは、吸気関係のこれらのホースやボルトを外します。
ボルト外す。
ホース抜く。
これも抜く。
ここまでの二本は固着も無く、引っ張ったら抜けました。ホースのひび割れも無し。
外す。
吸気ダクトの両端を固定しているベルトを弛めたら、
ガポッと外れました。
しかし、ダクトのゴムをチェックすると、、、
な、な、なんと、ひび割れ発見!
即、新品交換決定です。
値段を調べたら、MonotaROで1万2千円もします。ちょっと大きいだけのゴム部品のくせに高いです。大ショック!
でもしょうがありません。到着まで一週間とのこと。
2.電子制御スロットル周辺カプラー抜く
気分を取り直して先に進みます。
ダクトを撤去すると、電子制御スロットルが顔を出しました。けっこう汚れています。
汚れは後で掃除するとして、一旦ホコリが入らないようにテープで養生。
次は、O2センサーコネクターなど、6つのカプラーを外します。
先日つなげたばかりなのに素人整備は、効率が悪いですね。
外した。
3.アクセルワイヤー撤去
次は、アクセルペダルから延びてきているワイヤーを外します。
ナットを弛めて外し、、、
ドラムに付いているワイヤーを外します。プーリーを少し手で戻してワイヤーを弛めれば、簡単に外れました。
ワイヤーの途中を固定しているクリップからワイヤーを外して、じゃまにならないところへどけておきます。
4.配管外し
次は配管パイプ系の撤去です。この三カ所を外します。
ナットを外す。
外れた。
パイプクリップからパイプを外す。簡単。
もう一カ所は、ブローバイガス(ピストンとシリンダーの間から漏れ出た混合気)を吸気系へ戻すためのパイプです。本当は、下写真の位置で外せばいいと思うのですが、
同じパイプの反対側を外すことにします。ここには、ブローバイガスがエンジン方向へ戻らないようにするPCVバルブという逆止弁が付いていているのですが、いい機会なのでチェックしようと思います。
抜けた!
ところがエンジン本体側のゴムブッシュも抜こうとして、ラジオペンチで引っ張ったり、マイナスドライバーでこじったりしたら、ゴムがちぎれ始めました。もしもエンジン内側にちぎれたゴムが落ちると、拾えなくなり大変なことになるので、ここは頭を冷やして深呼吸。
で、フックピック工具を購入しました。
MonotaROで税込み485円。これの到着待ちで作業は一日ストップ。
翌日、無事取外し成功!少々緊張しました。
取り外したPCVバルブとゴムブッシュ。
試しにバルブを口で吹いてみたら、両方ともスースー息が通りました。逆止弁なので本来なら片方は息が通らないハズだと思うのですが、、、交換決定。
ゴムブッシュは再利用禁止なのでこれも交換。
バルブ税込み1598円、ブッシュ税込み227円。
両役者の到着待ちで一日作業中断。翌日届きました。
新旧比較。旧は汚れてますね。
5.ケーブル、その他外し
次は、ケーブルの束を固定している金属ステーを外します。
外れた。
最後にもう一本ボルトを外します。
外れた。
6.ようやくインマニ外し
さあこれでじゃまな物は全部外れました。いよいよインマニの取外しです。
この作業最大の山場かな?
6本のボルトを一本ずつ外します。
本当に外してしまっていいのでしょうか?こわごわ外します。
一番後ろの下側のボルトになかなかレンチが届きません。
結局レンチをこんな風につなげてようやく外れました。
ボルトを抜いた後、インマニを引っ張ったら、、、
外れた!
外れた!
イグニッションコイルとご対面!ホコリが厚く積もっています。
7.ようやくコイル&プラグ交換
早速、前側の1番シリンダから外そうと思ったら、上にケーブルとそのステーが被さっていて外せません。最後まで手強いです。
さらに2本のボルトを外し、
もう2本弛めて、ケーブルを横にずらしました。
ようやく1本目のイグニッションコイル取外し成功!
“HANSHIN”の文字。日立オートモティブシステムズ阪神製でしょう。
23.5万Kmお疲れ様でした。
スパークプラグも外れました。
取付穴の周囲を軽く掃除して、新品プラグを挿入。
コーケンのスパークプラグソケットが、プラグをしっかり保持してくれて安心です。
最初は手で優しく回して、、、
最後はトルクレンチで28N・mで締めました。(写真は2番シリンダの時)
新品のイグニッションコイル。日立オートモティブシステムズ株式会社。
“阪神”とどう違うのか、この2社の違いがわかりません。
コイルの固定ねじを締めて、、、。
カプラーをつなげて、1番シリンダ取付完了。
同じ事を繰り返して3番まで完了。
つまり半分交換完了したわけですが、ハッキリ言って疲れました。
デイビーが12気筒でなくて本当によかったです。
休憩はさんで4〜6番も交換を進めます。4、5は簡単に交換できたのですが、6番はまたもやケーブル類が被さっていて難儀しました。
このケーブルバンドを外して、
レンチをこんな形にして、、
ようやく6本全部交換完了!
取り外したプラグ。
どのシリンダも特に問題は抱えていない様に見えますが、プラグはさすがに疲れたご様子。14万Kmお疲れ様でした。
8.各部清掃そして組立
プラグを眺めるのはこのくらいにして組立開始です。
インマニ・コレクターの中を掃除します。
多少汚れた程度。軽く拭き取っておきます。
ところがインマニ本体の中を覗くと、、、
なんとエンジンオイルの水たまりができてるではありませんか。
普通この程度はたまるものでしょうか?
そんなことないですよね?普通じゃないですよね?素人なのでぴーには判別つきません。
おそらくピストンとシリンダのすき間が摩耗により大きくなって、ブローバイガスが大量にインマニに流れ込み、ガスに含まれていたオイルがたまってしまったのではないでしょうか?
昨年くらいから、オイル減りがやけに早くなったと思っていたところです。
この問題は、世界へ出発するまでに解決しなければと思います。
今回は、オイルを拭き取って掃除しておきました。
スロットルの汚れも、パーツクリーナーをつけたペーパーで拭き取ります。
ベッタリとガンコな汚れでした。
きれいになりました。
PCVバルブとブッシュも新品取り付け。
インマニ・コレクターを28N・mで締め付けます。締め付け順序は、中央ナット2個→周囲の4個のボルトを対角線上に交互に締め付けます。
その後、取り外したホースやカプラーを元に戻して、あとは大役者(吸気ダクト)の到着待ちになりました。
数日後。
ようやく届いた。
左の“旧”から、レゾネータ(左側についている四角い黒い箱)や締め付けベルトやらを、右の“新”へ移し替えます。
移し替え完了。
このガポッと空いている空間に、
はめ込んで作業完了!
黒いゴムがまぶしい。さすが新しいゴムはしなやかです。
ようやく作業が完了したので、エンジンを掛けてみました。
交換前は、めんどくさそうに “ブル、、ブルン” と始動していたエンジンが、スターターを回した瞬間、アクセルを踏んでいないのに、勢いよく“ブォン”と回りました。やるき満々、絶好調な感じです。
こんなに変わるなら、もっと早く交換してあげればよかったです。
スパークプラグとイグニッションコイル交換は、時間も手間も金も掛かりました。でも、それ以外の箇所のチェックも同時に行えるので、やはり10万キロに一回くらいはやった方が良いですね。なによりエンジンがまるで生き返ったかのように調子を取り戻してくれたのがうれしいです。
ぴーぱー夫婦の だんなのぴー:車担当。
四駆、旅、登山、星、温泉、お遍路、DIY、野菜づくり、マグロ好きの50代。別名マグロよしのり。2020年3月退職。
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