世界へ!最終整備14 後輪ハブメンテ〜グリスアップ編
※「後輪ハブメンテ〜1バラし編」のつづき
前回ココまで分解した後輪ハブ。
まずは観察します。
ハブ中心のアップ写真。
これは整備後の写真ですが、横から見るとこうなってます。
ベアリングやABSリング等の圧入部品を外して入れるには油圧プレスが、またこの六角ナットをゆるめて締める(規定値461〜490N/m)には特殊形状のスパナを買うか作るしかないので、今回はこれ以上分解できないのです。
六角ナットの二面幅は、、、
56mm。
ドライブシャフト直径は、38.3mm。
オイルシールが当たる部分の直径は、41.6mmでした。
ベアリングのグリスは、やや透明感もあり、それほど汚れてはいませんでした。
手で回転させてもガタや異音無し。
28万キロ19年でも良い状況です。
なので今回は、
グリスの追加充填のみ行うことにします。
でもどうやって充填するか?思いついた方法は↓
グリスガンにグリス充填して、、、
ベアリングのコロの間にグリス注入!(もともと入っていたグリスと、違う種類のグリスを混ぜるのはあまり良くないことカモ〕
チューブは深さ5cm程度で何かに当たってそれ以上は入りません。なので奥の方にあるアウターベアリングには、多分給脂できていません。
それでも手前のインナーベアリングには充分給脂出来ました。(注射器に細いパイプ付けた方が給脂しやすいかも)
オイルシール交換
車体側のホーシングに打ち込まれているオイルシールを交換します。
部品番号はコレ。
まず古いシールの周囲にタガネを打ち込んで壊す。
壊した部分をウォータープライヤで引っ張る
ココまでやっても抜けてきません。かなり手強いです。
一時間ほど格闘の末、ようやく取れた。
ホーシングを傷つけること無く取れました。ほっ。
疲れ切りましたが、さっそく新シールにグリス塗ってあてがって、、、
周囲の金色の部分をエクステンションバーや木の棒をあてがってハンマーで叩くのですが、
コッチを叩けば、反対側が浮いての繰り返し。どうやっても入りません。難しい。
最後はエイヤ!と力入れて叩いたら、、、
リングを壊しました・泣。
幸い手許には、反対側用に買ったシールがもう一個あるので、
コレを何としてもたたき込まなければなりません。
でも同じ方法でやっても結果は見えている。たたき込むのがコワイ。どうやってたたき込もうか。
シールは抜くのも、たたき込むのも苦手です。
で、一晩考えて思いついた方法は、この木片に、、、
シールより一回り大きいカップで線引いて、、、
ヤスリで削って、、、
たたき込み専用SSTの完成。
ホーシングとシールに改めてグリス塗る。
どうか入って欲しいと言う思いから、多めに塗ってしまうサガ。
当てがって、、、
SSTでたたき込む。
その後真ん中叩いたり、周囲を円を描くように叩いたりして、少しずつ均等に叩く。
そして少し大きいハンマーで叩くと、、、
ある時、“カクッ” と手応えがあって、浮いた側が少したたき込まれたのがわかります。
こうなったらコッチのもの。
大きなハンマーに換えて叩いて、叩いて、、、
叩き込み成功!
たたき込みのコツは、リングの全周に同時に力が掛かるような何かをあてがって叩くこと。
いきなりデカいハンマーで叩かない。
それでも必ず斜めになるので、斜めの量が大きくなりすぎないように、真ん中だけでなく浮いた側の周囲も叩く。
斜めになりすぎたときは、指で引っ張って抜いて、ムリせずやり直す。です。
でも何度もやり直していると、徐々にリングが歪んできて、さらに入りにくくなるので、
少ないやり直し回数で決着付けること。でもそれがムツカシイ。
Oリング交換
部品番号↓
一旦袋から出すと、どっちが新しいのか解らなくなるので気をつけましょう。
ホーシングにグリス塗って、Oリングはめる。
さび止めと密封度を高めるために、合わせ面にもグリス塗る。
ドラシャのオイルシールが当たる部分にもグリス塗って、、、
シールを傷つけないようにドラシャを手で支えながら、そ〜っと差し込む。
入ったら、固定ナットで締める。55N/mで締めました。
長くなったので、つづく。
ぴーぱー夫婦の だんなのぴー:車担当。
四駆、旅、登山、星、温泉、お遍路、DIY、野菜づくり、マグロ好きの60代。別名マグロよしのり。2020年3月退職。
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