カーセキュリティ 取付編

カーセキュリティ 購入編」からの続き。

それでは作業を開始します。

最初はアラームを鳴らすスピーカーの取付です。
スピーカーはエンジンルーム内の見えにくい場所に隠して取り付けるのがセオリーですが、なかなかそんな良い場所ありません。
結局、エンジンルーム内側のボディの鉄板のある場所に(場所はヒミツ)、なにも取り付けられていないM6のメスネジ発見。

そこに手持ちのM6ボルトをねじ込んで取り付けました。水やホコリがスピーカー内部に入らないように下向きにつけました。(写真は最近撮ったので、もうホコリをかぶっている)
このメスネジは何のためにあるのだろうか?ディーゼルとかターボエンジンつけるときに使うのかな?

スピーカーケーブルは、運転席下あたりにある、電線の束がエンジンルームから車内に通っているゴムのグロメットに穴を開けて通します。
はじめにキリで穴を開け、ドライバーを差し込んで穴を広げ、先をとがらせた針金を通します。
キリを “ブスッ” と最初に通すときは、他の線を痛めないように注意が必要ですし、愛車に針を刺すのがかわいそうで自分も痛い気がします。

針金に結んだスピーカーケーブルを車内に引っ張り込みます。
ここまで引き込めれば勝ったも同然。

次に運転席下の内装パネルを外します。
まず給油口とボンネットを開けるレバーを外し、、、

ネジも数本外して運転席足元のパネルを外します。

続いてハンドルコラムカバーを外します。

昔のアクション映画で、この部分を主人公がバリッとはがして、配線を引きちぎって、あっという間にエンジンをかけるシーンをよく視ましたが、そんなのゼッタイ無理ですね。実際にはネジを何本か外して、プラスチックのツメを何カ所も外さなければカバーは取れません。やってみてわかりました。

これで外すものは全部外したかな?
それでは結線作業開始!

結線作業は全て、純正ケーブルを切ってマーベラスを割り込ませるか、または分岐してマーベラスをつなげるかのどちらかです。簡単に結線するならば、純正配線に直接マーベラスをハンダ付けすれば済みますが、それではマーベラスが壊れたり何らかの事情で、マーベラスを取り外す必要が生じたときに困ります。
そこで、全ての結線箇所にギボシ端子をつけて、取外しが自由に行えるようにしました。
イメージ図で表すとこんな感じです。

純正ケーブルを切って割り込ませる場合。

分岐してつなげる場合。
二分岐だけでなく三分岐する箇所もありました。ギボシ端子は全部で50個以上使いました。

まずはハンドル周辺の結線からはじめました。

簡単かと思ったのですが甘かったです。ハンドル周辺は場所が狭いのでコネクターとそれにつながっている多数のケーブルも遊びが全くありません。コネクターを外すためにコネクターを前後左右に動かしてもケーブルでガッチリ引っ張られているのでコネクターが動きません。

なんとか外して分岐させます。
この部分からは、左右ウインカー出力線、アクセサリー電源線を取り出しました。

ちなみに分岐する時ですが、まずカッターでビニールの被服を慎重にむきます。芯線を切らないように細心の注意が必要です。さらにハンダ付けするときも、高温の半田ごてが他のケーブルやメーターパネルなどのプラスチックに触れて溶かさないよう注意が必要です。

分岐箇所をテープで巻いて、この部分の作業完了。

それにしても感心したのは、コネクタについている各ケーブルの長さです。ケーブルはハンドルコラムに沿って曲げられているのです。と言うことは、内側と外側のケーブルでは長さが若干違うはずですが、どのケーブルも全くたるみがありません。もしかして内側と外側のケーブルでは、それを見越して長さを変えているのではないでしょうか?日本の物づくりの細やかさに脱帽です。(外車も同じかもしれませんが)

次は、運転席足元からドアロック・アンロック線を探し出さなければなりません。
が、このラーメンのような電線の中からどうやって探せと言うのでしょうか?ほとんど絶望。

マーベラスの取付説明書には、「○○色のケーブルを探せ」と書いてあるので、そのケーブルにテスターを当てるのですが、ドアロック・アンロックしても電圧変化がありません。

結局、ドア内張をはがして、ドア内のモーターにつながっている線をボディ内側までたどって目指す線を探し当てました。
写真はその時の作業風景。
ぱーがカメラを向けるので条件反射で “グーサイン” を出していますが、本当はそれどころではありません。

ようやく探し当てたドアロック・アンロック線。テープを貼って印をつけました。
それにしても見つけた線を切断して両端の被服をはがしてハンダ付けしてテープを巻くのですが、加工できる長さは3cmもあるでしょうか?それを熱い半田ごてを片手に持ち、運転席足元に頭を突っ込んで、上向きになり汗をフキフキ行う作業はかなり重労働です。

ギボシ端子をつけてマーベラス接続。

次は常時電源を取らなければなりません。
一般的にはプラスは運転席足元のケーブルの束から探し出して、マイナスは適当なボルトの頭に共締めしてボディから取り出すのですが、ケーブルの束から探し出すのは面倒ですし、適当なボルトに試しにテスターを当ててチェックするも、意外なほどマイナスは来ていないことが解りました。

どうしたものかと思ったところ良い考えが。

デイビーの車内にはサブバッテリーが積んであるのですが、そこには太いケーブルで常時電源とマイナスが来ているのでした。
さっそくその2本のケーブルから分岐して常時電源をゲットしました。電源はコンセントタップを抜き差しすれば切り離すことが出来るようにしました。3極タップなので、プラスマイナスを間違えることもありません。

これで本体結線が終わったかと思ったのですが、もう一つありました。
ドア開閉検知線(ドアカーテシ線)を取らなければなりませんでした。

さらにこのパネルを取り外して、、、

クリップで刺さっていただけなので引っ張ったら簡単に外れましたが、現れたのがこの電線の束。この中からカーテシ線を探せってか?そりゃムリです。

結局運転席ドア後ろの防水モールを外して、、、

運転席と後部座席の間のピラーのパネルを外すためにシートベルトを留めている下側のボルトも外し、、、

ドアスイッチにつながっているカーテシ線の色を確認して線を分岐させました。

結局、本体を取り付けるのに3日かかりました。
その後、ボンネットピンスイッチを取付け、、、
(これも線をスピーカーケーブル同様にグロメットから車内に引き込みました。写真は最近撮ったのですでに汚れている)

センサー類をそれぞれヒミツの場所に取り付けて、、、

5日かかって取付完了しました。あ〜〜疲れた。

その後の使用感

マーベラスを取り付けて半年経ちました。問題無く作動しています。
マーベラスに付いてきたリモコンは使用しないで、サファリのリモコンキーを使用しています。リモコンのロックボタンを押すとシステムON、アンロックを押すとOFFするので便利です。

また車泊するときは、車内に入ってからリモコンでドアロックすることになりますが、そのままだとシステムもONしてしまい、車内に自分が居るのでアラームが鳴ってしまいます。でもロックボタンをもう一回押すと、センサーをOFFにすることが出来るのでその状態にして寝ています。

ただし、センサーOFFしてもドア開閉検知だけは動いているので、翌朝車内から出るときにドアに付いているノブでロック解錠してドアを開けると、その瞬間アラームが大音量で鳴って驚きます。鳴らさないためには、リモコンで解錠してからドアを開けなければなりません。これは忘れないようにしないと毎朝アラームを鳴らすことになります。今はリモコンで解錠することを身体が覚えてしまい、アラームを鳴らすことは無くなりました。

もう一つ問題は、ぴーは車載冷蔵庫を積んでいるのですが、これが動いている状態でマーベラスをONにして車を離れている間、冷蔵庫のコンプレッサーが動いた時にアラームが鳴ってしまいます。ショックセンサーが反応しているのか、フィールドセンサーがモーターの熱に反応しているのかいまいちハッキリしないのですが、センサー感度を弱くしても改善しません。これについては今後さらに犯人のセンサーを特定して改善していこうと思います。

このように使い方のコツや小さな問題はありますが、これはぴーぱーの使い方が少々特殊なために起こることです。マーベラスの問題ではありません。
性能、信頼性、コスパ、どれをとってもなかなかいい製品です。