世界へ!最終整備5 キングピンベアリング交換

※「前輪ハブメンテ〜買物編」からのつづき

それでは二つのベアリングをキングピンに圧入します。
KOYO製はダストカバーを流用するので、カバーを傷つけずに外さなくてはなりません。難易度高し。出来るかな?

右の痛んだベアリングを抜いて、左の新しいのに交換します。

まず抜けやすくなるように、565を圧入箇所に浸透させます。

おまじないです。

コロのレースをニッパーで切って、、、

破壊する。

するとベアリング内輪にはまっているダストカバーの金属枠が現れる。

横から見た図。

空き缶のアルミをハサミとカッターで切って、、、

ダストカバーにあてがって保護、、、

ベアリング内輪を火あぶりの刑。

明るくて炎が見えませんが、刑執行中。

軽くあぶったら、タガネで内輪をたたき出す。カバーを傷つけないように細心の注意。

少し抜けてきたら、カバーの金属枠にドライバー当てて、叩いて抜いておく。

軽く叩けば抜けました。赤いのは、火あぶりしたときに缶の塗料が移ってしまった。

更にタガネで叩いたら、内輪が抜けた!

無事にダストカバーを取り出すことが出来ました。

それではカバーを新ベアリングに取り付けます。

カバーを内輪に被せて、24mmのソケットをあてがって打ち込みます。

あと1、2mmソケットが太いと良いのですが、、、

なんとか打ち込み成功!

それではキングピンに圧入します。

キングピンにミシンオイル塗って、、、

ベアリングメーカーのNTNのHPに、圧入時はスピンドルオイルを塗るようにと書いてあったので、似たオイルのミシンオイルにしました。

万力に挟んで圧入。

旧ベアリング内輪が、当て物として最高!

クイッ、クイッ、クイッ、と入りました。

それ以上入らなくなる所まで押し込めば、それが定位置。

ちなみにベアリング外輪を被せると、、、

すき間無くホコリの侵入を防ぐことがわかります。

これで高い純正ベアリングを買わなくても、ベアリングメーカー製を安く購入して使用することが出来ます。
サファリ乗りの方はお試しあれ。

ちなみに日産純正ベアリングは、ダストカバーが付いているので、とにかく破壊して外して、新ベアリングを圧入すればOKです。

次回は組み立てます。つづく