パワーウインドウ常時開閉化〜理屈編

この改造を行う場合は自己責任でお願いします。
車の配線は車種により違います。また最近の車はどんな部分にもコンピュータが介在しています。デイビーは15年以上前に設計された “昔の車”
なので、幸運にも改造部分にコンピュータが介在していないようなので素人知識で改造できました 。“今の車” は気を付けて下さい。

前置きはここまで。

車泊していると、窓をチョット開けたい・閉めたいと思う事がよくあります。
例えば寝ている時や、車内で調理や食事していて換気したい時がそうです。

でも荷台からパワーウインドウ(以下PW)を動かすには、ハンドルまで身体と手を思いっきり伸ばしてキー差し込んでひねってイグニッションをONしなければなりません。
これがかなり アクロバティックな体勢になり、とても辛いんですよね。特に夜寝ているときは、、、しかも寝ぼけながら。

腹筋苦しい。頭に血がのぼる。血管キレそう。

PWをいつでも動かせるようにしたい。

どうやったらできるのか。車泊を始めて十数年。ずっと考えておりました。
考えられる方法としては、

①手動にする

PWモーターを取り外して、手でクルクル回すヤツに交換するのです。
サファリの下位グレードの手動部品を購入して取り付けられないでしょうか?
部品に多少手を加えれば可能かもしれません。
でも部品購入代が窓4枚分(加えてドア内装パネルも4枚)となると予算案通過は困難です。内閣不信任決議案ものです。
なのでこの案はボツ。

②PWモーターに常時電源つないでスイッチ付ける

バッテリーから直接電源引っ張ってきて、追加スイッチ経由でモーターにつないではどうでしょう?
この案は一見可能に思えます。ところが非常に危険なのです。

絶対やってはいけません!

追加スイッチを押した瞬間ショートします。キーのON/OFFに関わらず、UP/DOWNどちらでもショートします。
どう言うことかというと、、、

ね!危ないでしょ、、。解らなくても、とにかくアブナイんです。
(モーターから伸びる2本の純正線は、普段は両方とも純正スイッチ内でグラウンドにつながっていて、スイッチがPUSH/PULLされると、どちらか片方がプラスにつながる事で、モーターを正転/逆転させています。なので追加スイッチをONすると、グラウンドされた純正線のどちらかをプラスに接続する事になるのでショートするのです)

ショートすると、運が良ければヒューズが飛ぶ程度ですが、悪いと火事になります。
なのでこの案は絶対ボツ。
(※モーターの2本の線にリレー(リレー:電気仕掛けでON/OFFするスイッチ)付けてイグニッション電源でON/OFFさせて、ON時は純正スイッチに、OFF時は追加スイッチに切り替わるようにすればショートしないようにできますが、4つのドアそれぞれにリレーと追加スイッチつけて、さらにイグニッション電源と常時電源引っ張ってくるのは、少々複雑すぎてあまりいい案とは思えません)

他にいい方法ないかなあ?

ぴーは、この状態で約10年経ちました。(10年間進歩の無い人間です・笑)
ところが先日、サファリの配線図を眺めていたら、、、

外出自粛で時間を持て余したので、今回は、じっくりで本気で眺めました。

なんと!PWに送る電気を、ON/OFFしているリレーがあるではありませんか。
そしてリレーがON/OFFしているのは常時電源です。(常時電源:バッテリーに直接つながっていて、キーの位置に関係無く常時通電している電源)
普段はキーひねってイグニッションをONにすると、それを合図にリレーがONになって常時電源をPWに給電してるのです。
と言う事は、、、このリレーを取っ払って常時電源を適当なケーブルでつなぎっぱなしにしてしまえば、PWは常にUP/DOWNできるようになるハズ。

この方法なら、後付けスイッチが無いのでショートしません。
しかも、PWに付いている挟み込み防止機能とか、全閉位置センサーとかの安全機構を生かしたまま開閉できるハズです。

これは大発見です!スバラシイ!

(あくまでもぴー的には “大発見” 。※後日調べたら、他にもやってる人いました)

でも本当に大丈夫なのでしょうか?ケーブルつないだとたん、

バチッ!

と、火吹いたりしないよね?

一抹の不安を抱えつつ “捜索編” へ、、、

つづく