荷台ベッドの製作2

(「荷台ベッドの製作」からの続き)

二人乗りにしたことで、大きい荷台を持つ事ができたデイビーですが、ハイエースなどワンボックスの荷台に比べれば、面積、体積ともその半分にも満たない大きさです。限られた荷台の中に荷物を収め、なおかつ寝るスペースを確保しなければなりません。

前回、一応満足な寝るスペースを確保しましたが、そのため荷物を積むスペースが床下だけに限られてしまいました。そこでもう一工夫して荷物をもう少し積めるようにしました。

その工夫ですが、図にするとこんな感じです。

運転するときは荷物を下げた位置にして、寝るときは上げた位置にします。そうすることで、ベッドの広さはそのままに、荷物を積むことができます。

なぜ上下させるのか?上げた状態のままでいいのではないかと思われるかもしれませんが、上げた状態だと冷蔵庫のフタが上開きなので天井につかえて開かないからというのが一番大きい理由ですが、それ以外にも、上げたままだと車の重心が高くなって危険、ルームミラーで後方確認ができないなどがその理由です。

ということで早速ご覧ください。前回作ったベッドの上にアルミ製の部品を取り付けます。これを作るのにじつは一年かかりました。(ゆっくり作ったので一年かかりましたが、急いでまじめに作れば二〜三週間くらいで作れるかも)

電車のパンタグラフのような構造です。

途中を省略して一気に完成形。パンタグラフ状の部品の上に板を固定して、ベッドの上に荷物を積む台ができました。

前から見るとこんな感じです。上に荷物、下はベッド。

上下機構部分のアップ。上下するときは、写真左側の垂直の板は、蝶番で上に跳ね上げます。

天板をガススプリング(上写真右側の黒いピストン状の物)で支えることで、荷物を載せた状態でも少ない力で上下することができるようにしました。ガススプリングは、約80kgの荷物で均衡する圧力に調整しました。また走行中や就寝中に不用意に上下しないように、上下それぞれの位置で、バネで押されたピンが支柱の穴に刺さってロックするようにしました。

天板を上げた状態。

下げた状態。


GWに車泊したときの写真です。荷物を下げた状態(走行時の状態)。

上げた状態。広いベッドはそのままに、荷物収納スペースをいくらか増やすことができました。寝心地も一応及第点でした。