渓雲閣(新湯温泉 / 塩原温泉)

2017年12月訪問

今回ご紹介するのは、奥塩原の新湯温泉にあるにごり湯の宿、渓雲閣です。

この宿に訪れるのは2回目。数年前、秘湯を守る会にハマっていた頃に初めて訪れてそのお湯に感激し、今回2回目の訪問となりました。

ところで渓雲閣は、チェックイン可能時間の15時より前には中に入れてもらえませんのでご注意を。ぴーぱーは以前に玄関の貼紙を見て知っていましたが、ぴーがお風呂で一緒になった男性が「早く着いちゃったけど入れてもらえなかったよ〜」と言ってたそうです。ホントなんですね。

駐車場は20mくらい離れたこちら。

駐車場は15時前でも停めさせてもらえます。

日本秘湯を守る会の提灯がかかっている入口。

この宿はとちぎにごり湯の会にも加盟しているようです。とちぎにごり湯の会の会員宿は何軒か泊まっていますが(湯守釜谷松川屋那須高原ホテル元泉館中藤屋)どこも素晴らしいお湯ですよ。

玄関を入るとズラッと並ぶスリッパ。

旅館のスリッパで、2サイズ用意されてるのは珍しいですね。

テキパキした感じの女性(多分、女将さん)がチェックイン手続きをしてくれました。

部屋に行く前に女性は色浴衣を選びます。無料のサービスです。ぱーはこういうの面倒臭いタイプですが、若い女性は喜ぶかもしれません。

さらに希望者は枕も選べるようです。

色浴衣が置いてある横は売店。

その向かい側はロビースペースになっていて、このエリアのみWifi利用可能です。

ここには夕方〜翌朝までは冷たい麦茶が置いてあり、

朝食後はセルフサービスのコーヒーも置かれていました。

 

お部屋

浴衣を選んだら、そのまま女将さんが部屋まで案内してくれました。

玄関が3Fで、部屋は1つ下の2F。

階段を降りた目の前の部屋、観山でした。

今回公式サイトから予約したのは

プラン名: 二人っきり秘湯おこもりカップル、雪見露天無料貸切(平日限定)
部屋タイプ:本館和室8~10畳+トイレ(ウォシュレット)
平日泊 1人 / 10,125円

公式サイトから予約すると他の予約サイトより500円~1,000円(プランによる)程度安くなりますが、じゃらんの加算ポイントを考えると500円くらいの差だったらそれほど変わりはありませんよね。

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ただ渓雲閣は他にも様々な特典があり、その1つに「1グループにお酒1本付き」というのがあったので、今回はそれに惹かれて公式サイトから予約しました(〃ω〃) 他の特典も気になる方は公式サイトをどうぞ。

予約したのは “本館和室8~10畳” でした。しかし、案内されたお部屋はおそらく “10畳+談話室” だと思います。

まず、入口を入るとなぜか台所があります。

台所と言ってもシンクとお湯ポットが置いてあるだけですが。

冷蔵庫の上には有料コーヒー。

冷蔵庫の中にも有料ドリンクがぎっしり詰まってます。

台所の反対側は、何も置いてない洗面台とトイレ。

ウォッシュレット付きのトイレはすごく広いです。

談話スペースの奥に、10畳の和室があります。

10畳の和室は広くて良かったです。

お茶菓子はおまんじゅう。

窓からの眺望はこんな感じ。

クローゼットの中に浴衣やタオル類が入ってます。

湯足袋もあるのは嬉しいですね。

改めて、談話室です。一見見栄えは良いですが、椅子が固くてなんだか駅の待合室みたい。

ここにお茶セットとお手玉が置いてあり、

膝掛けなんかもありました。

あくまでも好みの問題ですが、ぴーぱーは「談話室」より「窓際の広縁」の方がくつろげそうです。

館内の案内です。

 

展望大浴場 たぬきの湯

まずは男女別の大浴場に行ってみましょう。

大浴場は玄関と同じ3Fにあります。館内は全て階段移動です。

玄関を通り越してさらに奥へ。

大浴場の手前に自販機がありました。

まずは奥の男湯からご紹介しましょう。

それほど広くない脱衣所。

洗面台にはアメニティがずらっと並んでます。

渓雲閣はサービス満点。お風呂専用メガネの貸出サービスなんて初めて見ました。

貸切もできるそうです。

分析書は色々掲示してありますが、詳しくは公式サイトをどうぞ。

浴室に入ってみました。湯気がすごくてよく写りません。

お湯へのこだわりが強いようで、様々な説明書きが置いてあります。

新湯温泉のにごり湯は独特で、日光や那須のような乳白色ではないんです。なんというか、火山灰が混じったようなにごり方です。

源泉温度が高温なので、掛け流し量はそれほど多くありません。

続いて女湯をご紹介。ほぼ男湯と同じなので男女の入れ替えはありません。

こちらもこじんまりした脱衣所。

女湯も洗面台に様々な化粧品が並んでいます。

男湯同様、それほど広くない大浴場。

洗い場の数はたくさんあります。

洗い場のアメニティもサービス満点。

源泉100%掛け流しではありますが、浴槽からザーザーとお湯が溢れているわけではありません。その日は寒かったので身体が十分に温まらず、やや物足りない感じがしました。

 

貸切庭園露天風呂 たぬき冥利の湯

渓雲閣には無料で利用できる貸切風呂があります。予約は不要です。

階段で1Fにおります。

露天風呂への出入り口。

貸切露天風呂は2つあり、写真のように入口の札を見て空いてるかどうか確認して利用します。

脱衣所もあり、

分析書も掲示されてます。

夜はこんな感じ。露天だから給湯量を増やしているのか、お湯は内湯より熱く感じて身体が温まりました。

昼間はこんな感じ。これは朝ですが、12月の朝は寒くてとても屋外で浴衣を脱ぐ勇気がありませんでした(>人<;)

なので、写真だけ撮影。お湯は内湯より濁ってます。

夕食

夕食は18時半にお願いしました。

お品書きはありませんでしたが、プラン説明には “安いプランのため通常とは料理が異なる” と書いてありました。

まずは食前酒と、公式サイト予約の特典のお酒1本。グループで1本です。

こちらは陶板焼きのお肉とお野菜。

左奥の焼肉のタレ的なものを付けて頂きます。

お刺身は(確か)イワナ。山の宿らしいお刺身ですよね。その奥がポタージュスープ。温泉宿の夕食ではあまり見かけないメニューですが、なかなか美味しかったです。

えっとこれは〜、、揚げ出し豆腐だったかな!?これも美味。

お味噌汁と、

白米も美味しかったです♪

デザートはムース。

お腹もいっぱいになって、よく眠れました。

朝食

渓雲閣は、朝食も部屋食です。

朝は8時にお願いしました。ちなみに、部屋食でも希望すればお布団そのままにしておいてもらえます。お布団を奥に押しやって、部屋の手前の方にセットしてくれました。

左奥の小鍋はお豆腐。栃木らしく牛乳も付いてくるのが気が利いてますよね♪ お約束の温泉卵もありました。

朝夕ともに、お食事美味しかったです・:*+.\(( °ω° ))/.:+  この値段でこのお料理なら文句なし!!

今回ぴーぱーが選んだのは、2食付きの中では一番安いプランでした。でも、他のプランの説明書きを読んでみても料理内容は詳しく書いてないし、箇条書きの内容を読んでもほぼ今回の料理と同じ感じです。

一番高い「とちぎ黒毛和牛祭り」というプランは陶板焼きの牛肉量が多いようです。岩魚のお造りも付く絶品グルメプラン とも書かれていますが、ぴーぱーの一番安いプランにも岩魚のお刺身付いてましたよ。

じゃあ、一番安いプランで良くない?ヽ(・∀・) と思ってしまうのはぴーぱーだけでしょうか?

泊まった感想

最初に訪れた時ほどの感動はありませんでしたが、それでもやっぱり良いお湯です。

そして今回の新しい発見は料理が美味しい!!高級食材は出てきませんでしたが、きちんと調理してるお味です。朝夕部屋食なのはやっぱり落ち着くし、値段を考えたらかなりコスパ高いです。

ただ、格安プランだと公式サイトからの予約でも秘湯を守る会のスタンプ帳の押印はしてもらえません。それから、全プラン共通で現地ではクレジットカード払いができませんのでご注意を。

そういうわけで久しぶりの渓雲閣、また平日に来られる機会があったら(休前日は高い)再訪間違いなしです!!

番外編 外湯めぐり

新湯温泉には共同浴場が3つあり、旅館の宿泊者は無料で利用することができます。

前回宿泊時には全て入浴しましたが、今回は何しろ寒くてとても浴衣で外を歩く気になれず、チェックアウト後に外観だけ写真撮ってきました。

むじなの湯

まずは、渓雲閣のすぐ裏手にあるむじなの湯です。部屋の窓からも見える小さい湯小屋がそれです。

これは渓雲閣の裏側。3F中央の大きな窓が大浴場です。その右下に見える階段から敷地の外に出てむじなの湯へ向かいます。

行きは下りで楽だけど、帰りは上りでツラいです。しかも、夏は暑い。

むじなの湯入口です。一般外来者は300円。地元の方は、、??

ここはいつも賑わってます。この時も中から話し声が聞こえました。

ここのお湯はメチャメチャ熱いです(>人<;) 夏にここのお風呂に入ってから宿に戻るために階段を登っていると、すごく汗かきます!

結局、宿に着いてまたお風呂に入らないとなりません。

寺の湯

次は、渓雲閣前の道路を挟んだ向かい側にある寺の湯です。ここは混浴なのでぱーは入ったことありません。

ちなみに3つの共同浴場は、どこも洗い場がありませんのご注意を。

寺の湯の後ろは硫黄山で、常に斜面からモクモクと煙が上がってます。

中の湯

最後に中の湯です。渓雲閣の公式サイトによると、ここのお湯は各旅館に引いてるのと同じ泉質だそうです。

むじなの湯がいつも賑わってるのに比べて、ここはいつも静かな気がします。それほど違いはないと思いますけどね?むしろこちらの方が入りやすい温度です。

中の湯の後ろ側にはこのように源泉を引湯する設備があり、源泉やら廃湯やらがザーザー流れてます。

3つの外湯めぐりは渓雲閣宿泊者だけではなく、新湯温泉街の白樺、下藤屋の宿泊者も無料です。

新湯温泉は源泉温度が高いので、夏に入浴すると大汗必須d( ̄  ̄) 逆に、真冬は外が寒いので巡ること自体が大変です。外湯めぐりは春か秋がオススメですよ〜♪