車泊包丁 さや作り

ぴーぱーが車泊で使っている包丁はコレです。

さやは付いていません。別途手配です。

江戸時代から続く刃物会社「木屋」のペティーナイフ。いわゆる果物ナイフです。


ところがこのナイフ、バカにできません。切れ味がスゴいのです。スパスパです。
肉でも魚でも何でも来いです。(さすがに固い骨は切れませんが)
先端が少々とがりすぎて鋭利なので、アブナく感じるのが難ですが、それ以外は大変スバラシイ。
もう10年以上愛用しています。

例えば沖縄のスーパーの駐車場で刺身調理中。まな板は、軽くて柔らかな刃当たりがグーな桐製。

世の中には、様々な格好いいアウトドアナイフもありますが、料理での切れ味と実用性を取れば、
このナイフを超えるモノは、なかなか無いのでは?と思います。しかもそれが、わずか4千円。
あまりに良いので、壊れたときのためにリピして2個持っていますが、1個目が壊れる気配は全然ありません。
超オススメです。

ところが、短期間の車泊ならこのナイフ一丁で決まり!だったのですが、
北海道50日間の車泊旅のような長期旅では、さすがに毎日朝夕の調理でこの小さなナイフ一つでは、少々役不足と言うことになりました。
長旅では、やはり普通サイズの包丁が欲しくなります。

そこで普段自宅で使っている包丁を車泊装備に加えることになりました。

で、コレが普段使っている包丁。

長く使い込んだせいで、刃に印刷されていた “KAI” の字は、とっくに消えました。

貝印の三徳包丁。スーパーで二千円くらいで買ったヤツ。
世の中には万円単位の高級包丁もゴマンとありますが(欲しい!)、こちらはコスパ一点張り。でももう20年近く使い続けています。
我が家ではコレを2本持っていて、ぴーぱーで一本ずつ持って二人で調理すると早いのです。(もしかしたらぱーは、「一人で調理した方が早い」と思っているかもしれませんが・笑)

と言うことで、次回の長旅や世界旅にはコレも一本持って行くことに決めました。

ところが問題は、さやが無いことです。

さすがにコレを抜き身で持ち歩くのはアブナイです。そこで、

さやを作ることにしました。

材料は、プラモデルのタミヤから売られているプラバン。厚さ1.2mmのが手許にありました。
包丁の刃の厚さをノギスで測ったら、場所にもよりますが1〜1.4mm程度だったので丁度良いかと。

包丁をプラバンの上に置いて、、、

このプラバンは、20年程前に買ったのですが、若干黄ばみましたが硬化もせず優秀な素材です。さすがタミヤ。

刃の周囲をサインペンでなぞる。

さらに外側1cmくらいに、フリーハンドでもう一本線を引く。これがさやの外側の線。

二本の線に沿って、カッターで切る。

5〜6回カッターを入れると切れますが、手が疲れます。

で、こうなる。

ピッタリなのを確認したら、、、

外側に沿って、サインペンで再び型取る。2枚分引く。

プラバンは、表はつや有、裏は無しなので、型を取るときは、一つは裏返して引いて、さやの両面ともつや有りになるようにしました。

切るとこうなって、、、

切り口のバリを紙やすりで平らにしたら、、、

後はこのように重ねて接着すればいいだけ。

プラモデル用接着剤をたっぷり塗って接着。

この接着剤も20年ぶりに栓開けましたが、全く問題ありませんでした。

よしよし。いいカンジ。

じつは、さやの右側の上下部分にだけ、厚さ0.5mmのプラバンを挟んで、厚さ調節しています。写真でもその部分が暗く透けて見えています。

おもりを載せて一晩放置。

え〜フランス語は話せません・笑

翌日。
断面がガタガタなので、紙やすりで整えると、、、

こうなる。

まあまあの仕上がり。サインペンの黒が部分的に残ってしまった。
貼り合わせる前に消しておくべきだったと後悔。でももう遅い。

包丁を刺してみると、若干キツく、さやの一部が膨らんでいるので、
刺した状態でヒートガンであぶると、プラバンが膨らんだ形で固まって、ちょうど良い差し込み加減になりました。

スッと入って、スッと抜けるように調整します。

これからはこの二丁で旅します。

それから長旅には砥石も必須。どんなにスバラシイ包丁でも、研がないと切れなくなりますからネ。

ところで銃刀法の問題ですが、、、

銃刀法やら軽犯罪法やらで、理由無く刃物を持ち歩くと、お縄になる世の中になってしまいました。
法的な詳しいことはよくわかりませんが、いろいろネットで調べると、車内のカギがかかる場所に保管しておけばいいらしいので、一応そうしています。

捕まって裁判沙汰になると、その間国外に出られなくなるので気をつけねば。