奥澤旅館(七釜温泉)

2020年11月訪問

今回ご紹介するのは、兵庫県七釜温泉の奥澤旅館です。

この宿を訪れるのは6年ぶり。前回も今回も、目的は「カニ」です。

普段あまり食べ物に頓着しないぴーぱーですが、カニだけは別格。11月になりカニ漁が解禁すると、日本海側にカニを食べに行くのを冬の楽しみにしているんです。

そんなカニ旅ですが、最初はとにかく「カニの産地の温泉に行って、カニを食べる」ことで満足していました。ところがこの奥澤旅館で、衝撃的な出来事があったんです。

なんと、奥澤旅館では夕食前に今夜食べるカニを部屋に連れてきてくれるんです!まだ動いてるカニをですよ!!

なので、食べる前に一緒に記念撮影も可能。

これは6年前の写真です。動くカニを見て、思わずにやけるぴー。

その後、キレイに捌いてくれます。

透き通ったカニの脚を見て、活カニを実感。

生のカニを軽く湯がいて、カニ味噌に付けて食べたら最高!!

これも6年前です。

奥澤旅館でカニを食べてからというもの、ぴーぱーのカニ旅への概念が変わりました。

わざわざ行くのなら、活カニ食べないと!!

その後も数回、他の宿にカニを食べに行きましたが、なかなかここまでのカニを出してくれる所はありません。

もう一度、あの活カニを食べたい・・・・・・

その思いが募り、今年の再訪が決まりました。楽しみーー♪



というわけで、到着しました。見覚えのある外観です。

駐車場は道路を挟んだ向かい側。全4室の宿ですが、広い駐車場です。

荷物を持って、入り口に向かいます。

中に入ると、懐かしい雰囲気の玄関。

名前を告げると、そのまま部屋に案内してくれました。

 

お部屋

お部屋は2Fでした。

カニは最高な奥澤旅館ですが、実はお部屋がイマイチなんです。トイレも付いてないし、、。

その辺りが気になりましたが、あの「活カニ」の誘惑に負けて予約しちゃいました。

ところが、

入ってびっくり。

なんか部屋がすごくキレイになってるんですけど!?

もしかして、リニューアルした!? ←最近リニューアルしたそうです

最新式の鏡(?)が付いてる洗面台。時計が合ってないのはご愛嬌。

タンク式ですが、洗面台はお湯も出ます。

窓の外はこんな感じ。

大きな空気清浄機が置いてあるのもびっくり。

テレビの下に金庫が入ってます。

テレビの横にクローゼット。ドライヤー用の延長コードと鏡まで置いてあるサービスぶりです。

タオルの色は、男女別々。

お茶菓子は2種類。松葉がにせんべいと、お饅頭です。アルコール消毒液も置いてあります。

あまりの部屋の変わりように驚いて最初は気づきませんでしたが、この部屋は10畳です。予約したのは、一番安い6畳部屋のはずですが、、?

さりげなくお部屋をアップグレードしてくれたようです。後でお礼を言ったら「あ、空いてたんで」と当たり前の様子でした。素晴らしい・:*+.\(( °ω° ))/.:+

そしてなんと!Wifiも飛んでました!!

「容量が大きくないんですけど、大丈夫でしたか?」と気遣ってくれましたが、全く問題なく繋がりました。まあ、この日のお客はぴーぱー含めて2組でしたけどね。

部屋に冷蔵庫はありませんが、最初に「冷やすものがあったらお預かりしますよ」と声かけしてくれました。

 

大浴場

奥澤旅館のお楽しみはカニだけじゃありません。掛け流しの温泉もあるんです。

浴室は2つあり男女の暖簾がかかってますが、無視して貸切で利用してくださいとのこと。これは、前回も同じでした。

館内を見学しながら行ってみましょう。

まずは共同トイレから。こちらもリフォームしたようで、とってもキレイです。

トイレ入口の洗面台。

男子トイレです。

男子トイレは個室が1つ。ウォッシュレット付きです。

こちらは女子トイレ。

女子トイレは、2つともウォッシュレット無しでした。

階段を降りると、すぐにお風呂の入口があります。

暖簾をくぐるとお風呂です。

分析書が掲示されていました。

源泉名は七釜温泉。源泉温度50.4℃、PH7.18のナトリウム・カルシウム-硫酸塩高音泉です。循環や加水の有無は書かれていませんが、公式サイトによると源泉かけ流しだそうです。

手前の女湯からご紹介しましょう。

シンプルな脱衣所。

窓が多くて明るい浴室。お庭が見えるのも良いですね♪

洗い場は4つ。

シャンプー、リンス、ボディソープの他に、クレンジングと洗顔料も置いてありました。

薄い緑色のお湯は、温泉らしい匂いがします。

続いて男湯です。

少し広めの脱衣所。

シンプルなのは女湯と一緒です。

浴室も少し広いです。

石鹸類は女湯と同じものが置いてあります。

浴室は広いけど、浴槽は同じくらいかも?一番風呂のせいか、お湯で満たされた浴槽です。

やや熱めのお湯は、浴槽内で供給されています。塩素臭もしません。

貸切なので他の人と一緒にならないのは安心ですが、時間帯が被るとお風呂待ちの時間ができちゃうのが難点、、。

それでも気持ちの良いお風呂でした。

 

夕食

夕食は18時半にお願いしておきました。

17時半頃、部屋のドアをノックする音が聞こえたので出てみると、、、

来ました!!今日のカニです!!

今年のカニはちょっと大人しかったけど、それでも正真正銘の活カニです!!

その後カニ達は連れ去られ、18時半になったら改めて部屋の電話が鳴りました。食事の支度ができたようです。

食事会場は、1Fの広間を仕切って部屋ごとに個室風にしてあります。

今回楽天トラベルで予約したプランは、

【食べきり】タグ付き活がに♪さらに絶品かにの宝楽焼き!

奥澤旅館では3月末まで、浜坂漁港であがるタグ付きカニをご用意しております!活松葉は鍋でも良し、焼いても良し、食べ方自由!お好きな食べ方で♪
宝楽焼きはカニの余計な水分がとんで旨味がギュッと凝縮しております!

★メニュー紹介★
●活がに1杯(炭火焼き・かにすき・刺身)食べ方自由!
●かにの宝楽焼き
●旬魚のお造り
●雑炊
●季節の果物

11月の奥澤旅館には3種類のプランがあり、これは中間の値段のプランです。前回も同じプランを選びました。一番安いプランは、活カニと季節限定のセコガニの食べ比べみたいなもの。そして一番高いプランは、宝楽焼きがボイルガニになる(?)ようです。

そもそもお高いカニですから、予算的にもぴーぱーにはこの中間プランしか選べません。でも、前回は量的にも十分でした。

11月中は、6畳部屋で1人27,500円(入湯税別)。前回はじゃらんポイントを20,000円分くらい使って安く利用しましたが、今回はGo toクーポンを使って同じくらい安くなりました。

12月になると、同じプランでも値段が上がります。少しでも安く楽しむなら、11月中がオススメです。

飲み物メニューは、税抜き表示。地域共通クーポンで支払いも可能です。

旬魚のお造りを頂きながら、カニを待ちます。

最初に蓋をした宝楽焼きが運ばれてきました。蓋をあけると、湯気の上がるカニが!

「何も付けずに、このまま食べてください」と言われました。

甘味があってジューシーです♪

続いてきました!活カニ!!奥澤旅館では、この活カニを自分の好きなように食べることができるんです。

カニ味噌は焼いて出してくれる宿もありますが、奥澤旅館はこうして自分で焼きます。

脚の部分は焼いても良し、鍋に入れても良し。

正真正銘のタグ付きです。

鮮度がいいから筋肉感がスゴイ!

これをしゃぶしゃぶして、グツグツしたカニ味噌に付けて食べると最高ですよ・:*+.\(( °ω° ))/.:+

あ、これは6年前の写真ですけどね、、、。

公式サイトによると、奥澤旅館は野菜もほとんど自家栽培だそうです。

なんと、お米も自家製ですって!

上げ底なしのお櫃にたっぷり入ったお米は、ツヤツヤ!!

大満足です・:*+.\(( °ω° ))/.:+

食べ切れないカニは、無理して全部食べなくても大丈夫。翌朝改めて雑炊にすることも可能ですし、持ち帰ることもできます。

ぴーぱーは活カニを残して冷凍してもらい、発泡スチロールの箱に入れてもらってお持ち帰りにしました。

朝食

朝食は、8時にお願いしておきました。

食事会場の大広間を、反対側から撮ってみました。床の間とカラオケセット付きです。

山陰地方に行くと必ずと言ってよいほど出される、薄べったい焼き魚が今日も出ました。

朝もカニのお味噌汁です。

前回あったかどうか覚えていませんが、ドリップコーヒーが置いてありました。嬉しいサービスですね♪

泊まった感想

6年ぶりに訪れた奥澤旅館。行く前は『前回の良い記憶が打ち消されたらどうしよう、、』とちょっと心配しましたが、むしろパワーアップしてました・:*+.\(( °ω° ))/.:+

カニは相変わらず美味しいし、お部屋もリニューアルしてるなんて繁盛してる証拠ですよね。良かった♪

ただ、6年間他の宿を巡ったおかげで、新しく気付いたこともありました。

ここで簡単に、他の宿で食べたカニを紹介しようと思います。

まずは城崎温泉の幸楽園です。ここでは、茹でカニが1人1杯出てびっくり!大きくて立派なカニですが、茹でカニならどこでも食べられますよね、、。

また幸楽園では、カニ刺しは花の咲いたカニでした。これはこれで、花咲かせるのに技術がいるそうですね。

幸楽園のカニコース


それから3年前に訪れたすぐ近くの、竹野温泉 福田屋。ここもカニのフルコースでした。

福田屋ではカニ味噌は焼いて持ってきてくれ、焼きガニは女将さんが横で焼いてくれました。雑炊に至っては、一度鍋を下げて、調理場で作って持ってきてくれました。こだわりがあるようです。

福田屋の料理は、どれも手がこんでいて美味しかったです。カニも勿論美味しかったですが、ぴーぱー的には『ちょっと落ち着かないなぁ』と感じました。

福田屋のカニコース



昨年訪れた京都の木津温泉 木津館は、部屋食ですが、女将さんが付きっきりでカニのお世話をしてくれました。美味しかったけど、ちょっと疲れたのも事実です、、。

木津館のカニ。

そして、満を持して訪れた奥澤旅館です。

再訪して気付いたことですが、奥澤旅館は食べ始めるとその後、全く食事会場に入ってきません。鍋もご飯もチャッカマンも、最初から全部おいてあります。最初に食べ方だけは説明してくれますが、その後は自分のペースで好きなように活カニを食べられるんです。

生で食べようが、鍋でしゃぶしゃぶしようが、網で焼こうが、全部自分好み!奥澤旅館の最大の特徴は「放ってほいてくれること」かもしれません。

ただ、もしかしたら「お世話焼いて欲しい人」には物足りないかも。焼き加減や、食べごろを教えて欲しい人もいるかもしれませんしね。

とはいえ、宿の方はとっても親切♪痒いところに手が届くサービスをしてくれます。さらに、掛け流し温泉付きです。

この冬、活カニを食べたい貴方。七釜温泉の奥澤旅館、オススメですよ!!