“理想の工具箱” を作る。

ぴーの工具箱はコレです!

この工具箱には、スパナ、ラチェット、ドライバー、ペンチ、カッター、、、等々よく使う工具だけを入れています。
もちろんこれに全ての道具は入らないので、電動工具や大きい工具を入れるプラスチックケースを、他にいくつか持っていますが。

で、じつはこの工具箱、大きな声では言えませんが、

靴を買った時に入っていた段ボール箱なのです。

箱に黒い養生テープを貼って補強しただけです。
フタを開けるとこうなっています。

まさかのガサ入れ、、、汗。

工具をグチャグチャ、ガサガサ入れることを、“ガサ入れ” と言うそうです。
オハズカシイ限りです。

ところがこの工具箱、非常に使いやすいのです。
まずそのサイズ。ぴーが普段よく使う工具一式を入れるのに丁度いいサイズなのです。

それから軽い。段ボールだから当たり前です。
でも決して弱くはありません。充分な強度があります。

そして手や床に優しい。
紙だから適度に柔らかく、手に持っても痛くないし冬も冷たくない。
床に置いても傷つける事がありません。

さらに油で汚れても、養生テープなの拭けばキレイになります。

また “ガサ入れ” もそれほど悪いもんじゃありません。
本当によく使う工具は、毎回使って箱に戻すことで、自然と上の方に置かれるので、箱の中を掘り返して探す事もあまりありません。
たとえ掘り返しても、紙なので鉄の工具箱のようにガチャガチャと音がすることもありません。

と言う事で、何の不満も無く(むしろ非常に満足して)ここ2、3年使ってきました。

でも最近この工具箱も、さすがに少々お疲れ気味。

テープはがれてきた。フタもよれよれ。

そこで同じ靴をもう一足買う事にしました。

、、、じゃなくて(笑)、理想の工具箱を木で作る事にしました。
この箱のお陰で、自分に合った使いやすい道具箱がどう言う物か解ったので、そこに若干の工夫も加えて作ることにします。

早速、作業開始!

パソコンで設計。

簡単な箱ですが、「あ〜でもないこ〜でもない」と、何回も書き直す。
設計段階で何度も作り直しすることが
いい物を作る秘訣。
カンペキな図面さえできれば、あとはその通りに作るだけ。設計七割、実作業三割かな。

材料のケガキ。
今回の材料は、12mm厚のファルカタ合板。
ラワン合板より柔らかくて弱いですが、段ボールよりは充分強いハズ。しかもラワンより軽い。

最近はカッターでけがいています。シャーペンよりも線が細いので精度が出る。しかもノコで切った時のバリ防止にもなって一石二鳥。

で、切る。

家宝のスライド丸ノコ。
でも長い部分は丸ノコの出番。家宝も万能ではない。

持ち手の穴 加工中。

仕切板がはまるミゾをルーターで加工中。

歯が欠けている割にはうまく行った!

部材が全部揃う。

そしたら組み立て。
ボンドと、、、

スレッドで組み立てる。

仕切板もうまくはまりました。

ゆがみが無いか確認中。

と言っても基準になる平面が無いので、見た目平らなラワンベニヤの上でチェック。
鉄工所のプロはこういう時 “定盤” と言う、戦車のように厚くて平らな鉄板を使うそうな。

あったら便利だけど、高いし重そうだし、トーシローには贅沢すぎるブツです。

一応歪んでなさそうなので、底板貼ります。

ボンドつけて、、、
タッカー留め。タッカーは何かと便利です。

最後の難関。蝶番付け。
蝶番の厚み分だけ切り欠いて、、、

まず本体側に取り付けて、、、

フタ側にキリで印し付けて、、、

フタに両面テープで蝶番を貼り付けて開閉確認します。

付いた!
一発勝負だし、ズレるとフタが閉まらなくなるので緊張します。
なにげに難しい蝶番付けです。

組立完了!

仕上げに塗装して、、、

工具箱は油で汚れた手で触るので、塗装は必須かな。
乾燥中。

完成!

外寸サイズは、高さ15cm、奥行き22cmで靴箱と同じ。
段ボールと比べて、木の厚み分だけ内寸が小さくなったので、
横幅は少し大きい40cmにしました。これで収納力も多少アップするハズ。

工具を入れるとこうなりました。

最も使用頻度が高いスパナとラチェットを入れるところだけ仕切りました。

その横にできた小さい区画に、精密ドライバーやカッター替え刃など、行方不明になりやすかった小物を入れました。
それ以外は、これまで通り“ガサ入れ” です。

なんだかスゴく使いやすそうな予感。
なかなかいい出来なので、デイビーにも載せてみます。
じつは、デイビーのこの部分にピッタリ入るようにしてあります。

助手席の後ろに収まるようにしてある。
だから横幅40cmにしたのです。

さらにじつは、箱の上に4Lの水タンクが2個、ピッタリ乗るようにしています。

箱周囲の出っ張りで、タンクがずり落ちないようになっています。

これまでいい収納場所が見つからなかった4Lタンク。
重量物なので車体中央の低い位置に収納できてベストポジションかも。
しかも車内のすき間を有効活用できました。

以前の記事で、「道具はトートバッグに入れて世界へ行く」と書きましたが、
こうなるとやはりコッチですね。