吉田屋山王閣(山代温泉)
2019年3月訪問
今回ご紹介するのは、山代温泉 吉田屋山王閣です。
初めて訪れる山代温泉ですが、観光協会の公式サイトによると1,300年の歴史があるそうですね。共同浴場も2つあり、1つは掛け流しだそうです。
吉田屋山王閣は、共同浴場周辺の賑やかな温泉街からは、ちょっと離れた高台にありました。
高台のせいか玄関前の駐車スペースはそれほど広くありません。「ここに停めていいのかな!?」と悩んでいると、中から人が出てきました。そして、下の写真左側に停まっている車の列に並べて停めて鍵を預けるように言われました。
え、鍵を預けるの?
じゃらんにも公式サイトにも特に書かれていませんでしたが、車は違う場所に運ばれてしまうようです。
台車を押した仲居さんが「さあさあ荷物をのせてください」と言ってくれましたが、駐車場の路面がデコボコなので、台車を押して歩き出しすと荷物が滑り落ちてます。
親切ですが、細かいことは気にしないタイプみたいです。パソコンが入ったバッグは自分で持って中に入りました。
フロントでチェックイン手続き。ぴーぱーは素泊まりだったので、まずは支払いを済ませます。
その後ロビーに通され、
ゆず茶で一服。
ロビーの横にはお土産コーナー。
館内案内によると、ロビーは喫茶コーナーとしても利用できるようです。吉田屋山王閣は傾斜地に建っているので、玄関及びロビーが4Fになります。
ゆず茶を飲み終わると、女性は色浴衣を選んで部屋に向かいます。
部屋へは別の仲居さんが案内してくださり、館内の説明も丁寧にしてくれました。
お部屋
お部屋は2Fでした。
今回じゃらんから予約したのは
プラン名:【素泊り(食事なし)】ビジネスにも!観光にも!自由きままにSTAY!○ゆっくり素泊まりプラン
部屋タイプ:本館・標準客室:本間10畳以上の和室
平日泊:1人 / 5,940円(入湯税別)
古いですが、広くて高級感のある部屋です。
広縁には立派な応接セットが置かれています。
残念だったのは眺望が全くなかったこと。この通り、窓の外は板塀で目隠しされてます。
奥の高い板塀の中はプールでした。今は淀んだ水が入ってましたが、夏は営業してるのでしょうか?
年代物の金庫。隣の襖の中に、
タオルや男性用の浴衣が入ってます。
湯足袋もありました。
床の間の並びにポットやお茶セット。お茶菓子は栗羊羹、冷水ポットもありました。
入口の方に戻って、
玄関に、冷蔵庫と予備のグラスや茶碗類。
冷蔵庫は大きめ。
玄関入って右奥に洗面所、
ドライヤーは洗面台下の棚にあります。
トイレ。
お風呂。石鹸、シャンプーはおいてませんので、使いたい場合はフロントに連絡してください。
窓が半分以上板塀で覆われているのが気になりますが、部屋が広いので我慢しましょう。
じゃらんの施設情報によるとWifiは全室対応ですが、”一部お部屋は電波が弱くなる場合があります” と書かれていたので「Wifiの繋がりやすい部屋」をリクエストしておきました。
ちゃんとそれに対応してくれたのかどうか?は不明ですが、チェックイン直後の早めの時間帯は繋がりが悪かったです。夕方以降は改善されて、問題なく使えるようになりました。
このプランの良いところは、素泊まりなのにチェックイン14:00〜チェックアウト〜11:00までと長時間滞在が可能こと。
ぴーぱーは、とりあえず早めに宿にチェックインして車と荷物を置き、その後ゆっくりと山代温泉街を散策することにしました。
館内〜温泉街
館内を見学しながら温泉街に行ってみましょう。
吉田屋山王閣は温泉街から離れた高台に位置しますが、公式サイトを見ると温泉街に第3駐車場があり、宿泊者は無料で利用できるそうです。
また吉田屋山王閣から約80段程の階段を下って行くと、5分ほどで温泉街に行けるとも書いてあります(帰りはその階段を登ることになりますが)。
部屋まで案内してくれた仲居さんも同じことを言っていたので、その階段を利用して温泉街に行ってみることにしました。
「その階段へ通じる出入り口は3Fにあります」と仲居さんが言ってたので3Fへ来てみました。3Fには大浴場の1つがあり、麦茶が置いてあります。
大浴場を通り過ぎて奥に進むぴーぱー。館内は横に長く、そのうち廊下の雰囲気も変わり、どうやら温泉露天風呂付きの松風庵に来たようです。
そしてとうとう廊下は行き止まり。出入り口らしきものは見当たらず、突き当たりはパントリーのようです。その中から若い仲居さんが出てきたので「温泉街へ行く出入り口はこの辺りですか?」と聞いてみると「たまに間違えてここまで来られるお客様がいらっしゃるんですけど、もっと手前にあるんですよ」と言って、今進んで来た廊下を一緒に引き返してくれました。
結局、さっきの大浴場前の麦茶があったところまで戻ってきました。
なんと、出入り口はこのドアですってΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
本当だ。良く見たら案内が書いてあります。
外から見ると、こんな感じ。これはわかりませんよね〜、、、。
そして細い石段を降りて行くと、第3駐車場に到着。公式サイトによると、江戸時代〜昭和中期まで吉田屋山王閣はここで営業していたそうです。
現在は下の写真奥の高台にあります。ここまでは、雑木林の中を降りて来る感じです。
駐車場にはこのような注意書きがありました。
第3駐車場の目の前に、共同浴場の古総湯。
外に掲示されていた温泉分析表。
近くには足湯もありました。
飲泉ができるコーナーもあり、飲んでみるとほんのり塩っぱいお湯です。
吉田屋山王閣は高台に移動しましたが、共同浴場周辺には老舗っぽい旅館が数軒ありました。
そしてその多くは入り口に駐車場係が待機していて、お客さんが到着すると車を預かり、別の場所へ運んで行くようでした。山代温泉の旅館は、そういうところが多いのかもしれません。
そうそう、玄関前に停めたぴーぱーの車は結局移動されませんでした。停めるスペースがある場合は、そのまま置いておくようです。でも鍵は預けっぱなしになります。
大浴場
温泉街を散策したので、いよいよ宿のお風呂に入りましょう。
大浴場は1Fと3Fにあり、朝晩で男女入れ替わります。
まずは1F大浴場からご紹介。
立派な入り口。
中に入ると広々した脱衣所。番台のようなものがありますが、人はいませんでした。
洗面台には化粧品あり。
温泉分析表が掲示されていました。
源泉名は山代温泉 新1号源泉。源泉温度64℃、PH7.84の硫酸塩・塩化物温泉です。“新1号源泉” ということは共同浴場とは違う源泉でしょうか?
もう1つ掲示されていた分析書は共同浴場と同じような形式のものでした。
そしてその下に書かれている温泉利用法によると、内風呂は「加水、掛け流し循環併用、塩素」。露天は「加水、塩素」だそうです。
脱衣所から浴室に進むとすぐに、内風呂と露天に分かれます。
まずは左側の内風呂に入ってみましょう。
湯気で曇ってわかりにくいですが、大きいお風呂です。
夕方はよくわかりませんでしたが、翌朝入浴時は温泉の匂いがしました。
洗い場の数もこの通り。
シャンプーは3種類置いてあります。脱衣所の洗面台もそうですが、アメニティ豊富です。
続いて露天です。
露天の方が塩素臭が強い気がしました。循環してないから、塩素多めなのかもしれません。
続いて3Fのお風呂をご紹介しましょう。
1F大浴場の立派な入り口に比べたら、裏口みたいです。
脱衣所もこじんまりしてます。
アメニティの豊富さは1Fと一緒。
3F大浴場の温泉利用方法は内風呂、露天共に「加水、ろ過、塩素」だそうです。1Fと3Fで供給方法が違うんですね。
1Fに比べたら小さめの浴室。
とは言え、決して狭くはありません。
洗い場の数は少ないですが、シャンプーは3種類あります。
露天はかなりの狭さです。先に誰か入っていたら、一緒に入るのをためらう小ささです。
当館・吉田屋山王閣は、開湯1300年の歴史を持つ山代温泉でも最大の源泉量(1日550石:約10万リットル)を誇ります。
公式サイトより
四季折々で新緑・紅葉・雪景色と表情を変える自然に囲まれた源泉掛け流しの露天風呂や、シャワーにまで源泉を使用した大浴場で、当館自慢の泉質をお楽しみ下さい。
と書かれていますが、湯量を誇るわりには内湯は循環。さらに、脱衣所には “シャワーにまで源泉を使用” とは特に書いてなかったと思います。実際のところはどっちなんでしょう!?
泊まった感想
値段が安かったのも理由の1つですが、「お湯が良さそうだな♪」と思ったから予約したのに、期待したほどのお湯ではなかったのが残念です。
施設は古いですが不潔な感じはなく、その分値段は安いので、お湯に過剰な期待をしなければ悪くない宿だと思いました。
ただ、最後に残念なことがありました。11時近くになってチェックアウトしようとフロントに行くと、フロントは無人。支払いは済ませてあるので部屋の鍵だけ返せば良いことですが、こちらは預けてある車の鍵をもらわなければなりません。
「困ったねー」と話しながらキョロキョロしていたら、カウンターの上に車の鍵が2つ並べてあるのを発見!! つまり “勝手に取って行ってくださいね” ということですよね。
預かったお客様の大事な車の鍵を、誰でも出入りできる玄関横の無人のカウンターに放置って、ちょっと酷くないですか!?
「え?これって取っていっていいのかな!?」と驚いて2人で話していたら中から女性が出てきましたが、特に何を言うでもなかったので、部屋の鍵だけ渡して出てきました。
これは改善して欲しいですね、、、、、d( ̄  ̄)
細かいことを色々書きましたが、山代温泉で宿を探す場合の選択肢の1つとしては悪くないと思います。特に平日は、安く泊まれますよ♪
妻のぱー:宿選び担当
温泉宿からビジネスホテルまで様々な宿を紹介しています。予算の都合で高級宿レポは少なめですが(笑)、宿選びの参考になったら嬉しいです。
-
前の記事
国民宿舎 鷹巣荘(鷹巣温泉) 2019.04.20
-
次の記事
予定ルート 2019.04.22