ホテルやまや(鹿教湯温泉)
2017年8月訪問
奥飛騨温泉郷からの帰り道、どこかにもう1泊しようと松本近辺で温泉を探していました。せっかくなら行ったことのない温泉がいいんだけど、、、と見ていると、ありました。松本と上田の中間あたりに、前から気にはなっていたけど訪れたことのない鹿教湯温泉を発見!!
世の中がお盆休みに入るか入らないか?(世の中の基準がわからない)の連休の初日に、許せる範囲の値段で空室発見。その日泊まっていた愛宝館のWifiを使い、じゃらんから前日の夕方5時頃ホテルやまやを予約しました。
そして当日。チェックイン可能時間は15時〜でしたが14時過ぎには鹿教湯温泉に着いてしまったので、先に車だけ置かせてもらおうと宿に向かいました。
事前にネット上で外観は見ていたので、これに違いないとは思いました。ですが、あまりに雰囲気が暗いんです。
『え!? あれ?? もしかして営業してないの!?』と思うほど暗い。まだチェックインが始まる前だから誰もいないのかなぁ?と、恐る恐る玄関に近付くと一応ドアは開きました。
(ドキドキして写真がボケてますが、最初に到着した時は電気全部消えてたと思う。)
「すいませーん。すーいーまーせーん!!」と2回ほど声をかけると、フロントの奥から白い下着のシャツにズボンを両足とも膝までまくり上げて髪ボサボサの男性(失礼)が「はい?」と出てきました。
その風貌にちょっと驚いたけど、とりあえず人がいたことにホッとして「あ、すいません。今日予約してるぴーぱーなんですけど〜」と名前を告げると「え!?(・⊥・)、、、」と絶句する男性。
実は声をかけに行ったぱーも、男性が出てくるまでの間ちょっと気になったことがあったんです。入口にあったこのボードに、ぴーぱーの名前がないんです、、、
『いや、でも、こういうのってずーっとそのままってことあるしな〜』と思っていたんですが、男性の絶句する顔を見て『わっ!!やっぱりーー!?(>人<;)』
絶句したまましばし黙る男性。そして「えっとー、、、ぴーぱーさんですよね?( ‘ ω ‘ )」と再び聞いてくるので「はい」と答えるぱー。男性はまたちょっと黙って「あのー、他の人の名前とかで予約してないですか!?( ‘ ω ‘ ; )』と意味不明の質問をしてきますσ(^_^;)
『んなわけないだろっo(`ω´ )o』と心の中で思いながら「いえ、昨日の夕方じゃらんnetから予約しました」と答えると、男性は途方にくれた様子で「ちょ、ちょっとお待ちくださいね(・⊥・;)」と奥に消えていきました。
ぱーも1度外に出て、車で待っているぴーに事情を説明します。この時点で2人とも『いっそ、予約が入ってなかったらいいのに、、』と思っちゃいました。だって、なんかすっごく館内が汚いんです(>人<;)
再び玄関に入るぱー。『どうしよう。いっそ「スイマセン、間違えました!」って言って帰っちゃおうかな!?』とさえ思ってきます。だって「食堂」って看板が下がってるカーテンの裏側、ガラクタの山ですよ( ;∀;)
10分くらいは待ったと思います、、、物凄く帰りたい気持ちになってきて、もう1度「すいませーーーん」と呼びかけたところに男性が帰ってきて「いや、予約入ってましたよ〜。すいませんでしたね〜(´∀`=)」だって。やっぱ泊まらなきゃダメなんだ( ;∀;)
そして、ちょっと早いけど準備ができてれば部屋に入れてくれるとのこと。「確認するのでロビーでお待ちください」と親切に言ってくれました。その旨をぴーに告げに行き、まずは車を停めさせてもらいます。駐車場は建物の横でした。
荷物を持って、ロビーに戻ります。この頃からシャンデリアに灯りが点きました。男性もシャツを着て、ズボンもきちんと穿いてました。さっきは休憩中だったんですね。
ロビーにあった自販機。これも動揺で写真がボケてます。アルコールは売ってません。
そうそう、翌朝「歓迎◯◯様」の看板にぴーぱーの名前がプラスされてました。お気遣いありがとうございます。
お部屋
女将さんが出てきて自ら部屋まで案内してくれました。フロントの男性はご主人のようです。とっても気さくな女将さんでしたよ。
部屋は35号室。大浴場と同じ3階でした。
部屋に入ってびっくり!(◎_◎;)
縦縞のドアの横にクローゼット。クローゼットの扉はシミだらけ!!
さすがに浴衣はパリッとしてたけど、クローゼットの中にタオルが直置きされてるのがちょっと、、、
それと浴衣の紐がギュっと縛って投げ込まんだように置かれていたのにも衝撃を受けました、、(@ ̄ρ ̄@)
き、気を取り直して中に入りましょうか(・∀・;)
今回じゃらんnetから予約したのは
プラン名:【2食付】信州の四季の味覚に舌鼓♪体の中から健康に【信州山ごはん】【温泉】
部屋タイプ:■和室10畳/トイレ付(禁煙)
休前日泊 1人 / 12,960円(入湯税別)
8畳の部屋もあってその方が割安ですが、この日は10畳しか空きがありませんでした。
ちなみに部屋にWifiはありません。おそらくロビー周辺でも無理だと思います。(未確認ですが)
障子を開けると広縁がありました。
窓には、
昔懐かしいウィンドファンタイプのエアコンが!ぴーが「学生時代、アパートにこれ付いてたんだよね〜」と懐かしがってました。
反対の隅には冷蔵庫。
飲み物の値段表なんてありません。というより『これらの飲み物はいつからここに入っているんだろう?』と考えただけで、怖くて飲めません、、、
窓からの景色は温泉街。
お茶菓子は温泉まんじゅう。これはフレッシュで美味しかったです。
奥に明かりが見えますよね。
そこもまた強烈なスペースでしたΣ(・□・;)
トイレと、
洗面台。
お風呂。
特にトイレはドアを開けてギョッとしました!こんなに入りたくないトイレ初めてです。
ウォッシュレットマニアのぴーは、大浴場やロビー周辺のトイレを調査しに行きましたが「他は和便だったよ」と肩を落として帰ってきました、、
案内してくれた女将さんが部屋を出て行ってから、部屋で放心するぴーぱー( ̄(工) ̄)
な、なんでもう1泊しようなんて思っちゃったんだろう!? ( ;∀;) 素直に帰れば良かった。
大浴場 女湯
部屋にいても気分が暗くなるので、お風呂に行くことにしました。
「源泉かけ流し」は嬉しいですけど、大浴場が3Fというのがちょっと、、。本当はポンプアップは好きじゃないんだけど、、まあ仕方ない。
入口に掲示してあった温泉の説明書き。
「鹿教湯温泉」てそれほど有名ではないように思いますが(違ったらごめんなさい)共同浴場や足湯、クアハウスがあったりして意外と頑張ってるんですよ。詳しくは鹿教湯温泉の公式サイトをどうぞ。
まずは女湯からご紹介しましょう。オープンな入り口で驚きますが、ちゃんとドアが閉まりますのでご安心をσ(^_^;)
脱衣所に入ってまず驚いたこと。
パーマかける機械がなぜここに!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ 昔はここでパーマかける人いたの!?
て言うか、なんでまだ置いてあるの??
脱衣所にも分析書がありました。
そして浴室です。
ほぼ1番乗りだったと思いますが、洗い場がきちんと整頓されてることにまず驚く( ゚д゚)
いや、 普通は当たり前のことなんですよ。でも、ホテルやまやはそういうのやらないかと思ったから、、σ(^_^;)
それにしても豪快な展望風呂です。
『外から見えるのでは、、?』という口コミが何件かありましたが、まさかここまでスゴイとは、、、:(;゙゚’ω゚’):
お湯は一応掛け流し。
そして露天風呂。
もはや丸見え、、、
昼間もそうですが、夜は電気も点けるから見えてること間違いなし!!
脱衣所からそーっと浴室に入り、急いで掛け湯して浴槽に飛び込む。お湯に浸かって『ふう、、』と一息ついてると、外の駐車場から話し声が聞こえてくるんです。『人がいるんだ!!』と思うと、出るタイミングも緊張します:(;゙゚’ω゚’):
とても落ち着いて浸かってられませんでした、、、
大浴場 男湯
続いて男湯です。
基本的には女湯と一緒の脱衣所。
男湯はパーマの機械こそなかったものの、何やら修理道具やらがむき出しで置かれてた様子。
分析書は男女共通。
男湯もガラス張り。
肝心のお湯は、本当にクセのない無色無臭です。
う〜〜ん、、、悪くはないけど、あまりにもお湯に特徴がないのでちょっと物足りなさを感じます。
男湯はシャワー5基に石鹸が1つしかない、、σ(^_^;)
そして露天風呂。気のせいか男湯の方が目隠し板が高いような、、?隣の建物が隣接してるからかな??
だーかーらー、もう使わなくなった物は片付けましょうよ。゚(゚´Д`゚)゚。
お湯云々よりも周りが気になっちゃって落ち着けません、、、
余談ですが、お風呂に入って部屋でまったりしていると、突然ドンドンドンドン!!とドアを叩く音がΣ(・□・;)続いて「すいませーん」という声があって、ガチャガチャとドアを開けようとするんです!
びっくりして慌てて鍵を開けてみると、慌てた女将さんがいました。「実は近くで火事があってね」と言うからこちらもびっくりすると((((;゚Д゚)))))))「その火で電線が焼けて、テレビが映らなくなっちゃったんですよ!」だって(・∀・;)
それくらいのことで、血相変えて部屋に飛び込んでくるんじゃない\\\٩(๑`^´๑)۶////
夕食
公式サイトの「料理」の説明を見ると、
旬の野菜を使った身体に優しいお料理
と書いてあったので楽しみにしていました。何しろホテルやまやは
里山のいで湯 養生の宿
ですから。
ですが「楽しみにしていた」のはここに来る前まで。到着してからは、むしろ不安でいっぱいでした。『一体誰が料理するんだろう?』とか『衛生面は大丈夫なんだろか!?』とか、、、:(;゙゚’ω゚’):
夕食は部屋食。18時半にお願いしていたら、少し早めに女将さんが三角巾を被って1人で運んできてくれました。働き者です。
運ばれてきたのはこれ。意外にボリュームがあって美味しそう♬
女将さんはよく喋っていきましたけど、料理の説明は一切なし。
なので定かではありませんが、これは信州牛(でありますように)のすき焼き。
そして厚切りの信州サーモン(だといいな♪)は脂が乗ってて美味(*´∀`*) 天ぷらは海老天が入ってて、ぴーが「海老の天ぷら久々だ」と喜んでました。
きのこたっぷりの茶碗蒸し、下の写真では切れちゃってるけど冷たいお蕎麦もありました。
もやしのお吸い物は他であまり見たことないですが、美味しかったです。
食事は美味しかったー・:*+.\(( °ω° ))/.:+ どれもちゃんと作ってる味がして、まさに「身体に優しいお料理」です。
料理を運んできてくれた女将さんは料理内容にも飲み物の注文にも一切触れず、ただひたすらテレビが映らないことだけを嘆いて出ていきました。
そして食後の片付けと、お布団敷きも女将さんです。本当に働き者ですね( ^ω^ )/
朝食
「朝食は1Fに来てください」と言われました。なので「1Fのどこに行けばいいんですか?」と聞いたら「朝、ご案内します」と言う返事。
ま、まさかあのガラクタが積んである食堂、、、、?((((;゚Д゚)))))))
とにかく1Fに下ります。このエレベーター、なんか臭いんです。なんとも言えないニオイで、最初に乗った時ギョッとしました(>人<;) ぴー曰く「油のニオイじゃないかな〜?メンテしてないんじゃない」とのこと。
でも不思議。最後帰る頃には、それほど気にならなくなってきたんです。人って慣れるんですね( ̄(工) ̄)
エレベーターで1Fに下りると、ロビーにご主人がいました。そして「朝食会場はあちらです」と入口とは反対の奥(写真奥)を指します。『良かった〜。。。カーテンの中ではないんだ』と一安心。
奥に進むと宴会場があり、そこが朝食会場になっていました。女将さん曰く「昔はここにもお客さんを寝かせたらしいですよ〜」とのこと。創業当時は大繁盛だったんですね。
その日のお客さんは4組だったようです。やっぱり入口の歓迎ボードは昔のままだったんですね。絶対あんなにいるわけないと思ったんだ_φ( ̄ー ̄ )(←失礼)
ここでも女将さんが配膳係。近所の文殊堂は行きましたか?とか色々気を配ってくれます。
そして「昔は大勢お客さんが居たんだけどねー。今は寂れっちゃってダメだね〜 もう店がなくなっちゃったからね〜」と嘆くんです。
でもね、昨日早く着いたので温泉街をブラブラ散策してきたんですよ。そうしたら、共同浴場周辺には小綺麗な旅館がいくつかあるし、若者が経営してるっぽい飲み屋もあるんです。それにこのホテルの真正面にはオシャレなお菓子屋さんもありましたよ。
「店がなくなっちゃったからね〜」って、目の前に新しい店ありましたけど?(・∀・)
「今は寂れちゃってダメだね〜」って、他は結構頑張ってますけど?(・∀・;)
寂れちゃったのは、お宅だけでは、、、?
朝食も相変わらず美味しかったです(*´ω`*) ヨーグルトを付けてくれるところなんか、気が利いてますよね♬
泊まった感想
いやはや、ツッコミどころ満載のホテルでしたσ(^_^;)
到着した時は「後悔の念」でいっぱいだったのに、帰る頃には全てを許せる(諦めるとも言う)広い心になっていたのが不思議です。これが「養生の宿」の効果でしょうか?
チェックアウトの時フロントにはご主人しかいませんでしたが、支払いをしていると気配に気づいた女将さんも現れて見送りしてくれました。ご主人も深々と頭を下げて見送ってくれました。
2人とも良いお人柄だとお見受けします。ただ、片付けられない性分なのかもしれませんσ(^_^;) でもやはり客商売ですから 清潔第一 じゃないですか?
「ホテルのポリシーがよくわからない」という口コミを見ましたが、おっしゃる通り!!オーナーご夫婦が、この先ホテルやまやをどうしていこうと考えているのか全くわかりません。゚(゚´Д`゚)゚。
そして初めての鹿教湯温泉でしたが、ホテルの事で頭がいっぱいでお湯を味わうことができなかったのが残念です。小さな温泉街ですが小綺麗な旅館が何軒かあったので、是非もう1度訪れて「鹿教湯温泉のお湯」をじっくり堪能したいものです。
その時、ホテルやまやがどんな風になってるか楽しみだなぁ〜♪
妻のぱー:宿選び担当
温泉宿からビジネスホテルまで様々な宿を紹介しています。予算の都合で高級宿レポは少なめですが(笑)、宿選びの参考になったら嬉しいです。
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